見出し画像

ドラムについて簡単な説明とスティックの持ち方【#1】

このページを見てくださっているということは、少なくともドラムに興味があるということだと思います。
そんなあなたに最低限知っておいて欲しいことを記事にしました。

☆ご挨拶☆

ドラム講師の中村です!
普段は東京の住宅地でマンツーマンのドラムレッスンを行なっていますが、さらに広範囲の方に私が今まで学んできた事をお伝えできないかと思いnoteを使いドラムレッスンを行なっております。
もしよろしければ、他のレッスン記事も見ていただけると嬉しいです!

ドラムという楽器

皆さんが「ドラム」と聞いて思い浮かべるものはこのようなものだと思います。

画像1

ちなみにこれを正確には「ドラムセット」と呼びます。
「ドラム」というのは「皮を張った単体の打楽器」であり、色々な種類のそれらとシンバルなどの楽器を組み合わせたものを「ドラムセット」と呼びます。(詳しくはwikipekiaなどで調べてね!)

あとでまた詳しく個々の楽器の話はしますが、上の写真では…

・ハイハットシンバル
・クラッシュシンバル
・ライドシンバル
・バスドラム
・スネアドラム
・タムタムx2
・フロアタム

といった8点からなるドラムセットです。

しかし、私が普段レッスンで使っているのは上記に「クラッシュシンバル」を1枚追加した9点のドラムセットですし、「ワンタム」と呼ばれる「タムタム」がひとつのセットもあります(下記画像)。

画像10

そして、そんなシンプルなドラムセットとは逆に、テリーボジオという外国の凄腕ドラマーのセットはもはや「全部使うのか??」というくらい太鼓やシンバルの数が凄まじく多いです。(Yahoo画像検索へのリンク

なぜ、このような話をしたかというと、「ドラムセットの組み方に決まった形はない」という事を予め知っておいて頂きたかったからです。ドラムは自由度のとても高い楽器ということです。

しかし、「標準」と言って良いのかわかりませんが、多くのスタジオで採用されているセットがあります。それが、先ほど私のセットということで紹介した「8点のセット」です。
その8点のセットのそれぞれの楽器が、どんな音やどんな役割を果たすのかを簡単に説明します。

ドラムセットで使われる楽器

☆スネアドラム

スネア-1

俗に言う「スネア」。日本で言うところの「小太鼓」です。
音を文字で表すと「タン」です。

ドラムセットの中で一番の主役を張る楽器と言っても過言ではありません。というのも、「この曲に合わせて拍手をしてみてください!」と言った時に、拍手をするタイミングがスネアの位置と一緒になることがほとんどだからです。

ちなみにクローズドリムショットという叩き方をすればこんな音も出ます。

バスドラム

バスドラ

俗に言う「バス」、「バスドラ」。日本で言うところの「大太鼓」です。
音を文字で表すと「ドン」です。

ポジションとしては主役のスネアの主役級の相棒でしょうか。バスドラとスネアでビートの大事な部分を作ります。

ちなみにこのバスドラムという楽器は足で演奏します。
足といっても直接蹴るわけではなく、キックペダルという物を使用して音を鳴らします。

ハイハットシンバル

ハイハット-

俗に言う「ハイハット」、「ハット」。
音を文字で表すと「チッ」です。

スネアドラムとバスドラムがビートを作る楽器だとしたら、ハイハットはその指揮者といったところでしょうか。リズムを刻みます。

2枚のシンバルが重なっています。
こちらもバスドラムと同様にペダルがありますが、ペダルを使って音を鳴らすというよりは(そういう時もありますが)その操作により2枚の開き具合が変化します。
さっき言った「チッ」というのは踏んだ状態の音で、緩めて叩くと「シャーン」と長くて大きい音が鳴ります。

クラッシュシンバル

画像5

俗に言う「クラッシュ」。一番シンバルっぽい音がするので「シンバル」と言ったらこのクラッシュシンバルを指します。
音を文字で表すと「ジャーン」です。

ポジションですが、ビートのスパイスといったところでしょうか。音楽用語で言うところのアクセントです。
なければビートが成り立たないという楽器ではないですが、こいつがいないと寂しすぎます

先ほど「標準セット」というお話でもしましたが、1枚ではなく2枚や3枚用意することがあります。

シンバル右

その目的としては音色のバリエーションの為、叩きやすさを考慮(「ハイハットからシンバル」、「ライドからシンバル」で使い分けたり)する為です。

ライドシンバル

画像7

俗に言う「ライド」。「トップシンバル」と呼ぶこともあります。
音を文字で表すと「チーン」です。

普通のドラムセットでは一番大きなシンバルになります。
ちなみに基本的には小さいほど明るくて軽い音が鳴り、大きいほど「ジョワァ〜〜ン」のような重い音になります(鳴りますw)。

役割はハイハットと同じでリズムを刻むのに使われます。
ポジションではハイハットとクラッシュシンバルの間でしょうか。ハイハットじゃ物足りない時(JPOPだとイントロやサビ、間奏)によく使われます。

タムタム

タムタム

俗に言う「タム」と呼び、音を文字で表すと「トン」です。
写真は2つで、左が音が高く、(音が)高いタムということで、「ハイタム」と呼びます。
なので、右は左より音が低く、(音が)低いタムということで、「ロータム」と呼びます。

人によってはさらに増えます。
役割ですが、ビートの表現で使うと言うよりかは、シンバルとは違った意味での飾りに使います。

フロアタム

画像9

タムタムの大きいものですが、「フロア」と呼び、タムより大きくて低い音です。
タムと役割は同じで、地面に置いてあるタムなのでフロアタムと呼びます。

ハイハットやライドのようにビートを刻むために使う場面もあります。

スティックの選び方

楽器屋に行くと、大量のスティックが置いてありますが、種類が多すぎてどれを買えば良いのか悩むはずです。
メーカー、材質、重さ、太さ、長さ、先端(チップ)の形などの違いがあります。

最初は定番スティックと言われているものをオススメします。
vic firthの5Aという商品です。

「なぜ定番か」という疑問は一旦忘れてもらい、まずはこのスティックを使ってみてください。
他に候補をあげる必要はありません。

「子供だから軽いのを」なんて考える必要もありません。
むしろ力がないのに軽いのを買ってしまうとさらに音が出なくなります。(試しにお箸で何かを叩いてみてください)

ドラムが上手くなるにつれて、「もう少し重いのが欲しい」や「スティックの重心がもう少し前にあるモノがいい」など考える時期が人によって訪れます。

そんな時に別の種類のスティックを選択肢にあげればいいので、まずは業界的に『標準』と呼ばれているこの商品を悩まずに買って使ってください。

(もちろん上級者でもこのスティックを使っても全く問題ありませんし、そのような上級者も数多くいます。)

スティックの握り方(グリップ)

※レギュラーグリップというジャズなどでよく使う握り方もありますが、ここでは説明しません。

スティックのお尻から1/3の部分をまず親指と人差し指でつまみます。
あとは残りの指で、軽く(ゆで卵を握るかのような)握ってあげます。

♪POINT♪
決して「ギュッ!」と強く握ってはいけません。

スティックの構え方

左右同じように握ったスティックを「八の字」に構えます。
ジャーマングリップといいますが、手の甲を上に向ける構え方を基本としてここでは覚えておいてください。

最後に

知識的な部分は嫌でも身につくので、今覚える必要はありません。

しかし、スティックの握り方については、変な癖がつくとなかなか元に戻すのが大変なので忘れないように気をつけてください。

ざっくり最低限の基礎的なことを学んだところで、まずは実践第一歩を踏み出しましょう!

もしこのレッスン記事が「ためになった!」と思っていただけたのならばサポートをお願いいたします!