8.何物でもない富士、何者でもないワタシ

富士山は地表が凸したところ
阿蘇山も御岳もエベレストもヒマヤラもそれぞれが地表の凸
どこまでも続き、どこまでも広がる、何物でもない地表
凸は特別なものではないけども唯一無二の凸
地表のその凸だけを切り取って富士山ってよんだ
雪に覆われ、雲を上に下に、日に照らされる
星に影をおとし、赤く染められ、悠然と横たわる
季節ごとに時間ごとに彩るあれやこれや
ふぅ、なんて美しい凸だ
でもけして特別ではない、ただ地表のつづき
脈々と横たわる地表のちっぽけな凸
何物でもない凸、、、
地球のなかのただの凸
脈々とつづく地球の、、、ちっぽけなあらわれ

ワタシもやはり人間の、、、あらわれ
他者に映しだされた、あらわれ
何者でもない人間のひとり、、、
ずっとずっと、融け合い、絡み合う人間のなかの、、、
脈々とつづく人間の、、、ひとり