カプセル怪獣の私

きっと私は発達障害の部分が
あると思います。

集中すると周りが見えないし、
やらなければいけないことを
忘れてしまうし。
最近では耳も悪くなり、
聞き間違いも多くて
困っています。　
しかし周りの先生方は
私を温かく包んでくれています。
おまけに、
目も悪くなってきました。
小さな電話番号は全然見えません。
だから電話をかけるのが億劫です。

陸上部でもあまり走れないし、
おまけに全然私のことを
児童は怖がりません。
こりゃ舐められています。
だから私は学校で、
とんだお荷物教師です。

そんな私は、
学校に言いたい事があると言う保護者がいると真っ先にその人の話を聞こうとします。

それはウルトラセブンが変身できない時に時間を稼ぐウインダム、ミクラス、アギラのようなカプセル怪獣💊の役割です。

耳が悪いので、
普通の先生なら
次の日学校を休んでしまう様な
罵詈雑言を浴びても
よく耳が聞こえる先生よりは平気です。

でも、そんな私の耳でも
聞き取れる様な
厳しいご意見を
いただくこともあります。
その話をすると
周りの先生方には、
「今の公教育はサービス業なんですよサトケン先生！」と言われるのですが、何だか納得いきません。

カプセル怪獣💊のくせに
今の教育に納得がいかないのは、
ちょっと笑えます。

話を聞いて、
保護者が何に不安を
持っているのかを
表情を見てつかもう、
理解しようとします。
それは辛かったですねーなんて、
心を傷付けずニコニコしながら
話を聞く事もできます。

きっと相手は目が△になって怒っているのかもしれめません。しかし私は目も悪いのでその辺がよくわかりません。

しかしたくさん怒ると、怒るエネルギーは減ってくるものです。
そして冷静になると、みんな自分で解決策は考えられるものなのです。

「あんなに怒ってごめんなさい。」と，言ってくれる保護者がほとんどです。
私の手に負えない時は、
もう一人の優秀な特別支援コーディネーターや頼りになる教頭先生や力のある校長先生とバトンタッチします。

上手く行くこともありますが
上手くいかない時は、
ウルトラセブンのカプセル怪獣
ウインダムやミクラスの様に
カプセルに戻ります。

偉い先生たちの出番が
少なくなる様に
これからも頑張ります！

【それぞれのカプセル💊怪獣の特性】
ウインダム
ビームを出せるが電子頭脳で行動するため判断力に欠ける。
ミクラス
力自慢だが、電気に弱い
アギラ
スピードが速いが、呑気で気弱。