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【名著をゆる〜く解説】思い込みによる判断が多すぎる『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』

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行動経済学者のダニエルカーネマンさんの名著、「ファスト&スロー」を解説したいと思います。

この本サブタイトルにもあるように「あなたの意思はどのように決まるのか?」って書かれているじゃないですか。

要はこの本って

「僕らは何かを考えるとき、何かを決めるときは、かなり思い込みによって左右されていて、ときにはそれが自分の人生で大きな失敗にもなるから気をつけようね」

ってことを教えてくれる本ですね。

要は、人は思い込みが激しいということです。

これって誰でもそうなんですよ。

めっちゃ勉強して、頭が良いひとも、高齢者も、何も知らない素人も、研究ばかりしているプロも、みんな自分の中の経験則とか、好きなものとか、似たものとか、最近見たものとかに、めっちゃ影響されて、判断を下しているんですよ。

しかも、その影響されているものの情報があまりにも少ないことが多いよね、というのがこの本に書かれている、僕らの思い込みなんですよね。

例えば、一つこの本に載っている例文を出すと

近所の人がスティーブという青年についてこう話していたんですよ。

「スティーブはとても内気で引っ込み思案なんだよね。
いつも頼りになるけど、基本的に人には関心がなくて、
現実の世界にも興味がないらしい。
物静かで優しくて、秩序や整理整頓が好きみたいで、細かいことにこだわる人だよね」

さてスティーブは、図書館司書でしょうか?
それとも農家の人でしょうか?

…….


これ多くの人は、図書館司書だと思うんじゃないですかね?
だって図書館にぴったりくる性格っぽから。

でも事実としてある数字を無視しているんですよ。

アメリカで男性の図書館司書1人に対して、農家の人が20人はいるっていう、事実があるんですよ。
例えこの数字を知らなかったとしても、あれだけ広大なアメリカの土地で、図書館司書の数と、農家をやっている人の数、どっちの方が多いのかって言ったら、当然農家の方が多いじゃないですか。

つまり僕らって、こうゆう統計的な事実を無視して、往々にして偏った思考で判断をしてしまうことがあるよね、というのがこの問題の答えなんですよ。

ちなみにこのスティーブの話は、「似たもの」を選択したっていうのが、僕らの考えの判断になっています。
僕らは何か難しい答えを出すときは、なるべく似たものを探して、答えを出したくなるんですよ。
その方が脳のコスパがいいからね。

考えるのは大変だけど、似たものを探して関連づけるのは簡単じゃん。

これを「単純化ヒューリスティック」と呼びます。

ヒューリスティックっていうのは、めっちゃ簡単で、「経験則」のことです。直感的に答えに近いものを考える思考法のことを、心理学でヒューリスティックと読んでいるんですね。

つまり単純に経験則で考えちゃうよねっていうのが、この単純化ヒューリスティックになります。


もう一つ例を出すと、

「政治家と、医者と、弁護士、不倫が多いのはどれだと思いますか?」

と聞かれたら、あなたならどれを選びますかね?


………


おそらく、政治家を選ぶ人が多いんじゃないかなって思います。
だってテレビとかニュースで不倫を取り上げられるのは、「政治家」が一番多いからね。

僕らって、不倫をした噂だったり、よく見るものに、影響されて答えを出してしまうことが多いんですよ。

こうゆうふうに自分が思い出しやすいもの、すぐに手に入る情報に影響されて、僕らって物事を決めてしまう傾向が強いんですね。

これを「利用可能性ヒュースティック」と呼びます。

自分が利用可能な、経験則、思い出しやすいものとか、すぐに手に入るもので決めちゃうことですね。


もうなんとなくわかりましかね?
この本のキモになるのが、この「ヒューリスティック」、つまり僕らの経験則によって、近い答えを出すけど、間違えることがやばいよね、というのがこの本に載っていることなんですよ。

これを思い込みと呼ぶんですよね。

僕らって、基本的に思い込みで物事を決めちゃうことがあるんですよ。

これなんでか?

それは思い込みの方がさっきも言ったようにコスパが良いからなんですね。

似たものを見つけるとか、最近見たものに影響されるって、対して考えなくてもできるじゃないですか。
でも頭を使って「統計的にはどうなんだろうとか」「アメリカで図書館の司書よりも農家の数って多くないのかな」みたいに考えるのって、ちょっと疲れません?

そう僕らって、頭を使って考えるのって疲れるんですよ。

これなんでか?

実は、直感的に判断する方が思考が速くて楽だから、というのと、考えて判断するのが遅くて、疲れるから、というのがあるんですね。

要は、人が考えるときは二つの思考があるということをこの本は言いたいんですよ。

速くて、楽な直感的な思考、「ファスト」
遅くて、疲れる頭を使う思考、「スロー」

これらによって、僕らは日々の意思決定をしているよね。
だから、自分の判断は「本当に正しいのか」「思い込みが入っていないかな」というのを考えるのが大切だよね、というのがこの本タイトルである「ファスト&スロー」なんですよね。

わかりやすいでしょ?
こうゆうことが載っている本なんですよね。
だから僕らは思い込みに支配されているんだ、というのを知識として知っておくことをお勧めしますね。

▼YouTubeではこんな動画もあるよ



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