【書評】子どもへのまなざし〜子育てにヒントが欲しいあなたに〜
今回ご紹介するのは、佐々木正美著『子どもへのまなざし』
著者は、児童精神医学の先生で著書も多数お持ちの方。
私には2人子供がいて、3歳男子と6歳女子。
私がこの本に出会ったのは、娘が2歳だった時。
だからもう4年前。
本屋さんで、このタイトルと「ぐりとぐら」と同じ挿し絵に惹かれて手にとったのがきっかけ。
そしたら内容がドンピシャで、これはみんなにも読んでもらいたい衝撃にかられて、10冊買っちゃって。Facebookで読んでくれる人へプレゼントしてたという…
読むことでゆとりが生まれ、子どもに対してイライラすることが少なくなりました。
読んでから自分の娘への態度も変わり、関係もよりスムーズになったと思います。
乳幼児の子育ての大切さと、それに関わる親、保育者への暖かいアドバイスに溢れる本です。
親の不安やイライラが少なくなり、子どもだった自分への理解、ひいては大人や社会への理解も深まります。
これが当時の私のFacebookでの投稿内容。
同じような思いを持つ友人達から要望を受けて、あっという間に手元の10冊は無くなりました。
以下、具体的に3つに絞ってこの本に惹かれたところを書きますね。
1.乳幼児期は人格の基礎つくり期とわかる
乳幼児期は建物でいうと基礎工事のときで、やり直しがむつかしい
人と育ち合うことの大切さ。人といることでいっしょにくつろげるようになると、自分に余裕がもてて、育児する方もされる方もよい影響を及ぼす。
また、こどもの時期に可能な限り子どもの要求をみたしてやりながら育てる。そうすることで、子どもは人を信頼できるようになる。
これを知ることで、毎日てんやわんやな日常の中にいると気づかないことに気づく、そして今がとても大事だと今更ながらわかるわけ。
2.乳幼児期のみならず、思春期の意味などを通じて自分を振り返られる
この本は乳幼児期の話のみならず、友達と学びあうことの大切さや、アイデンティティの確立は他人の目を通してなされることがわかる。
そして、思春期の心理にも言及していて、当時の自分の理解もできる!
今は長電話を一切しないけど、中高のときは、やたら友だちとずっと立ち話をしたり、長電話をしてた。
この理由もわかっちゃうの。読んだ当時、思わず本に書き込みしていた証拠をあげとく(笑)。
3.自分が幸せな人ほど、相手を思いやることができることを再確認できる
幸せな人ほど、人の喜びも自分の喜びにすることができる
昨今読む自己啓発書には、周りの人を信頼することを重要視する内容が多い気がする。というのも、それは私のテーマであるから尚更そういう内容が心に残るかもしれない。
満たされている親や保育者を増やすこと=子どもも満たされて豊かな社会ができていく、そう再確認できる本なんです!
子育てはまったなし、やり直し出来ない大事業であるということを再確認し、日常を振り返るのに役立つ一冊。
是非、毎日バタバタしていて子育てにヒントが欲しい人、手にとって自分にピンとくる内容を確認してほしいな。
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執筆:小林志帆
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