マガジンのカバー画像

読書家の読んだきろく

23
ワクワクした書籍のきろくを残しています。小説だいすきにんげん。いまは宗教学・政治学・自己啓発・社会学に興味しんしん。
運営しているクリエイター

#推し本

『君たちはどう生きるか』を読んで(2/2回目)

前回の投稿に引き続き、吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』の備忘録を残しておく。 ※日にちが空いてしまったのは、ワンピースを1巻から読み返していたからだ。ニカが気になって気になって気になってさ。 そもそも、この本を読むに至ったのは、池上彰が書籍について解説する本を図書館で見かけたところに端を発する。 なんで解説してるんだ、という疑問を解消するため、隣にあったこの本を軽く立ち読みしていたのだ。 ただ、この時は別の本を借りて帰宅するのだが(他にも読みたい本がたくさんあった)、

いまの仕事を続けることに不安を抱える方へ『働き方5.0』はモヤモヤを消してくれる本、でした。

だれかのnoteに「最近の書籍のタイトルに"〇〇 2.0"って多い」とあって。 たしかに!!と思っていた矢先に、図書館で本書を見つけた。 ふだん見ない棚に紛れていて「私が司書さんだったらここやなくて、あっちに置くな」と、偉そうなこと考えながら、スルッと棚から取り、貸し出しカウンターへ。 書籍タイトルのマーケティング戦略に負けたわけだが、どうせカウンターのお姉さんしかこの敗北を知らないのだから、まぁ負けておこう。 なんて踏ん反り返っていた。 だがしかし、タイトルだけではなかった

やさぐれた心をお持ちなら『ぼく モグラ キツネ 馬』でほぐしてください。

私にとって読書という行為は紙をめくることからはじまる。 紙をめくることが好きなのだ。 紙をめくるといえば、高校生の頃。 一部の公立高校で電子辞書の使用が許可されていたが、我が校は電子辞書禁止だった。なんでわざわざ重たい辞書を、英語・漢語・古文と持ち歩かねばならないのだと、ぶぅたれる声も多々あった。 ただ、私は一貫して紙の辞書派だった。 使い込むほどにくたびれていく辞書たち。あの感じが好きだった。 ちょっと脱線したが、紙をめくるという行為が好きな私にとって 電子書籍はちょっ

私の憧れの人『アシュリー〜All About Ashley 〜』はスカッと晴れやかなかっこいい女性だ

”プロジェリア”という病をご存知だろうか? ハッチンソン・ギルフォード症候群、日本語でいう”早老症”という病の1種だ。 読んで字のごとく、早くに老いる。 人の約10倍ほどの早さで体だけがどんどん年をとっていくのだそうだ。 遺伝子異常が原因の病だそうだが、根本的な治療方法は見つかっておらず、患者の平均年齢は13〜14年程度。 今回取り上げる書籍の著者であるアシュリーは17歳11ヶ月で亡くなっている。 なんと、私はもうじきアシュリーの倍の時間を生きていることになる。 アシュリー

何度も挫折した方へ『夢をかなえるゾウ』は決断と実行をあとおしするかもよ

私がこの本に初めて出会ったのは2013年1月。 当時の私は新卒1年目。 1社目の会社を辞める直前だった。 あの時の私は会社を辞めることへの不安と、”退職=失敗”だという思いに駆られ、、、 ていたかどうかは正直覚えてないのだが、ただ自分のやりたいことが分からないなぁと思いながら日々を過ごしていた。 (そもそも私は研究職に就きたくて大学に進学したのだが諸事情により学部卒で社会にでたのだ。) もちろんお金もそんなになく、というより、今より全然なかったと思うのだが、 本屋で見つけた

” いま ”ツライ方へ。『しれっと逃げ出すための本』を手にとってほしい

ヨシダナギさんを知っている方はどれくらいいるのだろうか? 気になってTwitterのフォロワー数を調べてみたら、85,136人いらっしゃった。 うむ。これは多いのか、少ないのか。 Twitter初心者には判断がつかない。 彼女は現在フォトグラファーとして活躍している。 海外の少数民族の方々をカッコよく撮影したり、最近ではドラヴァクイーンの方々を被写体にした写真展を開催されたり、とにかく被写体をカッコよく映し出す天才だと思う。 私も2回だけ写真展にお邪魔したことがある。 ヨ

エンパシーって?『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で多様性について考える

この本が話題になっていた頃。 大々的に話題になっていると知らずに書店で平積み状態の黄色い表紙を見つけた。 著者の名前には見覚えがあった。 「ブレイディみかこ」 私が大好きな水野敬也さんのブログで1度目にしたことがあった。 まだ著書発売前のブログ記事ということで、何年も前から執筆活動をなさっていたブレイディさんには大変失礼ながらも、この水野敬也さんのブログ記事は非常に印象に残っていたため、 「この人、誰?の人やん」 という今となっては自分の頭をひっぱたいてやりたいくらい著者

職業人生の岐路に立つ方へ『どこでも誰とでも働ける』は参考になる

この文章を書いている今、私は無職だ。なぜ無職なのか。それは仕事を辞めたからだ。 転職に関しては何度か経験があるため、仕事を辞めること自体はなんてことないんだけど、今回の無職は今までとちょっと違う。 それは、今後の仕事(=お金稼ぎ)を全く検討することもなく辞めたのだ。 これは慎重派の私としては、英断といっても過言ではない。 33歳にして華々しくニートデビューしてみちゃったわけだ。 で、暇だし、やることと言っても家事とか夫の身の回りの世話みたいな毎日だし、飽きてきたし、じゃあ働