レムれない


僕は25年間
朝に起きる 夜に眠る


といういわゆる
睡眠というものを
毎日やっている


推定時間は6〜8時間 
日によって変動するが
だいたいこのくらい

毎日だ 欠かすことはない

これでも
長くやらせてもらっているつもりだし
怠惰な人間性の僕が続けられている
数少ない事かもしれない


しかしながら
これが困った話
まったく
上達しない

むしろ
下手というべきかな


25年間なにをやっとるんだチミは
と怒鳴られてもグゥの音も出ない程に



大学時代は
夜を練り歩く生活を謳歌していたので
省かせていただく が

思い出せば
人生の睡眠

朝は7〜8時に起きて
夜は24時くらいには寝る

という定まったスケジュールで動いている


社会人になると
それは顕著にあらわれて
朝は8時に起き
夜は疲労が残らない程度の時間に寝る



だが
眠くならない




ほんとに眠くならない




とことん眠くならない



瞼に重力はかからないし
脳の活性化は止まらない

それなりに働いて
体力を削っているつもりでも
ただHPが赤状態の肉が
布団に倒れているという無様


布団巻き肉の出来上がり



カーテンの隙間から漏れる
日差しはストレスでしかなく
窓を開けている日なんかは
チュンチュンと朝特有の鳥の鳴き声や
ガタンゴトンと始発の音など
嫌な環境音が耳に入り込む


じつに不快だ



もしも
その環境音が目覚ましになっていれば
腕をぐーっとと伸ばして
太陽に身を委ねながら光合成でも嗜むだろう


ただ
一ミリも睡眠をいただいていないと
ストレスの火種でしかない

朝日を恨み 夜の短さを恨み

申し訳ないことに
布団や枕に八つ当たりすることもある



追加効果として
僕は体温調節が睡眠以上に下手なため
布団の中寝返りをするだけで
とてつもない高熱を帯びてしまう
恒温動物で産まれたことを後悔する
これでは易々とスヤつくわけにもいかない
額や身体に張り付く汗たちは
さらに僕をイライラさせる


ノンレム睡眠と仲良くなろうと試行錯誤した結果
嫌われてしまう 裏目にでる

レム睡眠すらも僕に話しかけない


あまりに活性化した脳


このような様々な理由で
睡眠がへたっぴなことが分かる

勿論眠くなる瞬間はしっかりある
しかし夜にソレが訪れることは稀有であり
だいたいが昼から夕方なのだ

あの時間はとてつもなく
睡眠欲が掻き立てられる、、、
なぜだ、、、
今じゃない、、
今ではないんだ、、

そこで寝ては
また夜中 
ガサゴソとひとりでに枕を殴らねばならない

そんな戯言を浮かべながら
昼寝という健やかなる無駄に
睡眠貯金を使い果たしてしまう



なんて悲しいことだろうか
これほど眠りに困らされてる人々がいること
その苦しみをみんなに知っていただきたい

ぼくが訴えたいのはそこだ
朝が得意な人はずうっと朝が得意だし
夜が得意な人はずうっと夜が得意

しばらく社会人をやっている僕の意見だ
通していただけなければ
甚だおかしい




あぁ、二度寝をしていた時代が懐かしい

二度寝  三度寝

甘美な響きだが  僕には通用しない

ボロボロな雑巾みたいな
HP.MPの状態以外では
基本二度寝も許してはくれない

日曜日の子供が父親にのしかかり
無理矢理起こすように
活性化した脳は僕の目を覚まさせる。

身体はまだまだバキボキなのに




眠れないことに悩んでる方々
たぶん夜中のあの不安が襲い掛かる時間は
とても辛くて寂しい空間かもしれない

たとえば
世界にひとりぼっちみたいにね

大袈裟だけど
案外精神はそんな状態だ

そんな寂寞とした世界のどこかで

必死に枕を殴り狂い
布団を巻いては解きを繰り返す

夜中に現れる25歳の化物を想像してほしい



あぁ、同志よ

すこしは君たちの
こころが落ち着くことを願う



あぁ、どうしよう

またカーテンの隙間から
朝と言う名の怪物がこちらを見てるよ、、、



眠らなきゃ











眠らなきゃ










眠れない


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