2/24のお話

2/24 の日記


2/24
ビクターロック祭り
〜アタラシイチカラ〜に出演しました

ゲネプロの為に
朝早くスタジオへ

広い部屋をとって頂き
『ひろいーーーー』と
どったんばったん大騒ぎな連中です


暗くした際に点けた
安っぽい色とりどりの照明に
『地方感あるなぁ、、、』
と苦笑い

休憩の時に
ピアノのせつこに
「サインあるの?」と確認すると
その場数秒でサインを作り上げた
器用なもんだ


300円で買った
タブレットに
ロゴとアルバムの商品紹介を書いて
と頼むと
スラスラ描いてくれた
しかしタブレットに一番大きく描かれた言葉は「1000円!!」というアルバムの値段であった。
二番目がバンド名 小さくアルバムタイトル

銭ゲバみたいで嫌だなぁ、、と話したが
まぁ いっか とソレを飾ることにした


昼過ぎになり会場へ移動
初めての楽屋にこれまた全員
『ひろいーーーー』
『ヒトリヨブランコ様だって!様!?』と
どったんばったん大騒ぎ


各々恥ずかしげもなく
会場散策 

ステージの広さは
客として眺める視点とは
まったくの別視点になっていて
途方もなく広大に見えた
それくらいの緊張が合った

気付かないようなフリはしてたけどね
ツーン 緊張してませんよ〜って
何せ一年ちょいぶりのライブだもの
ただでさえ口を開けばコルチゾール
(ストレスホルモン)が飛び出る


目の裏に残ってた
安っぽい地方のラブホみたいな
チカチカしたイルミネーションを
一瞬でかき消すように
LEDの照明がクルクルしていた。

ちょっと楽しみが勝った 


夕方頃
出演者用のお弁当が運ばれた。
サポートドラマーのたなけーさんは
2種類ある中華弁当を愉快に選び
喜んで喰らっていた
叩くドラムプレイと等しく
豪快な食事は見ていると
気持ちがよくこちらも腹が減る


いや、嘘をつきました

すいません


出番前は緊張で体が強ばり
胃は収縮 まるで腹が減らない
ノミの心臓ならぬ ノミの胃袋である

たなけーさんはよく
『緊張しいだよ!』と嘆いているが
アレは虚偽の申告だと思う
疑いの目で彼の食事を睨む


かたや
ピアノのせつこ嬢は
サポートコーラスのはらこちゃんと
ゆるキャラみたいにモグモグと弁当を食べていた


彼女は真逆で
『緊張をしない』と
僕によく申告をしている
そのとおりライブ前でも
ピリついた雰囲気がまるで無い

逆に腹が立つ 腹は減らぬのに、、、
立つ腹はある 元気な証拠

しかしその穏やかさに救われる
同意するように 
『ぐっ、、』とお腹が小声で鳴いた
鳴るのに喰えない これいかに

メンタルクソ雑魚ブラザーズの
名を冠す我々だが
相方のVoムラカミカエデは
『ねむい、、』と一言を楽屋に残して
渋谷の街を一人散歩に出かけた


『渋谷に散歩する場所なんかある?』

『変な輩に薬でも売られてそう』

『元々飛んでる奴だから売人が逃げるよ』

言いたい放題である
仮にもウチの顔だ。

客入りがはじまり
出番が近づく。

落ち着きの無い我々は
2階からライブハウス全体を確認
イメージを掴む

急に100人近くのお客さん相手は無理だ

上から眺める様はさながら
NARUTO の中忍選抜試験
3回戦予選トーナメントの待ち時間の忍


SEが鳴り 血が引くのを感じる

何処へ溢れていくのか 足りない

身体が冷たくなる


触れるギターは 別人のように話が合わない
それでも演技を続ける
僕はとことん人前が苦手だ
ライブがずうっと嫌いだ

人気なんかいらない
欲しいの楽曲の評価だけ


セトリ

HIJK

堕落ダクダーク 特別映像特典バージョン

ナイトライトトーキョー
(初披露)

神様ノ言フトヲリ


たのしかった それ以上に高揚した
高揚した分 指は冷静じゃなかった

脳も 身体も 冷静じゃない

低血圧な僕には似合わない、、、
と思った

ライブ自体が終わり
物販スペースに向かうと


長蛇の列を見つける

「対バンさんの物販かな」と思い
自分たちのスペースに着くと


CDをください 


その列はヒトリヨブランコのCDを
求める列だった

側から見たらそんなに長くないと
思われるかもしれないが、
僕からしたら それくらいの距離に感じた

ライブをやる理由

100パーセントの理由は書けないけど

やらなくてはいけない理由は
なんとなく分かった気がした


呆れるくらい応援する人が少なくて
ライブハウスの人からは
人気もなく

若さも 可愛げもない 


そんなバンドに想いを馳せてくれる人が
いる事実を目の当たりにしてしまったからだ。


売れようね って口約束で始めた
ムラカミカエデとの音楽活動は

もうどうしようもなく
ライフラインに変わり果てていた


もっと ライブをしよう
もっと 良い音楽をつくろう

もっと たのしくなれるね

ありがとうございました

誰か救おうと挑んだ日に
僕らが救われたお話


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?