ジェノバ飛来からFF7リメイク開始までのストーリーをまとめてみた。

FF7リメイク発売にあたって、FF7リメイク本編開始時点でクラウドはじめ、登場人物たちがどんな状態だったのか、忘れてしまっていることに気付いたのでまとめてみました。旧作の核心をネタバレをしながら説明していきますのでご注意ください。

動画でもご覧になれます。(文字中心の解説動画です)

*はじまり 宇宙からの厄災

物語開始からさかのぼること2千年前に、星の命を食料、エネルギーとする宇宙生物ジェノバが宇宙のかなたから飛来。現在の北の大空洞に着地して、星に大ダメージを与えて星の自己修復機能を利用して、星の命の源であるエネルギーを着地場所に集めて、吸収しようとします。

星の命の源であるエネルギーとは、魔晄と呼ばれる物語開始時点で神羅カンパニーが覇権を握って運用販売しているもの。又はライフストリームという呼び名もあります。人間・古代種・生物が、命を終えると、この星のエネルギー=ライフストリームとなり、星にかえり、また新たな命として生まれます。

星の声を聴くことができる人間とは異なる種、古代種=エアリスの祖先たちは、世界を旅して、ライフストリームを導いて、生命の繁栄の役割を担っていました。
そんな彼らはライフストリームを吸収する宇宙生物ジェノバを排除しようとしますが、ジェノバが放つウイルスによって、次々とモンスターに変えられてしまいます。しかし、交戦の末何とかジェノバを北の大空洞に封印することに成功。しかし、ウイルスは強く古代種はどんどん数を減らし、物語開始時点では神羅が把握する中でエアリスのみとなっています。


*神羅カンパニー台頭 セフィロス誕生

その後、人間の世界になったのちに、神羅カンパニーが星のエネルギー=魔晄を発見して、それをエネルギー資源として利用することで、政治経済・民衆の生活含む全ての世界の覇権を握ります。魔晄炉と呼ばれる魔晄を吸い上げる施設を建設し、魔晄で動く都市ミッドガルを完成させます。

そんな中神羅カンパニーの天才科学者ガストは星のエネルギー=魔晄を操れる古代種の研究をして、組織の発展に利用しようとしていました。ガスト博士は古代種の痕跡を探す中で、北の大空洞に封印されていたジェノバを古代種と勘違いして掘り起こしてしまいます。ジェノバは擬態能力を持っていて、古代種の姿に偽装していたので気づかなかったのです。

そして、古代種とジェノバを勘違いした状態で、古代種の細胞を人間の胎児に埋め込んで古代種を復活させる計画を実行してしまいます。

その胎児こそがセフィロス。


*本物の古代種 エアリス誕生

ガスト博士と同じく新羅の研究者の宝条を父親に、同じく研究者のルクレツィアを母親に持つセフィロス。

セフィロスは誕生したものの、母親のルクレツィアの心身の変調と不死化から、自分の埋め込んだものの正体が古代種ではない異形のものと気付きます。自分の失敗を神羅カンパニーを去る形で責任をとったガスト博士。

その後本物の古代種イファルナと出会い、神羅に利用されないよう隠しながら生活していきます。その後、ガスト博士とイファルナは結ばれて古代種と人間のハーフであるエアリスが生まれます。

ガスト博士からジェノバと古代種の研究を引き継いだ宝条は、エアリスが生まれるのを待って、ガスト博士を殺害し、イファルナとエアリスを拘束し、神羅ビルに連行して実験対象とします。その数年後、2人は脱走し、ミッドガルのスラムで母親イファルナは息絶え、エアリスは偶然居合わせた女性エルミナと生きていくことになります。

スラム時代にクラウドの仲間であるソルジャーザックスにも出会っています。エアリスはザックスに好意を抱いていましたが、後に説明するニブルヘイムの事件によって、ザックスとは音信不通となった状態でFF7の本編が始まります。

物語開始時点で彼女は3回の大切な人との別れを経ています。


*ニブルヘイムのはぐれ者 クラウドの物語

ニブルヘイムの村で、友達もいない孤独な少年だったクラウドは、死んだ母に会えるかもしれないと立入禁止のニブル山に入っていくティファを追いかけて、つり橋の崩落に2人で巻き込まれてしまいます。
ティファは崩落前後の記憶を失い、ティファを連れ出したのはクラウドであると村人たちに勘違いされ、ニブルヘイムの村内でさらに孤立を深めるクラウド。

当時、世界ではウータイという町が、魔晄炉建設を拒んだことがきっかけで、神羅と戦争になっていました。そんな戦争の中、神羅のソルジャー=兵士であるセフィロスが戦績を残して英雄となっていました。
誰にも認められずさげすまれて生きていく中で、神羅の任務をこなすソルジャーという花形の職業につけば村の人たちも自分を認めてくれるのではないかと考えたクラウドはティファにソルジャーになると告げて村を出ます。

神羅カンパニーに入社したクラウドは、いきなりソルジャー適正がないことを突き付けられます。ソルジャーはジェノバ細胞を埋め込んで魔晄漬けになった人間がなれるもので、魔晄の耐性がクラウドにはありませんでした。彼は最下級一般兵として、仕事をしていくこととなります。

そんな中、世界は神羅と敵対するものたちの戦乱の時代でした。
ウータイは神羅との戦争に敗北し、この時期に本編の反神羅テロ組織アバランチの前身が生まれて、神羅と交戦。しかし、神羅との戦いに押されて勢力は減退して、当時のタークスに壊滅させられます。

この頃、クラウドはソルジャーであるザックスと出会い、仲良くなります。そんな中、故郷ニブルヘイムの魔晄炉の調査のため、セフィロス、ザックスと同行することとなります。ソルジャーになれなかったクラウドはマスクをかぶり母親以外には正体を明かさずに任務に臨みます。


*神羅の卑劣極まるバレットの過去

かつて鉱業で栄えたバレットの故郷コレルでしたが、衰退しており、神羅の魔晄炉建設話に乗って、唯一村で反対していた親友ダインも説得して、魔晄炉建設が始まります。そんな中、コレル魔晄炉建設中に爆発事故が起こります。その事実を隠ぺいするために、神羅は罪をコレルの村になすりつけて、村を焼き払ってしまいます。

その生存者がバレットとダイン、そしてダインの娘マリンでした。
ダインは姿を消し、バレットはマリンの育ての親となることを決めて、過去に神羅と戦ったアバランチの名を借りて、同名のテロ組織を立ち上げて、復讐のためミッドガルに、マリンと共にやってきます。そこで、メンバーを集め、ティファやクラウドが合流していきます。


*英雄セフィロスの変貌と憎悪の種

FF7本編開始さかのぼること5年前。
ニブルヘイムの魔晄炉調査にセフィロス、ザックスと同行したクラウド。
ソルジャーになると村を出たはずなのに、ソルジャーになれなかったため、マスクをかぶり母親以外には正体を明かさずに任務に臨みます。

セフィロスは自身の怪物級の強さ能力に違和感を覚えつつも、真実を知りませんでした。セフィロスはニブルヘイムの任務にて、モンスター化した人間を発見。神羅を疑いだします。そして、ニブルヘイム奥の神羅の研究施設で資料を読み込み、自分が古代種であると誤解した上で、自分をモンスター化し、古代種が滅んだ原因を人類と位置付け強い憎悪を抱きます。

セフィロスは任務を放棄してニブルヘイムを焼き払った上で、全人類を駆逐しようと狂気にかられます。ここで、ティファの父親、クラウドの母親はセフィロスに殺されてしまっています。この憎悪がティファを対神羅過激派テロ組織アバランチに加入させる原因になってしまっています。ちなみにティファは生存し、ザンガンという武術の師匠に出会い医者に運ばれ生還。
格闘術を身につけています。

セフィロスは魔晄炉に安置されていた古代種=古代種に擬態したジェノバを古代種の母と思い込み、セフィロスは魔晄炉に安置されていた古代種=古代種に擬態したジェノバを古代種の母と思い込み、母の首をもぎ取って、ともに古代種の聖地である魔晄があふれだすと言われる約束の地へ向かおうとします。
そこでザックスとクラウドに阻まれて、古代種に擬態したジェノバの首と共に魔晄炉の魔晄=ライフストリームの中に落ちて行きます。この時、神羅はセフィロスは死亡したと発表しましたが、実際は生きていました。


*本編につながるクラウドの人体実験と精神崩壊

セフィロスが魔晄=ライフストリームの中に落ちていった直後、神羅の宝条博士に捕まったクラウドとザックスはジェノバ細胞を埋め込まれて魔晄を照射される人体実験をされ、もともと精神が弱かったクラウドの心は崩壊して廃人状態となりました。人体実験は5年にも及びました。しかし、ここでクラウドは実験によって本編につながる強靭な肉体を手に入れています。

宝条の実験は多岐に及び、この期間に古代種を繁殖させる実験の一環として、エアリスと交配させるため、人語を喋る獣ナナキ=レッドXIIIを捕獲して神羅ビルに連行します。

ある日ザックスは隙をついてクラウドを助け出し、2人で神羅研究所を脱走。ザックスは神羅の追っ手に殺害されて、クラウドは廃人状態で荒野に放置されました。その中で、クラウドは意識を取り戻し、何とかミッドガルのスラムに到着。
そこでテロ組織アバランチに加入したティファと再会。

ニブルヘイムではソルジャーになれなかった自分を恥じて正体を隠していたため、会話は幼少期以来。しかし、クラウドに記憶はなく、埋め込まれたジェノバ細胞が反応しティファの記憶を読み取ってティファに違和感を抱かれない擬態を始めてしまいます。ジェノバは古代種の記憶を読み取って古代種の姿に擬態したように、擬態能力を持ちます。擬態の中で、能力であらかじめ読み取っていたザックスの記憶も混ざり、逃亡の中でザックスが営もうとしていた何でも屋、受け継ぎたかったソルジャーザックスの想い、過去にソルジャーとなりたかった自分が混濁し、今は元ソルジャーで何でも屋をやっていると噓をつき、その嘘を脳に信じ込ませることで擬態を完了してしまいます。そしてあの斜に構えたクールな性格が肉付けされていきます。

そんなクラウドにティファはテロ活動を請け負う事を頼み、魔晄炉爆破任務から物語が始まります。

これがFF7リメイク開始時の状況です。

子どものころやったときは、実際ストーリーはよくわからなかったけど、色んな人物が勘違いを繰り返して、クラウドも人格を入れ替えたり、ティファに隠し事したりするから、全容がわかりにくかったのかもしれないなと。

*リメイクの新要素フィーラー

FF7リメイクのネタバレになりますが、今回のリメイクにあたって、過去に改変が入っている可能性が出てきました。

旧作の説明不足、リアリティ不足 の部分を大幅に拡張。それだけではなく、運命の流れを司るフィーラーという存在も出てきました。人の生死を旧作の流れ通り進めようとする存在です。

そして、エアリスは何の説明もなくこの存在を知っています。
そして、何度か語られる運命を変えようとするセリフの数々。
そして、旧作で命を落としたビッグス、ウェッジの生存。
これらに、今後のエアリス生存の可能性や、エアリスが過去にも運命と戦った可能性、過去に運命とあらがった存在がいる可能性が出てきています。
エアリスが旧作の流れを知っている可能性すらあります。

リメイクから先の話は、確定的なことはわからなくなりました。これから出るリメイク2作目以降を確認する必要があります。

FF7リメイクやっていて、昔、悲しい運命にあった人たちも、皆が幸せになってほしい。そんな結末になってくれるといいなと心から思っています。
旧作を超えて未来に幸あれ。

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2020/04/09 v1.00公開
2020/04/12 v1.01 ウータイ戦争・バレット、レッドXIII追記
2020/04/19 v1.02 リメイク新要素追記

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