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実戦的に合格率を上げる方法

あくまで、他の法律系の資格と比べたらですが、行政書士試験は

広く浅く出題されます。

となると、一番、合格率が下がる(当たりはずれがある)のは

穴を作る

ことです。つまり、網羅性が必須です。なのに、

市販のテキストは、全然、網羅性が足りていない

んです。通信教育のテキストはサンプルしか見ていないので、なんとも言えませんが、その分量から、どうかな?と思います。
もちろん、各予備校や通信講座は動画などで補完している可能性もありますし、問題集に十分な解説があるのかもしれません。

ただ、独学で受験するなら、通常は市販のテキストになると思いますから、この、

足りていない部分をどう、補うのか?

が問題になってきます。よく、

4か月、2〇〇点で合格しました

というプロフィールが載っているサイトがありますけど、そんなの、他の受験者にとっては意味ないです。だって、

合格証書に点数は載りませんし、開業後、クライアントが

「あなた、何点で受かったの?」

とか、聞きますか?それに、

ギリギリでも、その年度で合格するのと、翌年に高得点で合格する

選べるなら、どっちを選びますか?

おそらく、10人中、10人は前者と答えると思います。そして、究極は

「高得点や短期間で受かることよりも、確実に合格ラインに入る事

の方が大抵の資格試験で、重要な事だと思います。それには網羅性なんです。肢別本などを劇推している人達のやり方は狭くて穴だらけなんです。もちろん、当たれば、確かに短期合格出来ます。しかし、受験生のホントの需要は受験しようと思った時期にもよりますが、

極端な短期合格ではなく、より、確実に合格出来る方法

なんです。それには、なるべく、穴を無くして、まんべんなく、全範囲を網羅することなんです。それに、捨て問はどんなに勉強しても、偶然以外で取れることはないんです。だから、満点も不可能です。となれば、

稼げる分野で確実に稼ぐ

ことが必須になってきます。それは、行政法、民法、会社法の3科目だと思います。憲法は条文はとても少ないのですが、判例ば膨大な量あることと、何より、

テキストに載っていない、対策が困難な難しい問題が出る場合がある

んです(もちろん、捨てないでちゃんと勉強するんですが、受験年度で差が開きやすいんです)。やっぱり、人権を最重視しているので、その辺りの倫理観とか言い出すと、極端に難しく出来たりします。そのため、

網羅性を上げたら、得点が上がる科目を中心にすること

が確実に点が上がる方法だと言えます。ただ、行政法などの判例はどうしても限界があります。昭和の時代から最近の判例まで全てとなると、1000、暗記していても、足らないと思います。もちろん、頻出となっている
モノに絞ることはできますが、それでも、当たりはずれは出ます。ところが、条文は大きな法改正がない限り、ほぼ、毎年、同じ数ですし、素読出来る範囲の数だと思います。

だから、条文素読は必須です。特に行政法、民法は。ただし、会社法の条文ってすごく読みづらいんです。引用が多すぎるからです。

例えば、

第202条の2
1.金融商品取引法第2条第16項に規定する金融商品取引所に上場されている株式を発行している株式会社は、定款又は株主総会の決議による第361条第1項第三号に掲げる事項についての定めに従いその発行する株式又はその処分する自己株式を引き受ける者の募集をするときは、第199条第1項第二号及び第四号に掲げる事項を定めることを要しない。この場合において、当該株式会社は、募集株式について次に掲げる事項を定めなければならない。

この条文を読もうと思えば、第361条と199条を調べないといけないですね。ところが、引用先でまた、引用されていたりして、

読んでいて、途中で嫌になってきます。

おまけに、結局、

何が言いたいのかわからなくなってきます。

だから、会社法は条文より、きちんと解説されているテキストを入手する方がいいです。会社法を捨てなさいという人もいますが、

捨てた分(5問だから20点)、どこで回収しますか?

運に左右される一般知識で、たまたま、正解が多かった

とかがないと、記述抜きで、180点超えは、そう簡単にはいかないです。民法でも、行政法でも、普通は満点は無理です。憲法は年度によって、難易度がずいぶん変わります。そこで、

会社法で+3点は必須

だと思います。網羅性が高くなれば5点も可能です。ほぼ、普通の条文レベルしか出題されないからです。もちろん、記述式での配点もあります。記述式は条文レベルの基礎的なことが主に問われます。ただ、記述式は合格者の人数調整に使われていると言われているので、

確実な得点源として、考えない方が良い

と思います。もちろん、実際は記述式の配点も狙います。そうしないと、受験年度でどうしても、当たりはずれが出てしまいますから。点になる確率の低い(政治・経済・社会)以外は浅く、広くで、確実に勉強することが大事です。ただ、

最初から、配点が高いという理由で、記述頼みは避けた方が賢明

という事です。もちろん、記述式の攻略法もあります。それはとにかく、問われたことに答えることと、日本語として成立していることですが、本試験の緊張状態の中、限られた時間にきちんと楷書で書くというのは、案外、難しいのではないかと思います。

とても大事なことなので、繰り返しますが、高得点は狙う必要もないし、おそらく狙っても無理です。

なぜなら、高得点者は結果的に高得点になっただけ

だからです。もちろん、最低限、合格ラインになるだけの実力もないのに、運だけで高得点になることはあり得ないのですが、受験年度によっては、高得点どころか、ギリギリになってもおかしくないんです。それくらい、この試験は

運に左右されやすい

んです。そのことを良く理解した上で、戦略的に勉強していく必要があります。

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