"統一教会の堕落した正義" 側近の不正行為に政界関与説もくすぶる

euron.net キム・ジョンギ記者

ユン某氏が公然と「ユン・ソンニョル大統領との1時間単独面談」を語り
側近のソ某氏は'横領で警察が捜査中'

世界平和統一家庭連合(統一教会)教団内部の軋轢が政界と関連する騒ぎになっている。
本紙が入手した、ユン某 前世界本部長の2022年5月22日、ソウル龍山天勝教会での発言録には「(大統領選挙前2022年3月22日)ユン・ソンニョル大統領と1時間ほど単独で面談した」という記述がある。 その後、ユン前本部長はある人物との個人的な会話の席で「自分がお母親(韓鶴子)の国を証した」と付け加えた。

実際、ユン・ソンニョル大統領は大統領候補当時、家庭連合(統一教会)主催による2022年の「Summit & Leadership Conference」に参加したマイク・ペンス元米副大統領と会談を行った。
この席には、パク・ジン元外交部長官と米国統一教会のマイケル・ジェンキンス氏、統一教会の通訳担当でソ某氏が同席した。目を引くのは、当時有力な大統領候補だったユン・ソンニョルの通訳を務めたソ某氏。ユン前本部長の側近として知られる彼は現在、京畿道加平警察署で背任および横領、外国為替管理法違反などの容疑で捜査を受けている。

しかし、このような主張はユン前本部長の主張に過ぎず、まだ具体的な事実として確認することはできない。 (これについては現在大統領室に確認中)

一部信者「統一教会の堕落した正義、賄賂の影」
批判される側近3人組

統一教会内部の問題はこれにとどまらない。一部の信者たちは、現統一財団理事長のキム某氏とチョン某秘書室長とユン前本部長などを「ドアノブ権力(権力者の周囲にいる者たちが振るう権力)」として強く批判する。
彼らが韓総裁をめぐって様々な不正を働いているという主張だ。
ユン前本部長は、政界の要人たちとの関係を誇って権力を行使したが、不透明な資金運用などで信頼を失った。だが、現在は鮮文大学副総長に任命されている。
彼はソ某氏の捜査結果によっては共犯として処罰される可能性があるという。

問題は、この事件をはじめとする各種事件に韓鶴鶴子総裁が介入したかどうかがカギとなるが、最近、本紙に寄せられた情報提供によると、捜査はソ某氏のラインで終結する可能性が高まっているという。

事件番号2018 刑制OOOOO
"検察と警察で行き来していた事件があっけなく終結"

情報提供の主な内容のひとつが、ソウル汝矣島(ヨイド)に所在する韓国最高層ビルY22(パークワン)に関連した裁判。統一教会と、文鮮明師の三男・文顕進(ムン・ヒョンジン)氏が財産争いを繰り広げる過程で起きた詐欺事件だ。

情報提供者は「2016年8月から2018年6月まで、米国の弁護士として知られるパク某氏が、韓鶴子総裁の側近のユン某本部長とチョン某室長などによって、"パークワンを取り戻すのを手伝う"といった口実で法務担当として雇われた」とし、「以後、パク某氏に対する報酬が宣教資金の名目で違法かつ不法に米国へ送金された」と主張した。

韓国内の特定の法務法人が介入し、米国にいるパク某氏に30億ウォン近い金が送金されたというのだ。 情報提供者は「特にこのうち10億ウォンを超える金が、裁判を担当した法曹関係者らへの賄賂として提供された」と主張した。

その後、パク某氏が継続的に資金を要求すると、韓総裁が直接出てきて、側近であるユン本部長とチョン秘書室長に「返還訴訟」と刑事告発を指示したにも関わらず、裁判の過程で韓総裁自身の不正が明らかになることを恐れて故意に敗訴したと付け加えた。

検察に受理された刑事事件は、なんと6年余りを検察と警察を行き来しただけで、嫌疑なし(不起訴)で終結した。

2023年6月13日に終結となったこの事件は、教団内部で何も情報共有されないまま闇に葬り去られ、統一教会は信者の貴重な献金30億ウォンを失ったにもかかわらず、誰も責任を取っていない。

現在、統一教会内部は韓総裁と側近たちが突然、教義そのものを変えて混乱に陥っているという。韓総裁が自身の地位を強化するために文鮮明師を統一教会内で教義上消すことにしたという証言が相次ぐ中、80歳を超える高齢の韓総裁が側近の不正を容認する場合、司法機関に出頭して捜査を受ける可能性もある。


**キム・ジョンギ記者による注記
ユン・ソンニョル大統領との単独会談説はユン某本部長の一方的な主張の可能性がありますが、教会での説教を通じた公式発言であるため掲載します。
現在、大統領室に事実確認を行っているところです。


チョン某 = 総裁秘書室のチョン・ウォンジュ(鄭元周)第2秘書室長。韓鶴子と共に日本国内でも報道された「カジノ賭博リスト」にも登場した最高幹部のひとり。

ユン某 = 当時の統一教会の世界宣教本部長、韓鶴子の側近でナンバー2の座にあったユン・ヨンホ(尹煐鎬)。2023年5月に突然の失脚(公には離任)

🔻 記事中の贈賄事件に関して韓鶴子総裁を市民団体が刑事告発 🔻


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?