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いまさら1291件の「特に注意すべき有害事象リスト」について調べました

先日、ファイザーさんが1291件の有害事象リストを裁判で負けて?公開したんだという話を耳にしました。結構この手の情報はアンテナを張っているつもりでしたが、「そんな情報あったかな?」と感じたので調べました。

県議会や国会で議論された形跡

新潟県の令和4年6月の陳情28号や、国会の川田さんが質問している内容を確認できました。私はこのなかで2点をどう解釈するかパッとは判断できませんでした。

1291件のワクチンの有害事象が2021年の3月頃分かっていた件をどの程度重大さで受け止めておくか
mRNAがDNAに取り込まれる可能性の報告がある件をどの程度の重大さで受け止めておくか

1点目は3:30あたり。1291件有害事象がリストされている件について。2点目は5:00あたり。DNAに組み込まれる研究について。

有害事象の件は、「ひどい話だ。ん?あれ?」と捉え方に迷いました。
DNAの件は、「把握しているけど、自然ではおきない位の環境だ」から無視されているようだが、本当かなというものでした。

「有害事象の報告があった」は間違いの捉え方

下記に示す動画を最初に聞いた印象は、有害事象ではなくて、「ちょっと調べてみる可能性のリストです(軽く考えてください)」と感じました。「あれ?重大じゃないのかな?」という疑問を持ちました。川田さんの論調で感じる強い情報ではないのかなと感じさせられました。

そこで動画の表現と、元の論文をみながら、事実を整理しました。
・動画では「有害事象の報告があった」のではなく「有害事象(おこりうるあらゆる可能性という範囲で)を検証したリスト」であるという表現に訂正している
42086件の報告がある(動画も論文でもここは事実)
・1291件の有害事象の種類ではなく「起こりうる」可能性を検証した「リスト」が1291件である(動画)
・42086件のうち2万件弱が回復した。約500件(1%)後遺症。約1200件(3%)死亡。期間内には回復しなかった約1万。不明約1万。(論文)
・有害事象が報告されるかどうかに多くの外的要因が影響を与えるため、発生率ではなく報告割合に意味がある(論文)

レポートを翻訳しながら読んでいくと、それほど「軽い」印象もなく、そのあとで再度ニュースの動画を見てみると印象が違いました。皆さまもみていただきたいです。
私は、最初観て、軽いのかな?と感じ、レポートを読んで見直して、軽いとも言い切れない微妙な表現だなと感じました。

「起こりうる」と判断される報告がある

起こりうる とかいてあります。その判断の元は42086件の報告のようです。

起こりうるとはAll Casesの表のこと

平均Meanの年齢が50.9歳です。好ましくない症状が出たと報告された中での3%が死亡するのは、よくあることなのかは私には判断できないものの、楽観的に無視して良いとは感じられませんでした。

Fatal(死亡)が1223件だとする表

https://phmpt.org/wp-content/uploads/2021/11/5.3.6-postmarketing-experience.pdf

有害事象の定義

この定義をみてもAll Casesと、有害事象の境界がわかりませんでした。想像でうめると「all caseは症状で、そこから考えられる病気など導いたのが1291種類」だから、それらが起きるかもしれないし、起きないかもしれない。

DNAに組み込まれる報告とは

Intracellular Reverse Transcription of Pfizer BioNTech COVID-19 mRNA Vaccine BNT162b2 In Vitro in Human Liver Cell Line

わたしはこの論文の内容をあまり深刻には感じていないのですが、「DNAに組み込まれることはない」と厚生省などのWebPageでは「断言」してしまっている点について、「組み込まれる可能性が実験室ベースで報告されている」という程度は入れても良いのではないかとは感じています。理由は、明らかに「断言」するには長期スパンでの評価がたりず「まだ早い」と考えているからです。

「新しいこと」が「正しい」かは誰も判断できない

武田邦彦さんの言葉を思い出します。つまり、最先端の論文で「新しい」発見であるほど、それが正しいのかは、時間をかけてデータや検証の積み重ねがあり、確立されていくものなのだから、即再現できないから正しくないとも言えないものだというように捉えています。

今回の論文は、肝臓の細胞をがん化したものをつかって、通常より高濃度で試験しているというもののようです。なので3パターンの考えがあると感じます。

  • 環境が極端すぎて現実には起きえないと考える人

  • 人体では日々ガンは生まれては消えているのだから、人体のどこかでDNAに取り込まれるという事態は起きる、が一生スパイクタンパクを作る程度で大した影響はないと考える人

  • 稀とはいえ、もし生殖に関わる部分でDNAに取り込まれると、子孫のすべてになにか取り返しのつかない影響をあたえるのではと考える人

この、取り返しのつかない影響を心配することは、交通事故のリスクを考えて外をあるかないような極端なことなのかもしれません。が、交通事故は、歴史的に発生率がみえている一方で、人体の影響という物は何十年もたった後にわかることもあることを考慮すれば、その判断を否定するのも科学的ではないと私は捉えました。

皆さまはいかがお感じになったでしょうか?

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