10代で経験した両親の離婚

自己紹介の次に書くことではないけれど、ぱっと思い浮かんだのがこれだった。

わたしの両親は私が高校卒業と同時に離婚した。
原因は父の浮気。浮気相手に子供ができたらしい。おめでとう。
こんなに人間の誕生が喜ばしくないのはこの日ぐらいだろう。
離婚を知っているのは長女のわたし。母・父・父側の父母(おじいちゃん・おばあちゃん)のみ。そう。わたしの妹・弟、母側の父母(おじいちゃん・おばあちゃん)は離婚を知らない。
それに加え、父の中ではわたしも離婚を知らないと思っている。

父と会うのは1年に1回あれば良い方。
元々仕事で家に居ない人だったので違和感はなかった。

連絡はアイフォンについているメッセージアプリで、1年に1回。
「誕生日おめでとう。何が欲しい?」という1つのメッセージが送られてくる。それが私の誕生日当日に送られてきたことはない。しかも父はわたしの誕生日を覚えているわけでは無い。
きっと母から父への「○○ちゃん誕生日だからメッセージ送ってあげてね。」というメッセージで気づいているのだろう。

そのメッセージはついに今年途絶えた。不思議と悲しくはなかった。
むしろ今までに密かに考えていた、「もしかしたらこうだったのかもしれない。」「原因は母だったのかもしれない。」という気持ちが
年に1回しかない日をも覚えられない父に呆れたのだろう。

だからわたしは絶対に父の誕生日を忘れない。
毎年「お誕生日おめでとう!」と何も知らない娘を演じてメッセージを送る。全ての罪悪感を植え付けるために。



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