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うん 国債 (ウンコくさい)


 国王が一国の実権を握っていた時代は国王が亡くなると、前国王の借金は踏み倒されるのが普通でした。いい加減にしろ!と声が上がり、やがて議会が実権を握るようになりました。国王は交代しますが、議会はずっと続くからです。やがて、永久に返さない国債(コンソル債)が開発されました。
最初から「借金は返しません」と議会が持ち主に宣言するわけです。
 コンソル債は18世紀のイギリスで生まれ、よって19世紀にイギリスは、世界の覇権国家になりました。しかし、「返さない借金」で政府を運営する大人が「借金はきちんと返しましょう」と子供に教育することはできません。


 議会はコンソル債の持ち主に、借金を永遠に返さなくて良いですが、コンソル債の利子分を持ち主に永久に払い続けなければなりません。よって利子分の財源として増税が必要です。こうして、国債という手段で議会が、貧しい一般国民から国債を買えるお金持ちへ、お金を移転します。
自国民から税金を集めずに、他国民から資産を集める場合、戦争が必要です。その時に掲げられる正義の言葉が、「自由市場」とか「民主主義」などです。


 今まで資源が無くなれば、別の場所から奪い取ってくればいいんだ 労働者は資本家から利益を奪って良いのだ で経済が成長してきました。
結局、奪う場所が無くなったら、
「地球環境」とか「持続可能」とか「マルクス再評価」とか言い出して、「グレートリセット!」のかけ声の下でお金儲けをするようになったのが、21世紀の特徴です。


従って問題は、岸田首相や自民党、グレタちゃんや斉藤幸平さんではありません。今のお金の仕組みそのものです。


国債の利子分の支払いが議会に増税を強制するのであれば、利子率をマイナスにすれば良いでしょう。国債の持ち主、つまりお金持ちに国債の持ち越し税を課します。同様に銀行預金や日本銀行券の持ち主に、持ち越し税を課します。


令和4年の日本の銀行預金は1880兆円あります。
「令和6年1月1日0時00分に5%の持ち越し税を徴収します。」
とすれば、それだけで94兆円の税収が得られます。
世の中に出回る日本銀行券125兆円については、
「1万円札には500円の収入印紙を貼らないと使えません。」
とすれば、それだけで6.2兆円が集まります。
合計、94+6.2=100.2兆円の税収になり、令和4年度の税収65.2兆円を軽く上回ります。


令和4年の日本国債発行高は1136兆円であり、これも5%の持ち越し税をかけると56兆円になります。国債の収入である36.9兆円に加えると92.9兆円になります。結局合計すると193兆円の税収になり、令和4年度の政府収入107兆円のほぼ二倍になります。

国債が年々減価すれば、体制が変わった後の未来政府に現在の遺伝子組み換え日本政府が丸投げする借金(=国債)は、年々減ってゆく事になります。

お金に5%の持ち越し税を掛ける
天才バカボンのパパが言うように
「これでいいのだ!」
と日本国民が合意すれば良いだけです。

 持ち越し税が与える国際社会への影響について、まだ考え切れていません。


われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

日本国憲法 前文

と現憲法に書かれている以上、日本国の公務員や国会議員には、国際社会において名誉ある地位を目指して、日本国の経済政策を検討する義務があります。

 西暦0年に5%の複利が上乗せされる1円は、2000年後には地球384億個分の金塊と同じ価値を持ちます。これは実現不可能です。従って、複利を前提としたお金の仕組みは持続不可能です。信じる信じないの問題ではありません。誰でもスマホの電卓で計算できます。
1(円)×(1+0.05)2000乗=2.39110220461e+42(円)
2.39110220461e+42(円)÷10412(金の価値、円/g)÷5792e+24(地球一個の重さ、g/個)=大体384億(個)

 もし、国際社会が持続可能な社会を目指すのであれば、持続可能なお金の仕組みが必要です。複利を前提としたお金の仕組みが持続不可能であるならば、マイナス金利の提案が、名誉ある地位を目指す日本国の役割となります。
 もし、複利のような持続不可能なお金の仕組みが、平和を脅かし、専制と隷従、圧迫と偏狭を生み出しているのであれば、持ち越し税を真剣に検討しない公務員や国会議員は 全員、憲法違反となります。

#お金について考える

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