イギリス経験論と大陸合理論     パート2 「我思う、ゆえに我あり」

 前回は、主にイギリス経験論についてまとめました。イギリス経験論とは、ベーコンが確立したすべての知識は経験(観察と実験)からしか得られない、また、人間とは生まれたときは何も知らないまっさらな状態だというし考え方でした。今回は、このイギリス経験論と対になる考え方である大陸合理論についてまとめます。

○デカルト…大陸合理論の祖。

 大陸合理論とは…経験よりも理性を重視し、理性が知識の源泉であるという考え方

確実な真理を得るため、感覚や学問、身体のなどすべてを疑う=方法的懐疑をもとにデカルトはこの世の全ては実は存在していないと考えた

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 しかし、それを考えているわたしだけは、確実に存在しているはず

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 「我思う、ゆえに我あり(コギト・エルゴ・スム)」という言葉が生まれた

また、理性による推理を通じて、個別的判断を引き出す演繹法を唱えた

デカルトにとっての理性とは…理性を良識(ボン・サンス)と呼び、良識は万人に等しく与えられているという考え方である生得観念を唱えた。

・デカルトは、精神と物体を独立したものと捉え実体とみなした     =物心二元論

・精神の本性=考えること(思惟、思考)

⇔物体の本性=空間的な広がりを持つこと=延長

・精神は、理性的な意思によって欲望、愛や憎しみなどの情念(パッション)を支配しなければならない。

 支配するには…高邁(こうまい)の精神(あらゆる迷いに対する万能薬)が必要


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