マスクがやってきた

棚からぼた餅。引き寄せの法則。 

日々の生活の中に起こる忘れた頃にやってくるラッキーな事。

今週から、私の住む街(国)では外出時、公共交通機関やスーパーなど、人が集まる場所では医療用マスク(不織布マスク)の着用が義務付けられた。

この不織布マスク、私は使っていると自分の息でシットリしてきて気持ち悪くて好きじゃない。不織布特有の匂いもある。それに布製マスクと違って洗って何度も使えない。

しかしこの時期、この医療用マスクの値段は高い。それに、品切れの店も多い。どうしたものかと、購入を渋っていた。

そもそも毎日外出しないし、外出しても買い物といくつかの数時間の用事を済ませるだけである。

解決策として、今、手元にある数枚の不織布マスクを布製マスクの上から重ねて使うことにした。これで不織布マスクのデメリットを解消し、使い捨てにせず、なんとか様子を見ながらこの厳しい時期を乗り切ろうと思っていた。

今は、医療用マスクが義務となって、店舗でも品薄だけど、1〜2週間もすれば、充分に入荷し、値段も下がるのではないかとの期待を持って。

と、医療用マスクの件は私の気持ちの中で一応、解決していた。

ところが、医療用マスク義務5日目の昨日、1時間ほど、ある面談に行った。その帰り際、いつも親切な担当者が、50枚入りの医療用マスクをくれた。

「これからずっと必要だろうから、今、私たちのところに来る方には差し上げてるの」と。

日本と違って、タダで物をもらうことが無い外国。そういう点に置いても驚きだった。

日本だと、街頭でティッシュをもらったり(今もかな?)、役所や銀行などでも、ティッシュ、ボールペン、細やかな気遣いの品が、どうぞお持ち帰りください。と無料で置かれている。しかし、こちらではそういうものは全く無い。私は知らない。だから人から物をもらうことは親しくなった間柄でなければ皆無である。

思いがけずもらったマスク。棚ぼたか、引き寄せか。何れにしても、私にとって嬉しいプレゼントだった。