見出し画像

【帯広】藤丸百貨店建て替えへ/3-5階の商業施設で再建

藤丸(帯広)は2023年1月に閉店した藤丸百貨店を建て替え、再建を図る方針を固めた。3-5階建ての商業施設新築を想定。事業費30億-40億円を見込み、2026年の営業開始を目指す。歓迎する地元経済界に対し帯広市は静観の構えだが、資金確保など実現には市民を含め、地域が一体になった支援が不可欠になる。

道内資本で最後の百貨店 閉店から半年で再生の兆し 

藤丸百貨店は1900年に創業した北越呉服を前身に1930年から百貨店を営業。1982年に3代目となる現在の店舗(SRC造、地下3地上8階、延べ4万2081平方メートル)を帯広市西2条南8丁目1に新築した。

1992年には145億円の売り上げを記録したが、その後は低迷。2018年8月期決算では6780万4000円の最終損失を計上した。2019年には函館の棒二森屋が閉店して道内資本で最後の百貨店となったが、業績は好転せず、惜しまれつつ閉店を迎えた。

老舗ののれんを守り再建を図ろうと、帯広や釧路で日産自動車の販売店を展開する村松ホールディングス(帯広)の村松一樹社長と地方創生ベンチャーそら(帯広)の米田健史社長が2023年1月、新会社の「藤丸」を設立。村松氏がCEO、米田氏がCSOに就き、旧店舗の私的整理とともに、復活に向けた施設整備の検討を進めていた。

2023年1月に閉店した藤丸百貨店

ここから先は

2,327字 / 5画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?