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【弟子屈】川湯公衆浴場をクラウドファウンディングで再生、明吉左官店

明吉左官店(釧路市)は弟子屈町内に所有する川湯公衆浴場の再生に取り組んでいる。家族で安全に温泉を楽しめるよう浴室を改修し、壁にはタイルアートを施す計画。クラウドファンディングで資金を募っている。懐かしくも新しい温泉の誕生が期待される。

弟子屈町川湯温泉3丁目54の3にある川湯公衆浴場(W造、平屋、延べ185平方メートル)は1958年に開業。湯治場の聖地として親しまれていたが、2022年10月に施設の老朽化や後継者不在のため休業を余儀なくされた。

全国から入浴者が訪れていることに着目した中野吉次社長は施設を引き取り、設備の更新や内装のリフォームをすることにした。家族で温泉を楽しめるよう、浴槽の深さを800ミリメートルから600ミリメートルにするほか、こども用のさらに浅い湯船を用意する。環境省の許可が下り次第、着工。8月中旬の完了とリニューアルオープンを目指している。

摩周湖の景色を表現したタイルアート、女湯にあしらう
硫黄山のタイルアートは男湯の壁面に飾る

装飾にも力を込める。動物の置き物は全てモルタルによる手作り。浴場の壁にモザイクタイルで摩周湖と硫黄山を描くため、クラウドファンディングを始めた。募集期間は5月31日までで、目標金額は500万円。5月25日23時現在で約9割の455万円が集まった。

中野勝広専務は「温泉を楽しみに訪れた人が左官の仕事に興味を持ってくれたら」と話す。返礼品は川湯と弟子屈にちなんだグッズや入浴券、温泉グッズなど。入浴と合わせて阿寒摩周国立公園を満喫できる観光ツアーも用意した。

川湯温泉街では、まちづくりマスタープランをもとに温泉をはしごする湯めぐりの実現を目指し、町や民間企業が準備を進めている。川湯公衆浴場も参加を考えている。


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