しごとをはじめたいの

マネージャ―が必要です。それも有能な。
共感の力の高い人。
私の能力についてよく知るひと
私の未知の能力にも強い関心を持っている人
休息、補給から技能学習のシステム、成長曲線など人の在り方を熟知しリスペクトを持っている人
私自身の在り方に興味を持ち細心の管理をしてくれる人
これからする仕事について広く深い知識を持っている人
必要なものを必要だと言い、それを私に見える形にしてたのしませてくれる人
私のおいそれとは到達できない技術についてしっかりリスペクトを持っている人
私のおおいきれない目標地域の広さや多層性をカバーする管理力を持っている人
流通、運用のソリューションのできるひと。いずれそれが私の役に立つことを順に示してくれる人
私たちの得ることに強い喜びを感じてくれる人
それが世界に役立てられることの可能性を信じてくれる人
そのうえでいま必要なものを必要な手順で私の机に運んでくれる人

ゆかいな
あいすべきひと
最高に私を愛しまくってくれる人。

かみさまおねがい。

ということで、来てくれました。

 サラさん。(という名前を今日のところは置いてみる。きっと大柄で肌の色の濃い女性、髪はカーリー。
 「テストから見えてくるグーグルのソフトウェア開発」という本の中で出てくるTE(テストエンジニア)で、インタビューを受けているリンゼーさんがモデル。見たこともないけど勝手にビジュアル創造。この人なかなか仕事人でつよく仕事と仲間と自分の実力を信じている)
 


私、これまで主婦として家や家族に絡んだあれこれは、それなりにやったしそれなりにさぼった。

ーそう。

 あと十年は仕事をしたいと思うの

ー前も言ってたわね。
そこを膨らませましょうか。まえとちがっているところがきっとあるわね。

 多分現実的になってる。今コロナだし、旦那は病気になっていろいろな面からの管理が必要。そうね。たぶん管理的な色合いが私の中に生まれている。
 たとえばね、いま、消毒をする。
旦那の体調管理をしなくちゃという意志よりずいぶん違った角度で始まったの。日々コロナの話ばかり、体調に不安を抱えつつ自信を持っていなければ生きにくい旦那のありようを見るに、
ここはコンセプトが必要、と。
「コロナに向かう、というコンセプト」→「リーダーは旦那」→「課題の整頓、前進の実感」→「実行」
大仰なくらいにやり、ちゃんとありがとう、お疲れさまと言ってもらう。
自信と明るさにつながっていく、とね。
何が必要か話し合い、ネットで検索、資料を探し、ファイルとラベルを作り、道具を準備。必要物を注文。
確かにその時はイライラを一生懸命押さえる瞬間もあったけど、実は旦那はすごい管理力を持っていると敬服するシーンも多々。前進感には、この、面倒な工程が結構重要な意味を持ちそう。
これは、毎週の自転車習慣とともにいい感じにつながった。あの時も始めるのは大変だった。
そのあとの継続、その都度のアップデート。地図や持ち物、最初にわたしが目的地を言い、細かい行程は旦那に全部お任せというやりかたも。そして今日はすごくよかったとほめる私、写真整理は旦那。
地図をもとに回る街。人もろくに通らないけど、自分だけが行ってみたい場所。母校ちかくとか、ちょっといい名前のバス停とか。密接にも密集にもならない野天の自転車。店にも寄らない、二人だけでお茶とお菓子もって手袋とマスクで防備体制取った自転車。負荷も正当感もなかなかよろしい。しかも格安。
おなじかんじでしょ。

ーそうね

 脳内出血以来細かな思考や作業に難しさを感じる旦那との二人三脚の形もこれからさらにアップデートされていくと思う。見せていくことは、あなたも考え、あなたもタオルを切った、いずれあなたもやっていく仕事だよと。できることも増えてきた、ここからは楽しいよね。という向きから考え行動することで世界は広がる

―あなた的に管理できてると?

 私だけがその場での作業を大量に負っている気ももちろんする。それはそれでよしといったん置く。まず発案の労力をとらえること。次に目立たないけど実は気を使ってもらっているな、というところを大きく描く。そういえばなぜかいつも洗濯物をまとめてくれるな。なぜかいつも柑橘類は買ってきてくれるな。いつもきっちり情報を整理して示してくれるな、素敵な思い付きを探そうとしてくれているなって。
それで足りないと思えちゃうところは私が自信満々に自分に手当を出すの。

ーわかったわ。いいことね。ここはわたしもちゃんとやっているかみていくわよ。

 おどろくことに、この、どう考えてもやりたくなかった消毒が、いままで進まなかった部屋の掃除につながっている。毎日ちょっとドアノブを拭きそのタオルを捨てるのだけど、このちょっとの部分が思った以上にきれいになると、窓枠とかの汚れが気になってくる。それで、こそっと周囲を拭く。その範囲が広がってくる。だんだん窓を開けたくなり、いつもきれいって心地よいなあと思えるようになる。そういう時の自分が好き。
この時にね、私自身は家の中を把握できるのではないか、と思えるようになってくる。これもつながりではじめてきたところ。古い本とかを又まとめて売ったりしようと思って、新しい箱を出して詰め替えたりしてる

ーさて。このくらいかな

 ・・・ありがとう。
しゃべりながらわかってたわ。私が伝えたいことって、絡まったスチールウールみたいな形で出てくるのね。からまっているけどひとつなの。対話で相手にわたしたいのはかたまりなの。ほんとに。

―よく気づいた(にこにこ)
たしかに、このひと塊を渡したいと思っているのね、とわかるまでつきあってくれる相手はそういないわ。負荷が大きすぎる。管理という点での大きな課題ともいえるわね。
 
 これではなかなか私のいうところの仕事、本当に世界と絡んで収入を満足する形で得る、というのにはつながらないのじゃないかと思う。だからあなたをよんでもらったの

―焦らないで。スチールウールで管理というのも、天才的なトンネルかもしれない。いずれね。
さて一つだけ必ず守らなければならない約束があるわ。あなたがわたしをよびたいときのやくそく。
あなたにいま切迫的に見えるものを信じないということ。
あなたにすぐできそうなものも、逆にどうしてもつかめそうもないものも、あなたの脳の錯誤。物事がその寸法通りに見えるということのために、すごく技術があるの。
ここからよ。たのしいのもほんとうはここからなの。

……ええと

まあまあ

飛び切りおいしいココアがなぜか突如として出現したカフェテーブルに乗って湯気を上げているの。
数種類あるロゴやイラストの制作のため、やるべき仕事のリストアップをまずしてもらおうとおもっていたんだけどなあ。きょうはできないやん
でも私、サラさんすきかも。


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