僕の中の神、あなたの中の神。
今、僕の展示「Papers God 」を開催中だ。ペーパーズゴッドって何なのかと言うと十数年前、沼田元氣氏が雑誌に連載していたシリーズのタイトルでもある。神はそれを信じる人の心に宿る。アイドルの写真が神になるかもしれないし、フィギュアが神になるかもしれない。沼田元氣氏は「僕はアーティストだから美の神を作る」とコラージュ作品の連載をしていた。
僕は僕のペーパーズゴッドを作ろうと思った。そしてそれを新聞紙で作るので正にペーパーズゴッドだ!とジグソーパズルのピースがパチっとはまったような気がしたのだ。
古代日本人の宗教観には「八百万の神」ヤオヨロズノカミという考え方があった。僕もこれが1番しっくりくる。森羅万象全てのものの中に神は在る、ということだ。僕の中にも、あなたの中にも神は在る。
だが今の日本人の宗教観は混乱している。これは明治の維新政府が日本を近代国家という形にするために一神教の国ということにしてしまったこと、神の政治利用だ。そしてその体制が1945年の敗戦によって崩壊したことによるのだと思う。
もう訳わかんない。
いろんな新興宗教が乱立し、相変わらずお正月は初詣に出向き、政治家の靖国神社参拝が問題になる。オウム真理教以来「宗教は危険」という定説も生まれた。
いいんですよー、神はどこか他に在るんじゃないんですよー。神はここに在りますよー。っていうのがPapers God です。
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