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次男は睡眠時驚愕症?

 最近次男の夜泣きがひどく、少し調べてみるとこれはもしかしたら睡眠時驚愕症(夜驚)かもしれないと思うので、自宅にある本などで調べてみた。

睡眠時驚愕症(夜驚)は,寝ているときに恐怖の叫び声をあげるというもので,その際に落ち着かせようとしても反応が悪く,覚醒させるのが難しい.(ベーシック発達心理学/東京大学出版会 P246)
睡眠時驚愕症の多くは4~12歳で発症します。どちらもほとんど毎日起こす方から、数ヶ月に1回程度の方までその頻度はさまざまです。(中略)
睡眠時驚愕症では、興奮して、汗をかいて、叫び声をあげての大騒ぎとなります。10分以内に終わることがほとんどです。どちらも基本的に思春期までには自然に見られなくなります。
(子どもの眠りの大事なツボ/芽ばえ社 P86)

 次男の様子を見ると、症状に当てはまることが多く睡眠時驚愕症と言えるのかもしれない。ただ、その他ネット記事もいくつか見たけども、病的なものではなく特に治療が必要なものでもないようなので一安心。

 睡眠時驚愕症というのは脳が発達する過程で割とよく見られる症状らしく、思春期までに自然に治ることが多いらしい。だからそれほど心配することはない。ぼくや妻の睡眠が妨げられるくらいの影響だ。ぼくも妻も子どもたちが夜泣いてもそっと穏やかな気持ちで見守ることができるくらいの余裕は持っていたい。

 なにかのきっかけで睡眠時驚愕症になる場合、そのきっかけは過度なストレスとか悪いことを思い浮かべがちだけど、それだけではなく楽しい経験なんかもきっかけになることがあるらしい。次男は最近幼稚園を転園したし、そもそも親と違う言葉を使う環境に長い時間いるのだから次男の脳にはいろいろな刺激があるのだろう。それは悪いことではなさそうだけど、家ではできるだけ安心できる環境を用意してやりたい。

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 全然根拠ないんだけど、ぼくが次男を観察していて思うことを書いてみたい。次男はいまちょうど言葉を獲得している過程で、おしゃべりを楽しんでいるように見える。まだまだうまく話せないことも多いのだけど、積極的に話そうとしている。
 次男は日中、幼稚園などでいろいろな刺激を受けてそれを話すことで消化している。言語化することで自分の感情・記憶を整理している。ところが、言葉の発達がまだ未熟であるために消化不良を起こす。すると、夜眠っているときに脳が少し暴走してしまう。つまり、睡眠時驚愕症は言語化しきれない感情や記憶が脳で消化不良を起こした結果。
 だから大事なのは、次男の話をよく聞くこと、よく観察して何を言いたいかを推測すること。それを代わりに言語化してやること。間違っているかもしれないけれど、それを繰り返すことでだんだん自分の感情を言語化できるようになる。正直次男の言っていることが良くわからないこともあるけれど、試行錯誤して何とか理解しようと努めること。
 まあ睡眠時驚愕症自体は悪いことではなさそうなので躍起になって解消することもない気もするのだけど、夜驚を解消するためだけではなく次男の健やかな成長のために意識していきたい。

 これを機に家にある子どもの眠りについての本を読み直してみようと思う。

参考文献
ベーシック発達心理学 開一夫/齋藤慈子―[編] 東京大学出版会
子どもの眠りの大事なツボ 神山潤 著 芽ばえ社


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