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狂人達が集まる場所

助けてヘルプ!
必殺技です
これを使います

実は最初に彼と話したあとにすぐ回りにいつも僕のケツを拭いてくれる人達にラインを入れました
「またやってしまいました。結構詰んでる案件なのですがなんとかするって言っちゃいました。どうしましょう」

「まあいつものことですからね」
「わかった。こっちでも準備しておく」
「よっしゃおもしろいじゃん!おれも入れてくれ!」

相談した3人はみんな肯定的な意見をくれました

よし3人肯定してくれたからなんとかなるだろう!
やると決めたらあとはどう戦うか
今のところは負け戦濃厚だけど、ここからひっくり返すのがおもしろい
ただ1人じゃ勝てんから仲間を増やさないとダメだ
そこで書いた記事がこちら
https://note.com/dokataiinkai/n/n33173a6e0be8

これに反応するやつはまぁまぁ狂ってるやつだろう
これだけの負け戦ひっくり返すのは、少しくらい狂人じゃないと無理だろう…

というわけでひとりは岐阜の虎だろうな
普通にこういうの好きだし、さっきもおもしろいって言ってたし…
「さっきの話だけどさ…」
「俺やるで!」
早い即決。決定です

二人目は現地に詳しい人がいないときつい
俺より先に彼に声をかけていたという近所のマグタン
4人の子供をひとりで育てるパワー抜群ママ
現場のことはお任せあれ!

もうひとりは実は最初から決めていました
1年前からこの人とは仕事がしてみたい
絶対におもしろいことができる
いつになるかわかんないけど、絶対どこかでやるだろうと直感的に感じてた福岡の野良猫
「じゅりさんこのあんけ…」
「ゆうじさんがやるならやります」
ここも即決。狂っておる

この3人どう考えたって負け戦なのに勝算はあとから作るの一点張りで、とりあえず走りましょう!の展開

これは久々に面白そうな戦いになりそうだ
負け濃厚なのにこんなにワクワクするとは
なんだか全然悲壮感が無い空気にまだ何も見えてないけど行けるんじゃないかと感じてきた
不思議な感覚だ

まずは彼との初対面をうまくクリアさせられるかが問題だ
岐阜の高とじゅりさんは爆弾だ
ズバッとどころか、下手な答えを出したら核兵器並みの破壊力を持った爆弾を落としてくる
戦う前に大将を潰しちゃう
それだけは避けなくては…

第1回負け戦会議

今日はヒアリングをメインに話していって、現状とこれからどういう方向性でやるか決めて行きたいと思います
彼がゆっくりと現状を話し出す
数日前まで、誰も周りにはおらず、進むも退くも地獄、どうにもならない状況だった
それは今も変わりはない
でも今は周りに少し人が増えた
狂人だけども…

前回話した事を同じように話している
言い回しが少し心配だ
どこかで自分を守るような話し方をしている
こういうところが彼らの爆弾を着弾ポイントである
怖いなー怖いなー
終始ビビっていました

どの言葉がきっかけだったろう
僕が最初に口火を切ってしまった
「いい加減自分を守ろうとするのはやめた方がいいです」
失敗した自分を受け入れないと前には進めない
「まだカッコつけようとしてへん?」
岐阜の虎が噛み付いた


変な空気に変わる
しまった。やってもうた

向かい風になる瞬間があった
「いやもうこの事業自体やりたいとは思ってませんから…」
流れが悪い…この空気を作ってしまったのは自分…
「それだったらここにみんなが集まった意味ないですよ」
みんな無言になる…
まずい…どんどん空気が重くなる
「ここで助けて欲しいと言ってくれないと僕らは何も出来ません」
どうかここで素直になってくれ…自分の弱さを認めて欲しい
1番ツライことはわかっている…だからこそこの壁を超えて欲しい
これを超えないとスタートすら出来ないんだから…

正に神に祈るような気持ちでした

「あの…これだけ皆さんに言われて…」

彼が言葉を発した瞬間、僕のZOOMが落ちました

大パニックです
最悪なところで現場から離れてしまった!
めちゃくちゃになって話がこじれてたらどうしよう!
事務所のノートパソコンまで走りました
久々に必死に走りました

やっとの事で再開し戻りました

あれ?なんか和んでいる
何が起こった?

「きちんと本人が助けてくれって言ってくれたんで今はもうどう動くかの話をしています!!」

なぜかわからんが、話が収まって進展している
結果オーライだが何がなんだかわからん

事の詳細はこうでした

僕が落ちたあと、実はさっきの紹介には書いていなかった第5の男がいたのです
IT関連をお任せしている仕事が早いで有名な超速のしんご

彼が僕が落ちたあとに酔っ払いながら入ってきて、ふんわりひと言
「あなたの助けてを私達は待ってるんですよ」

これで全て解決
話は進んでいきました

おもしろいもので、その場の空気に支配されると、同じような事を言っていてもうまく伝わらない
伝わっていたとしても、それを打破することの出来ない空気がある
それを変えるのは外部からの優しい些細なひと言
これはとても勉強になりました

こうして話は進んで、いよいよ事業を再生させるために、つまりはこの戦を勝ちに転じさせるためにはどういう策を練るかって話です

ここでひとつ気になっていたことは、彼のタイムスケジュール朝からお弁当をお昼用製造→配達→片付け→夜用製造→配達→夜のバイト
こんなスケジュールになっているなら、どうやっても営業の時間が足りて無くて売上が伸びることは無い
改善することはここの仕組みでワンオペでやれる仕組みでは無いのです

それならまずはここの仕組みを変えようとなりました

マグタンが地元の人脈を生かして、人事と現場の管理
じゅりさんは広告とIT周りの整理
しんごさんはIT関係の実働部隊
岐阜の虎、こうくんは実弾ぶち込みと全体の把握
僕は援軍の要請と部隊構築
そして彼は営業特化部隊と、福岡へのどぶ板


わかりやすく各々の得意なことをやれる環境に収まりました
さあここからが勝負です
やるべきことがわかれば、あとはただやるだけ!
この意識だけは言わなくても共有出来てる強いチーム

ここからのスピードは早いです
あっという間に広がっていき、システムの構築は毎日夜中まで改善と直しの嵐
こんなにすごいスピードで進んでいく仕事は生まれてはじめてです

久々に自分がおいていかれるかもってピリピリ感が堪らなく楽しい
みんなに負けないようにって感情が前向きに動くので全ての仕事が本当に楽しい
これは本当に負け戦なのか?
こんなに楽しく生き生きと死に向かって進んでいるのか?
いやこれは死なない
この感覚になるときは勝ちが見える

さあここからは戦火を広げていく時期だ
どれだけの人に彼を知ってもらい応援してもらえるか
援軍がどれだけ集まるかはここからが勝負!

ここもまた戦の潮目がひとつ変わりました



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