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無駄な日はない

あ~あ、無駄したなあ、という日を送った経験はありませんか?今日一日、なにもいいことがなかった。アポはキャンセルになったし、予定していたことがスムーズに運ばない。気晴らしに友人に電話をしたがつかまらない。これから先のことも考えたいが、なんだか今日はぼんやりしていてしまっている。要するに前に進まないという日です。

でもちょっと待って!問題なく前に進むだけということの方が、ひょっとしたらヘンかも知れない。無駄(と思われる日)にも意味があるのです。本はページに余白があるから読めるように。日々はゆとりがあるから豊かに過ごせるように。

ノーベル賞受賞が有力視されている科学者、山本尚(やまもと・ひさし)氏が著書「日本人は論理的でなくていい」(産経新聞出版)のなかで、こんなことを言っています。

「ぼんやり考えることが道を開く」。

山本氏が若手研究者としてハーバード大学で懸命に実験に没頭していた頃、世界的な数学者廣中平祐氏に言われたことが衝撃だったそうです。

「君はそんなに毎日忙しくしていて、不安じゃないのかい?」と廣中氏。「働いていないときの方が不安です」と応えると、「大切な自分の人生の時間を、不要不急の仕事で無駄に費やしているのではないかと思うと、とても不安になるのだよ!」と。山本氏の後の人生に大きな影響を与えた言葉でした。

山本氏はまた、あなたがどうしても解決しなければならない課題があるとして、そのためには24時間考える必要はあるが、実はそれだけではダメ、といいます。少し横からボンヤリと考えることで、素晴らしい発想が不意に湧いてくる。伝説の故・湯川秀樹博士は「私の中間子論はお風呂の中で生まれた」と話していたそうな。

無駄と思えるような日が続いたとしても、焦ったり落胆したり、投げ出してしまわないこと。「こんな日もあるさ」と受け入れた方が得。めざしているもの(夢とか目標)さえ忘れなければ大丈夫です。

◎英語de元気ing
There is no such thing as wasted day.
キミにとって無駄な日ってないんだよ。


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