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人生に不安を感じたら

不安の種はどこにでも転がっています。身近なところでは、メールの返信がない、嫌われちゃったかな、など。妻に朝「おはよう!」とあいさつしても、なんか表情が硬い。あれ?昨日オレなんかまずいこと言ったかなあ、なんて。なにより今の時期は、コロナ禍で将来を不安に感じている人も多いことでしょう。

つい最近、面白そうな本が出たので、早速アマゾンで購入しました。「じじいの片づけ」(沢野ひとし著、集英社)。人生に不安を感じたら窓を拭け、と著者は言います。「窓が汚れている状態では気分も落ち込むものだ。逆にきれいにすることで、ジジイの心も晴れて、自信をもって背筋を伸ばし、明日へと歩いていく力がよみがえってくる」。

その昔、中山正和さん(故人)という学者と懇意にさせていただいたことがあります。創造性開発の技法、NM法の創始者で有名な人。ある晩、先生の自宅の応接間でのこと。ウィスキーをちびちび飲みながら「マツザキ君、くよくよするのと、考えるとは、まったく別の行為なんだよ」と語ります。「人は考えているような風をして、実はくよくよしているだけが多いんだ」。

くよくよするとは、考える必要のないことを考えること。だから自分がくよくよしているなと気づいたら、その瞬間に払拭するよう心がける。先生の話は、その後のわたしの人生の宝物となりました。

わたしは現在、週一回のペースで柔道の形(かた)の練習をしています。一時間ほどですが、集中して練習をしたあとの爽快感はなんとも言えません。いい汗を流したあとは、不安も心配事もどこかへ吹き去ってしまうようです。翌日の仕事のパフォーマンスは驚くほど上がります。人は生きていく限り、大なり小なりの不安と付き合わなければなりません。でも不安感は放置してもろくなことはありません。心をきれいにさっぱりとさせるあなたなりの方法を開発することが大事です。


◎「カイゼンひとくち英語」
Find a way to blow your worries away.
不安を吹き飛ばすキミなりの方法を持つといいよ。


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