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ウクライナ避難民への支援

昨日(2022年5月17日)の朝10:00からの参議院外交防衛委員会で、愛知県選出の田島麻衣子議員(立憲民主党)が、ウクライナ避難民への支援について質問されました。どのような答弁がなされたのかを記録しておきます。


田島麻衣子議員

ウクライナの避難民について伺います。現在、ウクライナ避難民の支援対象というのは、「日本に親族や知人のいない避難民」に限定されています。しかしながら、愛知県には40人いらっしゃるということですが、全員が親族や知人宅に身を寄せているということです。もう1か月半ぐらい経っていますから、ずっと知人や親族の方、受け入れている方々が大変だという声があがっています。

日本財団では、身元保証人になる方に対して補償を行なっているということですが、全員が審査をして通るわけではないそうです。現在、知人や親族がいない避難民に限定するのではなくて、知人や親族に身を寄せている方々、これに対する財政的な支援というのも検討していただけないでしょうか。いかがでしょうか。


出入国在留管理庁 丸山出入国管理部長

お答え申し上げます。一般論として、避難民の受け入れに際し、日本に身元を引き受ける親族や知人がいらっしゃる場合には、これらの方々が身元保証人となり、避難民の生活等に一定程度支援がなされることを想定しています。もっとも、これらの方々につきましても、就労・医療・介護・子育てや教育に関し、利用可能な制度等がございますので、それらについては私共からも情報提供を行なっているところです。

また、委員から今ご紹介がありましたように、日本在住の身元保証人になっていらっしゃる方については、日本財団による生活費等の支援対象になるものと承知しており、この件についても、周知しているところでございます。

加えまして、避難民の方々が本邦に滞在していくうえで、さらなる支援が必要となる事例が生じた場合には、提供されている支援の状況を含め、個別の状況に応じて政府としても必要な支援を行っていく考えをもっています。

具体的には、身元保証人から十分な支援を受けられず、住居がなく、生活に困窮されるような場合につきましては、私共で用意しております一時滞在施設を利用していただき、生活費等も支援することも考えているところであります。


田島麻衣子議員

検討のほう、どうぞよろしくお願いいたします。


上記のやり取りは、参議院インターネット審議中継(録画)でご覧いただけます。開始56分54秒から59分10秒です。


個人的には、政府として避難民の受け入れを決断したにもかかわらず、支援対象を極一部の人に限定し、受け入れ後の支援や経済的負担の多くを個人や民間団体、地方公共団体に任せているという現状は、なんとも残念としか言いようがありません。1日も早い改善を願います。

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