別居71日目。第1回離婚調停②

 待合室で放置され寂しさ紛らわせるため、子供の動画を見てました。ずっと見てられる。30分程放置されオバサンが呼びに来ました。調停室に入り、オジサンが話し始めました。嫁の申立てた2つの調停と、僕の申立てた2つの調停で一番争点になるところが子供の親権に関する内容であり、調査官(互いの家庭状況を調査する人たち)が2つの裁判所から派遣されることで非常に大変になったり、書類の移送手続きが複雑であったりするので、子供の住む地域で一括調停を実施することが適当であると裁判官が判断したと伝えられました。僕はお前らがいろいろ調整するのが面倒くさいだけだろう的な表情は見せず、まるで捨てられた猫のように困り果てた様子で渋りました。調停員を責めても意味ないし、所詮彼らは決裁権のない連絡係なので、僕を説得するしかないのです。困り果てた僕の様子を見て、相談に乗ってくれる書記官を呼んでくれることとなりました。

 待つ間に雑談も必要かなと思い、調停員歴を聞くとオジサンが3年程でオバサンがそれ以上のベテランだそうです。過去のややこしい調停歴を聞くとさすがにそれは答えられないが、僕のように真摯な対応をする人ばかりではなく、僕が想像しているよりいろんな人間がいると教えてくれました。とても重い一言に感じました。調停を通じて本性をさらけ出して感情むき出しの人や駆け引きをする人、廃人のような人がいることは想像してましたが、それ以上ってどんな人間なのかな。

 雑談していると、気の強そうなオバサン(書記官)が調停室に入ってきて、一括調停を推奨する理由を改めて説明してくれました。他拠点で類似の話をしても調停が長引くだけであったり、書類の移送には裁判所独自の郵送システムがあり、その費用負担者の関係や、離婚調停で調査官が派遣されるかどうかは状況次第であるが、子の監護請求調停では必ず調査官が派遣されるので、双方から派遣してしまう可能性があったり、子供の現在の拠点開催が原則ルールであることなど、さっきと似たような話を聞かされました。他に、双方の提出書類の閲覧・謄写方法等の話の途中で呼び出し音がなりました。嫁でした。こちらのターンが長引いて痺れを切らせてかけてきたようです。僕は退出を命じられました。

 次のターンで嫁の話を聞けるのかと思いきや、そうではなく双方の意見を加味して一括調停の判断を再検討していたそうで、次回も一括にせず各地で調停を実施するようになったと伝えられました。継続してその体制で進行するかは分からないが、適宜判断するとのことでした。その後、次回調停の日程調整をして終わりました。

 庶務課に出向き、嫁が提出した書類の謄写手続き中に、気が強そうな書記官に改めて離婚したいのかを問われ、自分の考えを述べると、一括調停にしない判断は正しかったと言ってました。離婚する気なら他拠点でするメリットが1つもないが、そうでないなら話の筋が通っているとのこと。また、一概には言えないが、相手方が拠点とする裁判所は規模が大きいので当然扱う案件も多い。それに伴い人員も多いが、形式的に進んでしまう傾向があるそうです。つまり都会人は冷たくて、田舎者は優しいという解釈を僕はしました。

 初調停を終えて、何も進展しないことに腹立たしさはありますが、対応してくれる人たちは今のところハズレではないような気がすることが幸いでした。調停を経験したことある人はわかると思いますが、話してるだけなのに不思議と疲れますね。

次回離婚調停およびコン人費用分担調停は4/24となります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?