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"ネガティブ思考"な人に朗報!大学受験では有利な素質です!その素質を生かす具体的な手順とは?

勉強できる=真面目」というイメージがありますよね。実際に難関大学に合格する受験生は真面目なだけではありません。というか真面目だけでは不十分で、さらに別の特性・マインドセットが求めらます。

志望校があって合格したいけど、このままでいいのだろうか
難関大学に合格できる受験生はどんなマインドや価値観なんだろう

こんな疑問を持っている受験生や保護者の方に向けて、実際に難関大学に合格する受験生ひとりひとりと1年間毎週ミーティングをしている立場から、成績を大きく伸ばす受験生の特徴についてお伝えします。

イクスタ代表/イクスタコーチ 土井万智(どいまさと)


周りが「嘘でしょ」と驚くくらい成績が伸びる受験生の特徴

周りが「嘘でしょ」と驚くくらい成績が伸びる受験生の特徴は、自己批判精神が強いことです。
偏差値が10以上伸びたり高校の難易度や定期テストで予想される「まあ合格するとしてもこのあたりだろう」という予想から期待を大きく裏切って難関大学に合格する受験生は、一定の割合で存在します。

自分のしていることに対して常に「本当にこの勉強であっているか、この教材でいいのか」と疑い続けることができます。

例えば「昨日勉強したはずなのにもう忘れている、何かがおかしいしこのままじゃ合格できないから何か工夫しなきゃ」と改善しようと考え、実際にアクションを起こします。

自己批判精神=クリティカルシンキング

この姿勢は社会に出てから仕事で成果を出すためにも重要な資質で、経営用語ではクリティカルシンキングと呼ばれています。

クリティカルシンキング「経験や直感だけに頼らず、客観的な視点で分析し、問題を解決する力。」グロービス経営大学院

私もグロービスの書籍は4冊ほど持っており日々勉強しています。大学時代の後輩が大手化粧品企業に就職してからグロービスでMBAを取得したりしています。

なぜ真面目なだけではダメなのか 勉強ができる=真面目という思い込み

学校の授業や予備校(難関でも)の授業や教材をコツコツ勉強するだけで合格できる大学は偏差値50-55程度までの大学です。

MARCHでも合格するには1500時間必要

大学受験の本格的な勉強はまだ始めていない=共通テストレベルで30-40点ほどの成績からいわゆるMARCHに合格するには最低でも1500時間程度の自習時間が必要です。

科目ごとや分野ごとに分解していくとMARCHの合格最低点を取るために必要な勉強時間は1500時間とイクスタでは結論づけていますが、本記事では詳細な理由は割愛します。

これと比べて高校の年間の授業数は1050時間程度と定められています。

高等学校の教科と時間配当および単位数 - 国立教育政策研究所
高等学校標準授業時数 - 文部科学省

学校や予備校では圧倒的に時間が足りない

その中でも英語の授業時間は年間175時間前後です。皆さんもお感じになっているかと思いますが、50分の授業の中で実質的に学んでいるのは半分くらいですよね。30-40人の生徒全員のレベルに合わせて授業をすることはとても難しいですから、授業の形式上こうなってしまうのは仕方ないことだと思います。

そうなると学校の英語の授業で学んでいる時間は実質的には年間で100時間前後ということになります。

大学受験の本格的な勉強はまだ始めていない=共通テストレベルで30-40点ほどの成績からいわゆるMARCHに合格するには、英語はどんなに少なくとも600-800時間は必要ですから学校の授業だけでは全く足りないことは分かりますよね。

と、ここまで詳しくご説明しなくても「学校の授業を受けたところで英語はそれほど伸びていない」というのは過去の私を含め皆さん実感・経験していることでしょうからご理解いただけるかと思います。

予備校の授業でも絶対的な量に限界が

それは予備校でも事情はほぼ同じです。大手予備校のいかにハイレベルな授業だといえど、90分が20コマあっても絶対的な量が全然足りません
大手予備校のハイレベルな授業のクオリティは良いと思いますが、あくまで全体の一部分です。
例えば、焼き魚定食でいえば、予備校の授業は味噌汁のプロフェッショナルのようなもの。一部分に限定すれば良いものですが、定食にはメインの焼き魚があって白米があってサラダがあって…と合格最低点を安定して取るためには幅広い分野の理解と知識が求められます。

必ず自分だけの課題があるからそこにフォーカスする

予備校の授業のような画一的なスタイルでは、個人個人のその時の課題に合わせた対策をすることはできません。一定のレールを進めば、確かに学べることはありますが、合格にはディティールまで詰める必要があります。
学校や予備校で「この授業を真面目に受けていれば合格できる…」と言われることがあるかと思います(昨年も今年も、授業でこのような言葉をかけられた受講生から直接話を聞きました)が、あまり鵜呑みにしない方がいいです。

勉強時間の大部分は自習。自習の質を高めるために必要なのがクリティカルシンキング

受験勉強の7-8割の時間は自習時間です。この限りある自習時間をどう活用して、今の自分を志望校合格まで引き上げるのかを徹底的に考える必要があります。そこで必要なのが批判的精神≒クリティカルシンキングなのです。

真面目に授業を聞いて授業の教材をしっかりこなしているだけで合格できる大学は、残念ながら難関大学には存在しません。難関大学では、それに加えて大量の自習時間が必要なのです。

クリティカルシンキングを利用して志望校に合格する具体的な方法

大学受験で成績を大きき伸ばして逆転合格するには、合格ラインに届いていない自分を客観視して、自分にどんな変化を起こす必要があるのか仮説を立てることが求められます。そのための具体的な手順をご説明します。

旧センター試験の過去問を解いて、合格ラインと比べる

受験勉強を始めてから入試の直前まで実行してほしいのが、旧センター試験を活用した自身の成績分析です。

共通テスト・センター試験の過去問 - 東進

ある程度勉強してその科目ができるようになったら、もしくは2ヶ月に1度程度は旧センター試験の過去問を印刷して自分で採点してみてください。

大学難易度別の旧センター試験 目標点

※ 共通テストは得点に独特の読解力が必要とされるので、国公立二次や私大の得点力を判定するには共通テスト過去問よりも旧センター試験の方が適しています

これらの時期別の目標点と見比べてみて点数が届いていないようであれば、そのままの勉強を続けるだけでは志望校には間に合いません。
復習と分析を行うことで、どの大問のどの分野の問題を間違えてしまったのかという個別の対策から、勉強の量や質、方法などを見直し改善につなげることができます。

自己批判精神が強すぎるのも良くない

大学受験は自分に足りないものを埋めていく作業でもあるので、自己批判精神を持つことで改善に役立てることが重要ですが、逆に自己批判精神が強すぎるとかえって悪影響です。自分に厳しすぎて自己評価が低いままだと気持ち的に不安なままで居続けることになってしまいますし、「もっとやらなきゃ」と焦り続けて睡眠時間を必要以上に減らして体調を壊したりすることになってしまいます。

大学受験を一つの「問題解決プロジェクト」と考える

勉強ができる=難関大学に合格できる=えらい

世の中ではこうした風潮がありますが、私は少し違う捉え方をしています。
大学受験は一つの問題を解決するプロジェクトだと考えています。

年齢や立場など関係なく、自分の人生において"今"解決すべき課題が「大学合格」なのだと考えます。

勉強ができて成績がいいこと自体に絶対の価値があるわけではなく、つまり勉強ができる=えらいというわけでもありません。難関大学ではたまに勉強ができる=えらいと勘違いしている人がいますが残念ですね。
いわゆる学歴Youtuberでも学歴という点だけにフォーカスをあてて価値を測るようなコンテンツを作成していますがこれらもよくない風潮だと考えています。

あくまで目標の大学に入学すること

大学受験で勉強したことは社会人になってからなにかと使いますし、実生活での人間関係において教養が果たす役割は大きいので、大学受験で勉強したことは使う場面はあります。
また、大学に入ってから大学院や研究に進みたいとなれば大学受験での知識や理解はそのまま必須です。
いずれにしても、そうした選択ができるステージに上がってからゆっくり考えれば良いことなので、今は受験勉強の本質的な意味などは考えず、目標の大学に合格するための手段だと捉えることがおすすめです。

毎日クリティカルシンキングと改善を回し続ける

ここまで、自己批判精神=クリティカルシンキングの存在と重要性をお伝えしてきました。旧センター試験などを活用して、毎日自分の足りないところや伸びしろを意識しながら受験勉強を続けてください。
もしご自分で方法が分からない場合には、周りの力を借りることもいいかもしれません。

イクスタ代表/イクスタコーチ 土井万智(どいまさと)

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