『タコピーの原罪』はどう終わるのか

15話、えがった…

タコピーがしずかちゃんに向き合ってみせた。ハッピー道具に依存せず、友達として接してみせた。

しずかちゃんの言動はメチャクチャで、壊れているようにも見えていた。
だけど彼女の言動は、精一杯の自己防衛だった。

タコピーのおかげで、しずかちゃんは抱えていた想いをやっと吐き出せた。やっと、タコピーは役にたてた。感動的な光景だった。

最終回はどうなるか

今回、タコピーが過去に戻ろうとするシーンのモノローグに注目したい。

「ぼくの大切なきみへ 本当にほしいものが手に入るように」

これは本作の色々なポイントが凝縮されているセリフだと思う。

一つはハッピー道具の押し付けへの反省だろう。以前書いたように、本作は「ドラえもん的な万能お助けキャラの是非」というテーマを織り込んでいる。そこへの回答が含まれているのだ。

「ぼくの大切なきみ」とあえて対象をぼかしていることにも注目したい。これは、記憶が戻ったタコピーにとって、まりなちゃんも救うべき大切な存在であるからだろう。自分の予想では、しずかとまりなを同時に救おうとするはずだ。

「本当に欲しいもの」とは何だろう。おそらく、「心を通わせることのできる存在、お友達」ということになるのだろう。

では、過去に戻ったタコピーは、何をするつもりなのだろう。ここでポイントとなるのはハッピーリボンだ。上巻と下巻の表紙をあわせれば、しずかとまりながハッピーリボンによってつながり、友人となることは濃厚だろう。

だとするなら、タコピー自身が意志を持つハッピーリボンとなり、万難を排して2人を結び付ける、というのはどうだろう。

それなら、「結局道具で解決かよ」とはならないし、表紙にタコピー自身もいることになる。

まあ、自信度40%ぐらいではあるが。ともあれ、最終回を心待ちにしている。