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【雑記】Kurzgesagtがタイトルやサムネをいじる件

さきほどアップした記事でも触れたのだが、近年のKurzgesagtはタイトルやサムネを投稿後にコロコロ変える。今回の動画であれば、投稿から24時間以内に少なくとも2回の変更をしている。

タイトルとサムネのスクショ

最初はこのやり方が好きになれなかった。自分が気に入っていた動画タイトルがシレっと変わっていると、何か否定されたような気分にもなった。日本語でいうと「〇〇な件www」みたいな釣りタイトルと似たことをしているように思えて、kurzgesagtの格が落ちるような気分にもなったのである。

この件についてtwitterでボヤいていたら、ある人からリプライをもらった。そこには、以下の動画のリンクがあった。

タイトルは”Clickbait is Unreasonably Effective”。訳すと「クリック乞食は理不尽なほど効果的」となる。投稿者はVeritasium。これまたトップクラスの科学系Youtuberである。

この動画のメッセージは端的にまとめるとこうだ。

コンテンツにユーザーを誘導するため、サムネイルやタイトルに工夫をすることは”Clickbait”と呼ばれ、一般に嫌われている。しかし、だからといってそれらの工夫を放棄してはYouTuberは生きていけない。

そもそも、一口に"Clickbait"といっても、コンテンツの中身をうまく伝えるための試行錯誤なら何の問題もない。問題なのはコンテンツの中身が疑わしいと自覚しながら、誤解を招いたり過剰な期待を煽るようなサムネイルやタイトルにすることだろう。

だから動画投稿後にサムネイルやタイトルを入れ替えながら、視聴回数が顕著に増加する組み合わせを見つける作業を行うことになる。

この作業は、金儲けのために見苦しいことをしているように映るかもしれないが、YouTuberとしての理念を実行するための方法でもある。動画を通じて世界の知的レベルを向上させるという目標を持っていたとしても、その目標を達成する手段にサムネイルやタイトルの試行錯誤は当然含まれるのだ。

勝手な要約

なるほど、第一線のYouTuberはこういう考え方でやっているのね。

…あれ?

上記動画のコメント欄より

Kurzgesagtがコメントしてるじゃないか!

レジットベイトとは実にクールな言葉だ。超面白い動画!現実には、サムネイルやタイトルに興味を持たせなければ見てもらえないので、私たちはいつもクリックベイト(できればレジットベイトに近いもの)を使っています。サムネイルを変えたことはありませんが、試してみるかもしれません!

上記コメントのDeepL訳

サムネイルまで変更するようになったのは、この動画がきっかけだったわけだ。そんなわけで、仕事でYouTuberをやっている人が、投稿後にタイトルやサムネを変更していても責める事はできないなぁと思っているのだった。


6/25追記

またもやTwitterで教えてもらったのだが、本記事を投稿してから2日後の6/23に、サムネイルに関するYouTubeの仕様変更が伝えられた。

内容を要約すると以下の通り

・YouTube公式による機能
・すでに数ヶ月の試行済み
・サムネイルを3つ同時に投稿でき、ユーザーにランダム表示
・特に優秀だったサムネイルを選択できる
・もうすぐβ版を数千人に提供?

ということで、今回の記事で扱ったような優良サムネイルの模索は、近日中に常識になっていくと考えて良さそうだ。