聴く読書ふたたび

Kindle Audibleが2ヶ月無料キャンペーンをやっている。以前も1ヵ月無料キャンペーンを楽しませてもらったので、また無料で楽しんじゃっていいのかなという気がするのだが、ちゃっかりまた登録させてもらった。

2年前に通勤経路が変わり、車内での読書が難しくなった。その時に一度Audibleを試行し、最終的にポッドキャストに行き着いた。

その時の感触は、「Audibleというサービスはとてもいいのだけど、自分好みのコンテンツはまだ乏しいかな」というものだった。だが2年経った今、色々とラインナップが増えているだろう。ちょっとワクワクしている。

ポッドキャストを2年ほど聞き続けて、音声コンテンツへの理解も深まっている。歩きながら、作業をしながら聴けるという大きな利点がある一方、聴覚からしか情報入力できないことの限界があるのだ。ジャンルによっては視覚情報がないと苦しくて、仮にトークが上手くてもなかなか入ってこない。

だから、理系のサイエンスネタはとても聞きづらい。図解が欲しいなぁと思うものがほとんどである。まあKurzgesagt基準で考えてしまうのもあるのかもしれないが。

とにかく、耳から学ぶなら人文系の内容を聴くのがいいだろう。

もう一つ例を挙げると、ゆる言語学ラジオはとても聞きやすいし、勉強になる。だが、パーソナリティーの語り手と聞き手が入れ替わっただけのゆるコンピューター科学ラジオは全然頭に入ってこないのである。理系ジャンルと音声コンテンツの相性というのが伺いしれる。まぁあれは堀元氏が面白説明を狙いすぎていることにも問題があると思うが。

また、人文系といっても、(自分の場合)少し制約がある。例えばCOTEN RADIOはとても楽しく聴いているのだが、なじみの薄い地方や時代がテーマだと、多数の固有名詞を聴覚だけではさばききれなくて苦しい。挿絵があったり、メモをとれたりする環境じゃないとちょっと聞けない。

「ガンディー」や「やなせたかし」回は凄くよかった。特定の人物の歴史だと情報負荷が低くてとても聞きやすいようだ。

そんなわけで、久々のAudible 2ヶ月コースを存分に楽しむにあたっては、ポッドキャストの教訓を存分に活かしたい。2年かけて豊富になったラインナップから、耳から楽しむのに適したコンテンツに絞って有意義に無料期間を渡りきりたいわけだ。

さしあたり相性が良さそうなのは小説である。普段自分は小説を読まず、それを「もったいない」とも思っているので、良い機会である。

それと、新規の固有名詞が少なそうな人文系の内容だ。教育とか自己啓発ジャンルだろうか。そのあたりを掘っていこう。

とりあえず第一弾として、『成瀬は天下を取りに行く』を聞いている。楽しい。やっぱり小説の朗読は良いものだ。