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#14 愛犬に優しい家とは?

愛犬に優しい家とは、どんな家でしょうか?

私は建築士ですし、普段、住宅の設計を手掛けているので、どうしてもハード面(物理的解決方法)に気持ちが傾いてしまいます。

でも、

「物理的に良く考えられた家」=「愛犬に優しい家」と言えるでしょうか?

例えば、

2頭目となるニコニコちゃんを迎えて間もなく、彼女がソファからフローリングに飛び降り、骨折してしまった事があります。

例えば、

以前、野毛山動物園の隣りに住んでいた時。

動物達、特に、エリマキキツネザルの鳴き声に反応し、

毎度、毎度、ワンワン吠えて困っていた際、窓を二重サッシにしたら、ピタッと吠えなくなった事もあります。

その他にも、トイレの位置やケージの位置など、

どうしたら、快適に暮らせるのか、色々悩みがあるかと思いますが、

これらは、愛犬との悩みに対する、物理的な解決方法だと思います。

でも、

犬と暮らし始めて16年目、現在は、もっともっと大切な事を感じています。

それは、

なによりも『飼い主がゆったり、笑顔で大らかに暮らしている事』です。

飼い始めた当初は、色々な本を読んだり、先輩飼い主さんのご意見を拝聴したり、とにかく情報収集、とにかく色々試す毎日。

だから、どうしても、便利道具とか、部屋のレイアウトとか、物理的な解決策を求めてしまいがちです。

もちろん、これも大切な事なのですが、優先順位を整理してみましょう。

以前「#6 痛みや感情はリンクする」 

https://note.com/dog_plus/n/n2f552ed1bdcd

でも書きましたが、愛犬には飼主の感情が筒抜けです。

例えば、

頻繁に吠えてしまう子を向かえた際、どうしても、飼主の方が、心配・ドキドキしてしまい、それを感じた愛犬が不安になり、さらに吠えてしまう事があります。

そのドキドキを飼主が怯えていると感じ、飼主を守ろうと廻りを威嚇する事があります。

また、例えば、

朝晩、きちんとお散歩をしないと「いけない」と思い込み、

感情に反して、イライラしながらお散歩する事で、愛犬も落ち着きがなくなり、反抗的になったりする事があります。

特にこの「〇〇しないといけない」は要注意、なんでも完璧にはできないし、出来ない自分や愛犬を責めてしまいます。

これでは、どんどん負のスパイラルにはまってしまいますよね。

まずは、家の中での安全性や、他人・犬に対して、危害を加えない事を優先し、その他の事は、気長におおらかに笑って暮らす。

今は、これが「愛犬に優しい家(族)」なのだと考えています。





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