見出し画像

6周年記念で作ったシルバーネックレス

 11月17日の行われた葵ちゃんの6周年記念LIVE「Aria」に着けていくために制作したものの全く間に合わず6周年記念日との間の虚空に消えたシルバーアクセサリーの制作記録です。


材料

シルバー

アクセサリー用のシルバーは純銀、950、925、900等があります。純銀は柔らかすぎて意外と使われません。数字が低くなるほど銅の含有量が増え、硬くなり輝きは僅かに暗く、融点が下がっていきます。
今回は950シルバーの丸線と板材を使います。1.5mm線〜1.0mm線です。板材は0.4mm。

宝石は大葵菊祭で東京に行った際にいつか使おうと買っていた物を使います。ブルームーンストーンの5mm。ムーンストーンが6月の誕生石で月と葵ちゃんの繋がりから青味の強いブルームーンストーンにしました。厳密にはブルームーンストーンはムーンストーンではないらしいですが、同じ正長石で人が勝手に分類した物なので都合良く解釈します。

過程

石座

初めに宝石を留める石座を作ります。板材から切り出し石に合うよう曲げていきます。

長めに取る
遊びは無い方が良い

銀線

銀線から切り出してヤットコで曲げていきます。外周が1.5mm。それ以外が1.0mmだったはず。(曖昧)

ヤスリで調整する

ロウ付け

切り出した銀材同士をロウ付けします。3分、5分、7分等あり、数字が小さいほど融点が高く強度があります。
この融点の差を使ってロウ付けしていきますが、強度を維持するため基本は5分ロウ辺りで止めておくと良いです。

酸洗い

火に当てると酸化し、汚れます。ロウ流れも悪くなるので酸性の液に浸けて被膜や汚れを落とします。
希硫酸が除去力も強く良いのですが入手性や安全性からディクセルを使います。10分ほど浸けたら重曹、クレンザーで中和しつつ磨きます。
ロウ付けが終わるまで繰り返します。
(昔は濃硫酸を希釈していたのですが個人では買えなくなってしまいました…。)

磨き

ロウ付けが終わったら研磨します。リューターにシリコンポイント、豆バフを付けて細かな傷を落とします。
鏡面、梨地、表面処理は完成目標で変わります。

ビット

バフ落とし

研磨すると研磨剤が隙間に溜まるので奇麗にします。超音波洗浄機にかければあっという間に油脂が落ち綺麗になります。

石留め

石を石座に固定します。ダイヤのような硬い石は研磨に負けないので先に固定して磨いてしまうのですが、ムーンストーンは比較的柔らかい石なのでここで留めます。(超音波洗浄機も駄目)
ヤニ台にパーツを固定し、鏨とオタフク鎚で石座を内側に曲げ、石が抜けないようにします。
石が遊ばないよう隙間なく、しかし衝撃で割れないよう注意しつつ留めます。1番緊張するところてす。

鏨(自分で先端を加工します)
ヤニ台

ヤニ落とし

外したパーツに残ったヤニを落とします。シンナーやアセトンで落ちるのでボトルに小分けしたシンナーに浸けて完全に落ちるよう何度か繰り返します。
要換気。

完成

最後に細かな傷等を磨き棒で仕上げで磨き、完成です。

角度によって石が光ります
全体

感想

磨きが終わるまでクオリティに不安がありましたが、完成すれば許せるレベルに落ち着けたので安心しました。
以前、葵ちゃんのコラボ組紐を使ってループタイをインレイで作った時、透かしで作っても良さそうだな…と思ったところから始まったシルバーアクセサリー。
初めてのやり方で中々苦しみましたが2023の葵ちゃんのイメージを形にできたかなと思います。
OMG衣装の首元の金の花柄チョーカー(?)も作れそうなのでいつか作りたいです。真鍮とかで。

おまけ
以前作ったループタイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?