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一瞬で対話動画が作れる!? 国産AIサービス『NoLang 2.0』の実力と活用法

👋こんにちは!AI-Bridge Labのこばです!

今回は、どんなテキストでも一瞬で解説動画として生成してくれるサービス「NoLang(ノーラン)」について、その使い方と活用事例をわかりやすくご紹介します!Nolangは東大発の生成AIスタートアップMavericksが開発した国産のサービスです。

複雑な資料や文章でもすぐに噛み砕いた説明動画にしてくれる。という点では以前から注目されていたサービスではあるのですが、最新のアップデートによって、「ずんだもん」や「四国めたん」などのVOICEVOXのキャラクター同士の対話形式の動画が作れるようになり、「自分が見て理解する」という使い方だけでなく、「人に伝える」という手段としてもかなりの実用性を帯びていると感じました。


1.Nolangで作成した動画

Nolangを使って、「勉強会で使用したLLMに関する説明資料」のPDFを用いて対話形式の動画にしてみました。
生成時のプロンプトは「添付された資料に基づいた学習用動画」と入力しました。

1分半の動画で生成したので、その尺に相応しい部分を抜粋してまとまりのある説明動画にしてくれています。この情報の取捨選択が見事です。

2.NoLang 2.0について

NoLangは2024年7月8日に最新の機能アップデートが行われ、以下の機能が追加されました。

  1. 対話モードとアバターモードの追加

  2. ショート動画生成機能

  3. 背景やBGMの設定オプション

  4. 読み間違いの修正機能

3.NoLangの主な機能まとめ

上記のアップデートも含め、NoLang2.0の主要な機能についてまとめました。

  1. テキストから動画生成: 入力されたテキストやWebページ、PDFファイルの内容を理解し、わかりやすい解説動画を数秒で生成します。

  2. 多言語対応: 英語のWebサイトも日本語の解説動画に変換できます。

  3. Chrome拡張機能: ブラウザ上で簡単に動画を生成できます。

  4. ショート動画対応: Instagram Reels、TikTok、YouTube Shorts向けの縦型動画を作成できます。

  5. 対話形式・アバター機能: より魅力的な動画制作が可能になりました。

4.対話形式で情報を伝えるメリット

対話形式の動画が作れるようになるのは、なんとなく凄さは分かります。
でも具体的にナレーション型に比べてどんなメリットがあるのかというところはハッキリと言語化しておいたほうが良いと思い、要素を列挙してみました。

キャラクター対話形式動画の強み

  1. 高い視聴完了率

    • 愛らしい表情や軽妙な掛け合いで視聴者の心をつかみ、最後まで見てもらえる

  2. 複雑な情報の効果的な伝達

    • 対話形式で難解な概念をかみ砕き、視聴者の理解度と満足度が向上しやすい。

  3. SNS拡散の促進

    • 掛け合いが生まれることで個性的なキャラクターの特徴をフォーカスすることができ、自然な口コミと共有を誘発する

  4. 多角的な視点の提供

    • 肯定派と反対派の意見を見せるなど、多角度的に情報を推敲することで、内容に対するより深い理解を促せる

  5. 長期的な視聴者獲得

    • キャラクターへの愛着が定期的な視聴につながり、安定的な視聴者基盤を形成

対話型は視聴者にとっても、動画を提供する側にとっても大きなメリットがありますよね!複雑で理解が難しいものほど、対話型が強いと思います。

もちろん、ナレーション型の動画にもメリットがありますが、今回のアップデートでそこを選べるようになったのが大きいですね。


5.Nolangの基本的な使い方

使い方はとても簡単です。Nolangは国産のサービスということもあり、日本語がデフォルトの言語ですし、UIも日本人にとって親しみのある感じでとてもわかり易いです
利用するにはまずはNolangのページにアクセスしましょう。

右上のログインボタンを押して、Googleアカウントでログインします。

以下がログイン後の画面です。ログインしたら、画面上部のテキストウィンドウに、解説動画にしたい内容を入力していきます。
資料がある場合は、左のクリップのマークをクリックしてPDFを添付します。

今回は、こちらで用意した資料(Claude作)を元に、対話形式の動画を作成してみます。

生成時のプロンプトは、「添付資料に基づいて、ため息が出るプロセスについて詳しく、わかりやすく解説」と入力してみます。

動画設定の項目をクリックします。

  • 公開設定をOFF

  • 動画時間をかなり長め(生成コストがやや上がります)

  • 対話形式をON

上記のように設定しておき、その他はデフォルトの設定で動画を生成してみます。動画設定ではその他にも、画像を生成したり、アバターの画像を読み込んだり、話者のキャラクター設定などについても編集する機能があります。

テキストウィンドウの三角のマークをクリックして生成します。

生成された動画はこちらです。
ほんの10秒ほどで動画が再生されはじめ、動画を見ているうちに3分ちょっとの動画が完成しました。
ダウンロードするためには10クレジットを消費します。


6.動画の編集機能

生成した動画の一覧から、動画の内容を詳細に編集する機能も備わっています。セリフの差し替えや字幕を付け替えたりするのはかなり時間がかかる作業なので、このようにツール内で編集までできるのはとても便利ですね!

動画一覧から編集したいサムネイルをクリックします。

動画編集モードの画面
ここから、語り手、セリフ、BGM、速度調整、画像の変更、などかなり詳細に編集することができます。


7.Nolangの具体的な活用例

Nolang2.0は複雑な情報をわかり易く噛み砕いて説明してくれるサービスとして、かなり実用性があるものに仕上がっています。
VOICEVOXの音声はエンタメシーンと相性が非常に良いですが、キャラクター設定などを編集することで、ビジネスシーンにも十分フィットすると思います。

マイ対話プロンプトをしっかりと作り込んで保存しておくことで、自社ブランドのキャラクター設定というのも作れるかもしれません。

Nolang2.0の特徴を活かした、ビジネスシーンの具体的な活用事例について挙げてみました。取引先となるとある程度の関係値は前提になるかもしれませんが、新しい情報伝達の表現方法として有効だと感じます。

1.社内研修・オンボーディング
新入社員や異動してきた社員向けに、会社の方針や業務プロセスを解説する動画を
簡単に作成できます。

2.プレゼンテーション資料の要約
長文のプレゼンテーション資料をNoLangに入力し、
キーポイントを押さえた短い解説動画を生成します。
これにより、会議前の事前準備や、欠席者へのフォローアップが効率的に行えます。

3.顧客向け製品説明
製品マニュアルや仕様書をNoLangで動画化し、顧客向けの分かりやすい説明動画を作成します。
テキストだけでは伝わりにくい情報も、視覚的・聴覚的に伝えることで理解度が向上します。

4.市場調査レポートの要約
長文の市場調査レポートをNoLangに入力し、重要なポイントを抽出した動画を生成します。
経営陣や営業チームが短時間で市場動向を把握するのに役立ちます。

5.多言語コミュニケーション支援
海外取引先とのコミュニケーションにおいて、
重要な文書や電子メールの内容をNoLangで動画化し、視覚的な補助を加えることで、
言語の壁を越えた理解促進を図ります。

6.社内ニュースレターの動画化
定期的な社内ニュースレターをNoLangで動画化し、
より魅力的で記憶に残りやすい形式で従業員に情報を伝達します。

7.営業資料の即時作成
商談中に顧客から質問された内容について、その場でNoLangを使って簡単な説明動画を作成し、
視覚的な補助資料として活用します。

8.ナレッジマネジメント
社内の暗黙知や経験則をテキスト化し、NoLangで動画に変換することで、
知識の共有と継承を効果的に行います。

8.価格設定

Nolangの価格は、見直される可能性もありますので最新の情報は公式サイトから取得していただくのがおすすめですが、この記事を作成している時点では以下のようになっています。

お試しなら無料でもある程度利用可能ですが、動画投稿者の方であれば透かしがなく、グリーンバックなどで編集性が高い状態でダウンロードができる「Standard」以上のプランがおすすめです。

9.まとめ

Nolangは以前から資料の要約動画生成サービスとして大きな注目を浴びていましたが、今回の2.0のアップデートによって、クオリティの向上および利用シーンが大幅に拡大したといえます。

アイデア次第で、ビジネスを効率化、高度化したりできるポテンシャルを秘めていますのでまだ触ったことが無い方はお試しください!

10.AI-Bridge Lab について

最後に宣伝になりますが、AIを使った課題解決や業務効率化に興味のある方は、ぜひAI-Bridge Lab.までご相談ください。経験豊富なコンサルタントが、御社の状況に合わせたAI活用をご提案させていただきます。お問い合わせ、お待ちしております!

ご依頼等は以下のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。

ai_business@doerstokyo.jp

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