見出し画像

ウラ話、というお話

正直、出すべきか否か、というところで判断に困っていたものがあるのですが、決して非難されるような話でもないので書かせてください。

今回、僕が主催したイベントはクラウドファンディングでの資金調達をメインとし、その支援の輪が広がっていくことと、認知が拡大していく様子を作りたいと思い、はじめました。

結果としては、掲載した3サイトすべてにおいて目標設定額をクリアし、達成率は総計で約140%となりました。中でも地元新潟の新聞社『新潟日報』が管轄する『にいがた、いっぽ」では達成率が170%と、大きく飛躍したことで新潟もバカにできないな、と思ったものです。

しかし、それはあくまでも今振り返れば、という話であり、良い結果になったから良いものの、その渦中は達成することが難しいのではないかと思わざるを得ない状況でした。

まず、クラウドファンディング開始後にある程度の資金調達、できませんでした。思惑としては30%程度の支援額が集まり、一旦停滞しながらも徐々に伸びていき、最後には爆発…なんてストーリーを勝手に思い描いていたので、全くもって話が違う。

クラウドファンディング舐めてた。

というよりも、僕の中ではスポーツビジネスという限られた枠の中とはいえ、コンテンツ自体には魅力があったと思っているので、予想以上に苦戦していることに歯がゆい気持ちを抱くことになりました。

サポーティングチームには本当にたくさんの方が4日間で100名を超え、最終的にイベント終了までに150名を超える方々に入っていただき、実際にイベントに参加される方もいれば、そうではなくともご意見をしてくださり、場を作ってくださったおかげでスゴく現代的な、まるでオンラインサロンのような場所が出来上がったのでした。

僕と直接面識がある方がどれぐらいいたのかといえば、一割にも満たない数で、それ以外の人は直接会ったことはもちろん、お話ししたこともなかった人たちです。

そんなゆるく広い繋がりが「スポーツ」という枠で作れたことが満足に値するとともに、だからこそクラウドファンディングを達成したい気持ちに拍車がかかります。

けど、途中経過は決して芳しくないもので、突き抜ける様子がありません。達成率自体も決して高くなく、全体としても資金的な不足感があり、個人ではできないのか…などと弱気になっているところで、ある人物から「残りの金額を被らせてほしい」と申し出がありました。

クラウドファンディングの結果如何によってイベントの開催自体は変動されないのですが、ただ一つ、クラウドファンディングの方式を選択できずall or nothing 、つまり、目標金額に到達したら全額入金されるけど、達成できなかったら0円という方式で進めるしかないサイトがあり、そちらへの支援を申し出ていただきました。

そして、そういった声が一つだけでなく、二つ三つと上がってきまして、そんな声が出てくることを想定していませんでした。

顔を合わせたこともない人のために、なぜ、そこまでできるのか、という点で理解できなかった、ということもあります。

僕が目標に到達できず、自らがかぶる事で決着すれば良いようなものですが、それを良しとせず、救いの手を差し伸べてくれようとしてくれる方がいる、という事実をどう受け止めていいのか戸惑ってしまった部分があるのが正直なところです。

しかも、それが一つにとどまらずに出てくるということは何があったのか。

それは今でも分かりませんが、一つだけわかっていることがあります。

世の中、捨てたもんじゃないってことです。

結果的に、目標を達成できる状況になったので、申し出てくださった方々には丁重にお断りすることになりましたが、それでも、その方々が真剣に自分ごととして受け止めてくださっていたことが何よりも嬉しく、誇らしくも思いました。

ウラ話、ということが適切なのかはわかりませんが、真剣にガムシャラにやっていることで、それを真剣にサポートして下さろうという方も生まれてくるんだ、とグッときたお話でした。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!