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コーンフレークの栄養グラフを再作成してみる③。厚生労働省「食事摂取基準(2020年版)」を利用

コーンフレークの栄養グラフってほんとにあんなにバランスいいの?
という疑問から、

コーンフレークの栄養グラフを厚生労働省「食事摂取基準(2020年版)」を利用して再作成しようとしています。

前回はこちら。

いざやってみるといろいろと課題が出てきました。
前回の成果物はこちら

スクリーンショット (581)

結局グラフを作るにあたってどの数値を用いるのがよいのでしょうかね。

指標の内容を見てみる

参考にしている指標はこちら

栄養素の必要量って1つだと思っていたのですが、
いろいろと指標が出てきました。
なにがなんだか。

・推定平均必要量
・推奨量
・目安量
・耐容上限量
・目標量

うーん、耐容上限量以外はどれもよさそうな気がします。
優先順位がわからない。。

とりあえずひとつずつ説明を見ていきます。

・推定平均必要量(estimated average requirement:EAR)

ある対象集団において測定された必要量の分布に基づき、母集団(例えば、30~49歳の男性)における必要量の平均値の推定値を示すもの。
推定平均必要量は、摂取不足の回避が目的だが、ここでいう「不足」とは、必ずしも古典的な欠乏症が生じることだけを意味するものではなく、その定義は栄養素によって異なる。

・推奨量(recommended dietary allowance:RDA)

ある対象集団において測定された必要量の分布に基づき、母集団に属するほとんどの者(97~98%)が充足している量。

・目安量(adequate intake:AI)

特定の集団における、ある一定の栄養状態を維持するのに十分な量

・耐容上限量(tolerable upper intake level:UL)

健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。

・目標量(tentative dietary goal for preventing life-style related diseases:DG)

生活習慣病の発症予防を目的として、特定の集団において、その疾患のリスクや、その代理指標となる生体指標の値が低くなると考えられる栄養状態が達成できる量として算定し、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量として「目標量」を設定。
目標量の算定方法の基本原則※に該当しない場合でも、栄養政策上、目標とすべき摂取量の設定の重要性を認める場合は基準を策定。
※目標量の算定方法の基本原則
 ・ 望ましいと考えられる摂取量よりも現在の日本人の摂取量が少ない場合、範囲の下の値だけを算定(例:食物繊維、カリウム)
 ・ 望ましいと考えられる摂取量よりも現在の日本人の摂取量が多い場合、範囲の上の値だけを算定(例:飽和脂肪酸、ナトリウム(食塩相当量))

それぞれの指標の目的

各指標の目的をまとめるとこんな感じのようです。

スクリーンショット (584)

とりえず「摂取不足の回避」というのがよさそうかなと思いました。

ただ、こちら、推定平均必要量、推奨量(、目安量)いろいろありますね。
どれつかおう。。(なかなかすっと決まらない。。)

厚生労働省のHPに少し参考になりそうな記載がありました。

スクリーンショット (588)

栄養計画の目的として、個人向けということで、
用いる数値は推奨量を優先します。

用いる数値の優先順位を決めました

上記でつらつら記載しましたが、こんな感じで数値をとっていきます。

1.推奨量
2.目安量
3.目標量
4.推定平均必要量


こんなに迷走するとは思っていませんでしたが、
よい勉強になった気がします(汗)

続きはこちら


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