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10万人の命と1人の命

Q.アメリカでは、なぜ数十万人も亡くなったコロナではデモが起こらず、一人の黒人が亡くなった事でデモが起きているの?

郭杰瑞さんはWeiboで252万人のフォロワーを持つKOL/ワンホン(中国版インフルエンサーの名称)さんです!
彼はアメリカでの文化や事情を流暢な中国語で発信してくれ、情報を収集するにはとても便利な内容です。

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今回はNYで起きたデモ運動についての背景と原因を彼なりに分析した5分間ほどの動画でした。
とっても理解しやすかったので、判断材料の一つになるかなと思い共有しますね。

〈ボストン虐殺事件とトリガー〉
まず彼は今回の暴動と1770年に起きたボストン虐殺事件を関連付けて説明しています。
独立戦争に繋がったこの事件、初めは5名の民間人が射殺されたことから、始まりました。
「5名の死が民衆の暴動の原因ではなく、それはただのトリガーに過ぎない」
と郭杰瑞さんは述べます。
これと同様のロジックで、今回の暴動のトリガーはジョージ・フロイドさんの死でした。

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〈アメリカのデモの主な問題〉
2017年の調査では、アメリカでは4296の大小様々なデモがありました。
「公民の権利」「移民問題」「種族差別」
この3つの問題が原因です。

では「コロナによる経済問題」がデモにならなかった理由は何なのか。
彼は、問題の曖昧性であると述べています。
以下問題の曖昧な所
・初めCDCはマスクを付けるか否かが感染拡大へ影響する事は無いと述べていました。
・またコロナの感染者数のコントロールが政府の制御下であるのかも不明確です。
(実際、日本でのコロナ感染者数が減った理由が、本当に緊急事態宣言のおかげなのか曖昧であります。)
・また一番の理由は、コロナという偶然でコントロールの効かない疫病問題は、人間の手に負えず、一時的な問題だからです。

しかし上記の3つの問題は違います。
少なくとも200年の間続いており、
またそれらは直接政府と関わりがあり、
更に人間の手中にある問題です。
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つまり人が解決できる問題であるのです。
だからこそ、今でも解決できていない事が人々を怒らせ、叫びと声を挙げさせたのです。

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〈火に油〉
また今回のトリガーに油を注いだ要素がさらに3つあります。
1、 コロナより3ヶ月も仕事がなくなり、生活に対する不安とイライラが募っていた。😖
2、 トランプ大統領がTwitter上で非常にアグレッシブルな発言をした。
「打つなら打つぞ。」🧨
3、 メディアの内容が客観的事実を述べるものではなかった。📹

これらが重なり合って起こったのが今回のデモです。

と郭杰瑞さんは動画で述べております。


〈Weiboのコメント〉
この問題についてWeibo住民はどんな意見を持っているのでしょうか。
シャーーっと見てみました。🤳

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一番気になったのは、
「メディアの客観的事実の放送」に対して、賛同している方が多かった事ですね。
ああぁ、そこ気になるんだ。🤔
広告嫌いの中国の方、インターネットも政府の管轄である中国の方は、メディアに対してひどく否定的な感覚を持っているのだな、と再確認しました。
それは、KOL /KOC(インフルエンサーマーケティング)が流行るわけだ。


残念な事に私は西洋の種族差別の歴史をあまり上手く把握できていません。
ただ、今回の暴動に対して、
「コロナがあるのに、何してんの?」
とは、簡単に言えないな、と実感しました。🙇‍♀️

長くなりました。これにて終わります!

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