ビジネスインテリジェンス

みなさんも一度は聞いたことがある言葉だと思います。そして私が専門にコンサルティングや導入を行ってるITシステムでもあります。

数年間にわたり様々な業界で様々なツール導入を行ってきましたが、ふとした立ち止まってビジネスインテリジェンスの本質とは何だろうと考えるようになりました。その大きな理由には、近年セルフサービスBI というキーワードで、Tableau や Power BI といったツールが注目を集めていますが、私はこれで企業の分析が進むのか実は懐疑的でありました。

なぜビジネスマン全員が分析をする必要があるのか。またきれいに作りこまれたダッシュボードにはたしてどれほどの価値があるのか。

そんなことを考えていると「ビジネスインテリジェンス」とはなんなのだろうと知りたくなってきたわけです。会社のイントラの情報やビジネスインテリジェンスに関わる本を読み漁っていたところ、こんな本に出合いました。

タイトルなんてそのままですね。業界では知らない人のいないビジネスオブジェクトの社長(まだ SAPに買収される前のときですね)であるベルナルド・リオトーさんによってビジネスインテリジェンスの理論から実践まで細かに書かれた書籍です。出版されたのが2002年だったので中身も古いかと思ったのですが、、、

書いてあること、一言一句変わらずこの言葉で使ってるわーーー

っと目がうろこになりました(笑)
(なぜこの本の存在を今まで知らなかったのか、、、翻訳までされているのに)

近年IT技術の進歩が目覚ましく、テクノロジーに目が行きがちだけれども、ビジネスインテリジェンスがなぜ必要なのか、どうあるべきなのか、私が疑問の糸がほぐれるように頭に入ってくる内容でした。

私なりの解釈を踏まえて、一番疑問に思っていた内容を紹介したいと思います。それは「なぜ分析にセルフサービス化が必要なのか」

これまでの分析ではいけないのには理由は大きく3つの理由があります

ひとつは、
分析にこれまで以上にスピード感が求められているからです。

まぁ当然ですが、実はスピード感が出ないことには組織の問題に起因します。業務部門と IT部門の不幸を取り除くことが必要で、業務部門が自分で分析できないと、業務の成果を出すために必要な情報の鮮度が出ないためです。これまでのデータを管理しているIT部門主体の中央集権型の分析では、業務部門が求めるスピード感が出ないためです。

ふたつめは、
人のモチベーションが上がらないことです。

業務部門でいろいろな質問に対して、自分たちで仮説検証まで実行したいのは当然のことかと思います。しかしながら分析を人に頼らざるを得ないとすると、一つに目にあげたスピード感の出なさがモチベーションの低下につながります。また加えて、限定された人しかデータにアクセスできないとすると、、、分析する前からフラストレーションが溜まってしまうことは言うまでもないでしょう

みっつめは、
組織のデータリテラシーが向上しなくなってしまうことです。

セルフサービスで使いたいデータを使うことをあきらめてしまうとなにが起きるかというと、業務の Excel化 です。この Excel には様々なデメリットがあります。一番はデータを通してビジネスの会話ができなくなる。

このポイントはとても重要なので、のちのち note でご紹介ができればと思います。

書籍以外にもビジネスインテリジェンス業界の流行なども紹介をしていこうと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。



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