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当院での取り組みの紹介と今後しばらくの掲載予定

 私、迫田病院外科で主に肛門手術、ヘルニア手術、下肢静脈瘤の手術に携わっています。肛門手術は迫田病院だけで約1000件、以前の経験を入れるとさらに相当数の経験をしております。

 もともとは大腸癌の腹腔鏡手術が専門です。日本大腸肛門病学会専門医です。何が専門といわれれば、大腸と肛門になります。今でも、大腸手術はニーズがあれば対応しております。迫田病院で行った方の術後のフォローの患者さんたちも通院されております。中には緩和ケアで最期までお看取りさせていただく方もいらっしゃいます。一貫して見ていける、その中で相互信頼が自然と生まれ、ご本人だけでなく家族の方とのコミュニケーションも交えながら非常に多くの人生勉強もさせていただいております。

 ただし、ここ数年は手術に関してはいわゆる”大きな病院”で治療される傾向にあります。合併症が起こりにくい型通りの早期癌の手術はどこで受けても治療成績についてそう大きな差はないかと思います。こと進行癌の場合は化学療法、放射線治療など集学的治療に加え、心臓・肺・脳・腎臓などの各種基礎疾患を持った方の管理となると総合病院のほうが他科連携ということにおいては話が早いようです。当院で困るような状況は今のところないのですが...。全身麻酔は専門医が行い安全には実施しているのですが、どうしてもイメージがあるようです。

 そんな中、当院は、消化器内視鏡検査(食道、胃、十二指腸、大腸)に特に力を入れ早期の癌を発見した場合など専門的治療が必要な際には宮崎大学医学部附属病院の消化器内科に治療をお願いすることも多々あります。自分は日本内視鏡学会専門医もありますので、それなりに厳しい目で質を求める内視鏡検査を目指しております。実際には、熟練した内視鏡専門医の先生方のお力もお借りして年々実施件数は増加傾向にあります。

 また、特徴的な点としては宮崎では唯一といっても良い肛門疾患を専門的に手術している病院です。クリニックでは賄えない基礎疾患を抱えた重症患者さんの対応も行っております。また、高齢者の肛門疾患が多いのも特徴かもしれません。若い方以上に繊細な治療や細かい対応が必要になります。当然、ニーズとしては手術だけではなく、密接に関わる肛門機能や排便障害にも取り組んでおり、総合的に治療し本来のお悩みの解決に結びつくよう、短期的にも長期的にも患者さんに喜んでもらえるように配慮して取り組んでおります。

そんな職場で働いているわけですが、日々色々な気づきを患者様よりいただきます。ここでお話していく内容としては、そんな中から多くの皆様にも還元できるようなもの掲載していきたいなぁと考えております。

便秘のはなし
 便秘の種類
 診断方法
 治療の内容
 生活習慣と便秘・下痢

腸内細菌の話
 治験のまとめ
 腸内細菌検査について

肛門の病気
 痔核
 裂肛
 痔瘻
 直腸脱
 肛門狭窄
 陰部神経痛

また、臨床現場のリアルな1次情報と、エビデンスを交えて、随時話題に上がる関連事項の紹介や、コメントをしていきたいと思います。

約週1回のペースでアップしてく予定にしています。ご興味ある方はぜひ登録して購読していただけると嬉しいです。

では、よろしくお願いします。



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