見出し画像

【共創コラム】継続的な学びで“なりたい自分”をサポート、子育て女性のスキルアップが日本を変えていく!

画像1

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。

私たちは、日経BP総研 イノベーションICTラボとのパートナーシップで「未来共創Lab」を展開しています。

これまで足かけ6年にわたり、ドコモ・ベンチャーズやNTTドコモ、NTTグループとのコラボレーションを発信してきました。それらの実りある取り組みをnoteでも紹介していきたいと思います!

今回は、子どもがいる女性のスキル・教育支援オンラインサービスを展開するTimersと、ドコモ・ベンチャーズ、ドコモgaccoの協業について紹介します!

■Timersとは?

Timersは2012年に創業したスタートアップ。“家族”という普遍的な価値観をベースに、ライフデザインブランド「Famm(ファム)」を展開しています。子育て家族向けの写真・動画共有サービス、金融教育サービス、出張撮影サービスなど、子育て世代の悩みを総合的に支援し、約130万人の会員を誇ります(2021年夏時点)。

中でも好評なのが「Fammママ専用スクール」。育休中のスキル習得やキャリアチェンジ、在宅ワークを始めたい子どもがいる女性に向けたオンラインによるWeb・ITスキル養成スクールです。

1カ月の短期集中型で完結するのが特徴で、無料のシッターサービスが付帯しているため、安心して学びに集中できます。2019年3月の提供開始から卒業生は2000人を突破し、今では全国各地から受講生が集まっています。

画像2子育てとしごとをつなげるFammスクール。ママのための手厚いサポートが盛りだくさんで、これまでの卒業生は2000人以上を誇る

しかも卒業後には、スキルを活かした仕事の受注までをサポート。卒業生専用コミュニティ参加におけるネットワークづくりや、専門家による無料キャリアカウンセリングなども用意し、「学びがキャリアアップや在宅ワークに直結する」ビジネスモデルを確立しました。育児のすき間時間を活用し、安定して月に在宅で10万円以上を稼ぐママも輩出するなど、新しい働き方を後押ししているそうです!

■代表がFammに込めた思い

Timers 代表取締役の田和晃一郎氏は「お客様の声を深掘って聞いていくと、家族という枠の中で女性がいろんなことを“あきらめている”現実がありました。TimersではFammを通じて、家族の絆を深めようとしています」と話します。

画像1Timers 代表取締役 田和晃一郎氏

「平成時代は女性の社会進出や活躍が進んだ30年間でしたが、それは出産という一大ライフイベントの前までに限られたもの。その後の女性の働き方・生き方については、社会デザインがまだ十分に追いついていません。育児とキャリアのバランスを取りながら、子どもに時間もお金もどちらもしっかりかけたいのに、継続的な就業や柔軟性ある働き方の道が閉ざされ、出産前に描いていた理想のライフデザインを断念せざるを得ない問題が出てきました。

Fammママ専用スクールは、そうした壁を乗り越えて生き方や働き方の選択肢を増やすためのソリューションです。現在はWebサービスや動画クリエイターのスキル、Excelの中級以上のスキルなど、ITスキルを短期集中で学べる講座内容としています。ベビーシッターを派遣して自宅でオンライン受講できるスタイルが好評で、コロナ禍で広がったテレワークの時流ともマッチしました」(田和氏)

■ドコモ・ベンチャーズが出資、ドコモgaccoと協業スタート

ドコモ・ベンチャーズは2021年7月、Timersに出資を行ないました。以前からNTTドコモグループは多様な人材・働き方を企業の強みに変えていくダイバーシティ・マネージメントの観点で「女性活躍」に注力してきた経緯があり、この姿勢とTimersの取り組みの親和性が高いことが決め手となりました。

NTTドコモ・ベンチャーズ マネージング ディレクター 高階匡史氏は「Timersの“寄り添う力”と組むことで、NTTドコモグループと実りある協業ができるのではないかと仮説を立てたのが出発点」と振り返ります。

出資後すぐに、ドコモgaccoとの協業がスタートしました。同社はNTTドコモグループで教育事業を手がけ、MOOC(Massive Open Online Courses、大規模公開オンライン講座)サービスの「gacco(ガッコ)」を無料で提供。大学レベルの講義を数多く配信し、AIやデジタルマーケティング、金融リテラシーに至るまで多種多様な講座を用意しています。田和氏はドコモgaccoと組んだ狙いについて次のように語ります。

「今や人生100年時代と言われ、いずれ70歳まで働くことも普通になるでしょう。一方で出産の適齢期は30歳前後で変わらないため、その先の人生は70年近くもあります。Fammママ専用スクールは短期間で実用的なスキルを身につけて柔軟性のある働き方を支援するものですが、長期的な視点で考えた場合、継続的に学んで、WebやITの枠を超えた広い知識を得たほうが人生のプラスになります。Timersでは教養を中心としたコンテンツを保持していないため、ドコモgaccoと組むことで我々のお客様に対して幅広く質の高い学びの機会を提供したいと思ったのです」(田和氏)

画像1Timersの協業と出資に関わったメンバー。左から、
ドコモgacco 執行役員CLO ビジネスプロデュース事業部 部長 南圭氏
Timers 代表取締役 田和晃一郎氏
NTTドコモ・ベンチャーズ マネージャー 新井春香氏
NTTドコモ・ベンチャーズ マネージング ディレクター 高階匡史氏

ドコモgacco 執行役員CLO ビジネスプロデュース事業部 部長 南圭氏は、「gaccoユーザーにインタビューしたところ、育休中の女性ユーザーは復帰しても浦島太郎状態になってしまうことを恐れていました。教養はすぐに仕事に役立つものではないかもしれませんが、新規事業を考えるヒントや、新たな気づきを与えるスパイスになります」と、Timersとの相乗効果を期待しています。

■gaccoユーザーも興味津々、キックオフイベントでつかんだ手応え

2021年7月26日には、連携のキックオフイベントとして「女性・ママのキャリア形成において今から大切にするべきこと」をオンライン共催。360人ほどが集まり大盛況となりました。イベント参加者のうち約半数がgaccoユーザーで、「いかにgaccoユーザーが女性のキャリア形成に興味・関心を抱いているかの裏付けにもなりました。Timersのようなパートナーと組むことで学びの間口を広げておくことは我々にとっても非常に意義のあることだと感じました」と南氏は指摘します。

NTTドコモ・ベンチャーズ マネージャー 新井春香氏は、キックオフイベントの前にFammママ専用スクールの体験講座を受講。「子育て中の女性の共感を呼ぶコンテンツを提供していて、オンライン上においても受講者同士のコミュニケーションが活発に行われている姿が印象的でした。講師の方も地方都市に住みながら、子育ての合間に自宅でバナーやWebサイトを制作されていて、“もしかしたら自分にもできるかもしれない”と思わせる親近感がありました」と話しました。

画像1実際に体験講座を受講し、Fammママ専用スクールの“親近感”を感じたと話す新井氏

これを受け、田和氏は「ITスキルを身につけて在宅ワークができるようになれば、都市部の仕事に地方都市にいながら関わっていける可能性が出てきます。スキルを活かした仕事が受けられる結果、地元にきちんと子育て世代が根付き、都心部のお金も地方に流れ、地方の経済活動が持続することにもつながるのです」と、地方の活性化にも寄与することを示しました。

■今後の展望

コロナ禍でテレワークが普及し、場所や時間に縛られない柔軟な働き方が認知されるようになってきた現在。わずか2年前はオフィスで働くことが普通でしたが、自宅にいながらオンラインで学び、習得したスキルや教養を活かして在宅ワークをする選択肢が増えたのは子育て中のママにとって大きなプラスです。

新井氏は「出産や転勤によって自分が望むキャリアを断念せざるを得ない状況をもどかしいと感じる方も多いと思います。しかし、社会背景の変化と“学ぶきっかけ”を与えてくれるTimersとドコモgaccoというパートナー同士の相乗効果によって、これまでうまく行かなかった人材の有効活用が進むと考えています」と意欲を見せます。

田和氏は「両社に共通しているのは“なりたい自分”をサポートしている点。職場復帰するにせよ、在宅ワークを始めるにせよ、学んだスキルは“武器”になります。キャリアを断絶されることなく、継続して学んでスキルアップを重ねることで満足の行くライフデザインが実現できる――そんな社会が当たり前になるようにしたい」と展望を語りました。

■まとめ

人口減少による深刻な労働力不足が叫ばれる中で、ライフイベントによって働く女性たちが労働市場を離れてしまうことは日本経済にも少なくない打撃を与えます。スキルを与えるTimers×教養を与えるドコモgaccoの掛け合わせは、社会課題解決の一助となる可能性を秘めています。今後の展開にも要注目です。

(元記事はこちら)
未来共創Lab
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/21/nttdocomov0903/

いいなと思ったら応援しよう!