同棲を辞めてやりやすくなった事

同棲をやめたことによる悲しみもある一方で、同棲を辞めたからこそ気兼ねなくできるようになったこともある。悲しみに囚われることばかり選ぶと疲れるので、いいところを見ていく。

匂い付きのボディクリームで体を塗りたくる

塗った日の夜、彼が「なんか…いつもと違う匂いするね」となんともいえない顔をしたので、別れるまでボディクリームは使われずに容器へ格納されていた。

別れてから、そのボディクリームを風呂上がりに毎日ぬりぬりしている。自分がいい匂いになっていく感じがする。どんだけ塗ろうが、もう匂いに対してへんな顔をする人はどこにもいない。嬉しい。

同棲時、ボディクリームに限らず匂い関連のものへの気遣いがかなり多かった。自分が良い香りだと思っても、相手からしたら香害かもしれないからだ。(実際、ボディクリームで顔をしかめた事件も発生した)

異性と出会う雰囲気を纏った場所へ出かける

バーやいろんな人と知り合える飲み会、クラブイベントなどへ気兼ねなく行けるようになった。別に浮気がしたくて行きたいわけではないが、相手に変な心配やモヤモヤを抱かせたくなかったので、行かなかった。

付き合っているときにそういう場所へ行かないように気をつけること自体は、正直仕方ないなと思っている。それを許容する人がいるかもしれないけど、私は相手にそういうことをされるとモヤモヤするので、自分がモヤモヤすることを相手にすることができないからだ。

…とはいえ、この状況でお出かけするのはかなり場所を選ぶのと、引っ越したばかりで土地勘がないので開拓はけっこう難しいなぁという気持ちではある。

夜営業のカフェへ出かける、一人で飲みに行く

これは異性との出会い云々というよりは、夜に「ちょっとカフェ行ってくるわー」とふらりと出かけるのは悪いなぁという気持ちから自制していた。

一人で飲みに行くのも、バーとかではなく本当にただ黙々とお酒飲んでラーメン食べて、ひとりで完結するようなお店へ行ってぼーっとすることを指すので前項とは内容が少し違う。

こういうリフレッシュも、人と暮らしているとなんとなく行動するのが憚られた。彼がこの手の楽しみや息抜きをほぼ行わない人だから、説明するのが面倒だったというのもあるかもしれない。

完全に余談だが、私はお酒を飲むことが好きだが、彼はお酒を飲むことはそこまで好まなかった。お酒を飲むことで発生する緩やかな雰囲気の中、毎日夜に「きょうも疲れたねぇ」「そだねぇ」とのんびりした会話をすることに少し憧れていたけど、彼はそういうことへ興味がなかった。価値観の違いを感じたし、ちょっと寂しかった。

気になる街の中華屋さんに行く

上記の内容にかなり近い。その土地にすっかり馴染んでいるけど派手さのない、しかし清潔感のあるご飯屋さんが好きなので、ランチする時に散歩してそういうお店を探すのが好きだった。そういうお店はたいてい中華屋さんをやっていることが多いので、「街の中華屋さん」と表現した。

彼はそういうお店でご飯を食べることを好まなかった。誘われたら行くけど、日常生活の中でご飯を食べに行くのはちょっと…といった感じ。ご飯の好みばかりは育ってきた環境や、何をよしとするかといった価値観などが組み合わさるので、合わないのは仕方ないかなと思っていた。

久々にひとりでほげーっと散歩して、その手のお店を発見し、ひとりでのんびりとご飯を食べるのは幸せだった。そういうお店は若いうるさい人やミーハー食レポさんは一切いないから、密集の心配もない。幸せである。

ひとりでぼーっとする

別に同棲してても、ひとりでぼーっとすることはできる。ただし、常に一緒に住む人がいるので、ぼーっとしてるときに声をかけられる可能性はゼロじゃなかった。そのこと自体はまったく嫌ではなかったが、やはりひとり暮らしだと「何もしないこと」を100%堪能できるなぁと思う。

ぼーっとして、スマホも机に置いて、ソファに座ってほげーっとして1時間経過することができる。誰にも邪魔されないからだ。邪魔してくれても全然構わないのだけど、自分のペースで自分の過ごす時間を決めることができるので、すごく嬉しい。

おわり

他にも色々あるけど、ざざっと思いついたことは書いた。ご飯関係のあれこれが多いので、彼とはご飯の相性がよくなかったんだなと感じた。(私がかなり合わせていたことを感じる…しかし嫌にならなかったので、妥協して合わせられる範囲のズレだったのだろう)

同棲をしていても楽しいけど、ひとり暮らしも悪くない。

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