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真綾さんのライブは復習が効く

1月3日に振替となった坂本真綾さんのライブ『記憶の図書館』行ってきました。
ライブ中、色んな気持ちがぼんやり浮かんでぶぁ〜っとしたまま、放っておくとスルッと忘れてしまいそうなので、急いでiTunesでセトリのプレイリストを作りました。
すると不思議なことに、そのプレイリストを再生するだけであのライブ会場の景色が思い出されていきます。帰ってから急いでAppleMusicで買った『Latest Train』が真綾さんの声で再生されるくらいに。

やはり坂本真綾さんのライブは復習が効く。

『ないものねだり』

ストリングスの不在を埋めるプロジェクター演出、北川さんの指揮、真綾さんの影、それらを簾と照明のコントロールで立体的に伝えられる演出。
「ああ、このステージにある全てが“音楽”なんだな」って柄にもないことを思った。

『言葉にできない』

『un_mute』に続き2回も生で聞けて本当に嬉しい。
この曲が2曲目に来た時の開放感が堪らない。

ところでやっぱり真綾さんのライブはコーラスワークが本当に楽しい。リッチすぎる。

『こんな日が来るなんて』

キャー北川勝利楽曲ー!!
聴けると思ってなかったから本当に嬉しい!!

コンセプトアルバムを引っ提げてのライブ、そのセトリに採用された楽曲達が拡張してくれる世界観がとても好き。

『discord』『タイムトラベラー』

この時間が今回の僕の1番の反省点。何故かぼ~っとしているうちに時間が過ぎていた。

ただ、今復習しながら聴き直していると克明にあの時間を思い出す。
恐らくこの次の曲によって補足された世界観、揺さぶられた感性の随が、このアルバム楽曲を僕に嚥下させてくれたのではないかと思う。

『bitter sweet』

いやいやいやいや!流石にビビった!!イントロの2小節で変な声出た。
本当に説得力が違った。『イージーリスニング』の時の背伸び感も堪らないんだけど、今の真綾さんのセクシーさが眩しかった。なんでそんな美しい歳の取り方ができるんですか。

僕にとってもこの曲を真っ向から聴き込んだのが20年ぶりくらいだったので、この曲の良さを改めて見せつけられてしまった。僕はしょうもない歳の取り方をしているな⋯

『ニコラ』

え、『SSW』から10年経つんですか?またまたぁ⋯
この曲がまた次に続くアルバム楽曲を僕に咀嚼してくれたと思う。

『空中庭園』『体温』『一度きりでいい』『鏡の中で』

ここでアルバム楽曲から4曲。
最初にこのアルバムを聴いた時に感じたどこかにある懐かしさの正体、『イージーリスニング』や『シンガーソングライター』の頃、もしくはそれ以前のサウンドへの回帰がありながら、今の歌声や新しい音楽性がそこに乗っかっている。
“記憶の図書館”ってそういうことだったのか⋯
僕の脳みそは蔵書管理が杜撰だったようです。

『宇宙の記憶』インスト

いやえぐいて。
真綾さんも言ってました。エグかったです。
それ以上何も言えない。
かっこよかったなぁ⋯ここのためだけでも円盤欲しいよ⋯

『Anything you wanna be』

真綾さんはボーダーが似合う。
本アルバムがかなり色んな楽器を使った楽曲が多い中、この曲はライブの編成に合わせてあるような感じで、ライブの生感をすごく感じられた。前曲との流れもあって。

例えばこの曲のラストとか『30minutes night flight』ぽさとかありますよね。
普段は〜っぽいっていう感想はすごく好きじゃないんだけど、今になって振り返ると過去の思い出の分解と再構築を繰り返して記憶が整理されて人格が形成されていくっていう、そういうテーマがあったりするのかなっていう妄想考察が捗る。

『Latest Train』

恥ずかしながら初めて聴きました。本当に素敵な曲です。絶賛復習中です。
最初から真綾さんの曲だったかの様なフィット感。と思いきゃ堂島さんの歌声の良さが沁みる。
いまお二方がライブでデュエットしている幻覚を見るフェイズまで来ました。
『Duets』のデュエット良かったですよね⋯

『トロイメライ』『Private Sky』『マジックナンバー』

やっと声出し解禁って感じのチョイス。
特に『Private Sky』『マジックナンバー』は受験の時の思い出とかあってすごく思い出深い2曲で、改めてライブで聴けて嬉しかったな。

『菫』

前回は1曲目、今回は実質ラストに聴くことになったこの曲。こんなにも捉えられ方が違う。
これまでのこと、これからのこと、なんか色んなことを考えさせられてしまう。もっと演奏とか音楽に集中してコンサートを楽しみたかったっていう気持ちがあるんだけど、それ以上にメッセージを五感で喰らってしまうんだろうな。

『Get No Satisfaction!』

え、この曲はそろそろ15年前の曲なんですか?またまたぁ⋯定期的にライブで聴けていたからか、改めて元の音源を聴くとすごく遠い昔を感じる。真綾さんの音楽も変わったし、聴いてる自分も変わったんだろうなぁ。

ライブ全体を通して今の真綾さんで聴けることの喜びが凄くある。
喉の調子がまだ本調子じゃないのかな?なんて感想も見かけたけど、僕は今日の少しトーンが低めでビブラートが深い真綾さんの声がとても良かった。

『ポケットを空にして』

みんな旗持っててびっくりした。あと『ミツバチ』の時の旗持ってる人も沢山いて感動しちゃった。

にしてもこんなに色んな気持ちになって色んなこと考えたのに、ポケット空にして旅に出ようって言われるんだから、本当に前向きな元気さを充電させてくれるんだよな⋯

『シンガーソングライター』

毛利さんが曲始まる直前まで違う方向いてたのに急にウインドチャイム鳴らすのがめっっちゃツボった。

今日ここに来れて良かったなって思える本当に素敵な曲で締めていただけました。
お年玉というにはあまりにも贅沢な時間。

”記憶の図書館“

今日この瞬間が記憶に変換されて、記憶が蓄積して人格が形成されて、人格が形成された頃には記憶の境界が曖昧に溶け合っていて、管理のされない集積場のように乱雑になっていて、でもどこかにその記憶は保存されているはずで、今日の自分はその集積の上に成り立っているはずっていう。
聴いてきた音楽とかその時の思い出とか、このアルバムとライブが蔵書整理をしつつおすすめを用意してくれたような、そんな感覚。

国語力100点(センター模試)男の妄想考察なんで⋯

風邪ひいて寝込んでる時に書いたのでより一層幻覚を見ているだけかもしれません。幻覚を言語化しているので支離滅裂な言動をお許しください。

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