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ナゴヤダルマガエルのお話、その2

前回の続きです。読まれていない方はぜひここから読んでいただけると幸いです。
なお読まれなくても支障はありません。

あと今回は少しばかり長めですのでご注意を。


さてこの記事では、ナゴヤダルマガエルの観察と飼育について話していきたいと思います。

一言に観察といっても、いろいろな形態がありますよね。

本記事においては

・施設に展示されているものの観察
・野生に生息しているものの観察
・実際に飼育して普段の生活を観察

の3つについての解説となります。

前置きはこのくらいにして、早速本文に入りましょう。

施設に展示されているナゴダルの観察

まず1つ目のこれ。
日本全国、生き物施設は数あれどナゴダルを展示している施設となると数は限られてきます。

代表的な施設をいくつか(筆者が見に行った場所は項目アリ)。

・体感型カエル館KawaZoo
・ぎょぎょランド
・のんほいパーク
・東山動植物園
・鳥羽水族館
・アクア・トトぎふ
・琵琶湖博物館
・京都水族館
・須磨海浜水族園
・姫路市立水族館

・安佐動物公園

現時点で把握してるのはこれくらい。
※2023/07/03現在、須磨海浜水族園はリニューアル工事中で閉館しております。リニューアル後もいたらいいなぁ

何はともあれ、個別項目を見ていきましょうか。

・東山動植物園 自然動物館

珍しく前に出てきていた
普段はこのように物陰に隠れて見にくい
2匹が暮らしているようです

名古屋市、東山動植物園内にある「自然動物館」にナゴヤダルマガエルは展示されています。
名古屋の名を冠しているにもかかわらず、展示は妙に見にくくなっている不親切仕様…
(カエルにとっては隠れやすくてありがたいかも)

よく太った個体が展示されており、隣の水槽に展示されているトノサマガエルと見比べるとしっかりと違いがわかる、良い展示方法ではないでしょうか。カエル自体を見つけるのがほぼ不可能という点を除けば。

・鳥羽水族館

日本で1番飼育種数が多い大人気の水族館にも、ナゴヤダルマガエルはいます。

お腹の模様がわかりやすい個体
トノサマガエル?

日本の川ゾーンにひっそりと展示されています。
ただし、トノサマガエルと同じ水槽で飼育されているので見分けるにはそれなりの熟練度が必要かもしれません。
最後に訪れたのが2017年ごろなので現在の状況は分かりませんが、同じ日本の川ゾーンにある「田んぼ水槽」で展示してほしいなという気持ちもありますね。

・アクア・トトぎふ

みんな大好き淡水魚水族館の王様、アクアトトです。
実際に水族館周辺の水田にナゴダルが生息していることから、ここで見てから実際にフィールドへ出て探しに行くのもアリな場所ですね。

寸詰まりな顔つきと丸い体型
思い思いの場所に挟まっています。
背中の斑紋が多い個体
ナゴダルが飼育されている圧巻の水槽。
トノサマガエルやツチガエルなども飼育されています。

しかしこの展示も、東山動植物園に比べればだいぶマシですがカエル自体を見つけるのが困難です。
画像を見てもわかるように水面との境ギリギリまで草が生い茂っているので、1匹も見つけることができない日もあるほど…
でも水場が広い分、運が良ければ数匹が浮いてたり沈んでたりするのを見ることもできます。

・琵琶湖博物館

最もナゴダルを観察しやすい場所です。
90cmくらいの水槽に水苔が敷き詰められ、水入れの皿と隠れ家の土管があるだけの超シンプル構造。本種一種のみが5〜6匹が飼育されており、じっくり眺めるには最適とも言えます。

土管の周りにいる個体
し、死んでる?
人の目も気にせず、堂々と鎮座。

周りにはナゴダル関連のパネルや資料もあり、館内にあるポスター等にも多く出演しているようです。もしかして1番力入れてる?

・京都水族館

現在はわかりませんが、2017年頃にナゴダルがいたってことは記憶にあります。

他の場所の個体よりも小柄で丸っこい雰囲気だった

これも大きな植物が植えられており、観察しやすいとは言いにくい展示でした。

・須磨海浜水族園

同じような色の個体が数匹

今はなき須磨海浜水族園にも展示されていました。
今まで紹介した展示水槽よりもはるかに小さく個体数もそこそこいたので、割と観察しやすい部類だったのではないでしょうか。
ここではナゴダルの繁殖保全活動も行われていたので、リニューアル後も活動を続けてほしいものです。


筆者が訪れた施設を一通り記しましたが、これでもまだまだということがわかりますね。
岡山種族は今までで一度も見たことがないので、近いうちに姫路と広島は行くべきだなと思っています(思ってるだけ)。

2024/03/28追記:姫路市立水族館を追加しました

・姫路市立水族館

24年の1月某日、ついに姫路へ。

小さな水槽での展示
背景がいい味を出している
木の下にはたくさんのチビが

全国初の繁殖に成功した水族館とあって展示は豪華…と期待していましたが、そうでもなかったようです。
しかしこのシンプルな構成と水浸しのレイアウトは、のちに我が家の飼育界に革命をもたらすのであった…


水族館や動物園で生き物を見たら、実際の野生の姿も見たくなりますよね。
というわけで、今度はフィールドへ出てカエルを観察してみましょう!

野生のナゴダルの観察

野生個体を観察するといっても、本州で1番数が少ないカエルなので生息地を見つけるというのはそう簡単なことではありません。

まずはナゴダルの分布を調べましょう。
前回の記事にも書いた通り、本種は愛知県から広島県にかけて分布しています。
しかし個体数の減少は著しく、京都府や奈良県、大阪府、広島県などでは絶滅寸前の状態まで追い込まれてしまっています。

奈良県では特定希少野生動植物、広島県では指定野生生物種、滋賀県では指定希少野生動植物種にそれぞれ指定されており、見かけても捕獲はおろか触ることすら禁止されています。

滋賀県はナゴダルが多産する県ですが、なぜか指定されています。
「数が減ってから指定した」では手遅れになってしまうので、ある意味妥当な判断かもしれませんね。

・観察場所の選定

話を戻して、観察場所の選定です。
乱獲を防ぐために具体的な地名は伏せますが、例として中部地方のとある県でナゴダルを探すとしましょう。

ナゴダルがいるかどうかの判断基準として重要になるのが、田んぼの構造です。
周囲がコンクリートでガチガチに固められたような田んぼでは、ナゴダルを見つけることはほぼ不可能に近いとも言えるでしょう。
カエルがいても多分アマガエルやヌマガエルあたりです。

ナゴダルは見た目の通りジャンプ力も弱いため、コンクリートの壁を上陸することはできません。
上陸できない亜成体は、死を待つのみです。
しかし畦が泥や土で作られている場所ならば、生息している可能性はぐんと上がるはずです。

ナゴダルが多く見つかる地域に共通する特徴は

・周辺の水路が素掘りである
・中干し期間が無い、またはあっても比較的遅い
・常に水が溜まっている湿地が近くにある
・多くの動植物が生息している(水生昆虫やトンボ、野鳥や湿性植物もひっくるめて)

ではないかと個人的に思います。
一昔前はこれらの特徴が当たり前だった水田も近代化とともにどんどん失われ、ナゴダルを含むいきもの達は姿を消していきました。

ナゴダルが多い地域にはシマヘビも多い。


この他にも選定基準はありますが、そこまでアテになる訳でもありません。
コンクリガチガチの水田に結構な数が生き残っていたり、はたまた素掘りでいい感じの湿地なのに1匹もいなかったり。

このような生き物探しは、実際に行って見つけるまでいるかどうかわからない生き物を探す、というのも醍醐味だったりするので、「見つかればラッキー」といった気持ちで挑むのが望ましいと筆者は思います。

ナゴダルが多産する水田地域

・いざ出発!
でも、ちょっと待って?

いい感じの場所を見つけたからといって、すぐに出発するのは焦りすぎです。

普段近所に出かけるような服装でフィールドに出るのは控えましょう。

筆者がフィールドに出る際最低限装備しているものは

・長ズボン
・長靴
・汗拭きタオル
・帽子
・除菌シート
・撮影できる機材(スマホ)
・大容量の水分

が基本です。
カエルがいるのは言うまでもなく湿地な訳ですから、長靴は必需品とも言えます。
またカエルを探すことに夢中になりすぎて、脱水症状になってしまうのも避けたいところです。
これからの時期はとんでもない暑さになるので、少しでも体に異変を感じたらすぐに観察は中断しましょう。

その他必要に応じて、折りたたみのタモ網やバケツ、水苔入りのカップ(爬虫類即売会でよく見るアレ)なども。
なおこれら捕獲用グッズを使用するのは、ナゴダルが生息する府県でどのような指定をされているかを調べてからにしましょう。

・準備が整ったら、今度こそ出発!

現地に到着したら、田んぼ周辺の水路をのぞいてみましょう。

環境のいい場所ならば、フナやナマズの赤ちゃんが泳いでいるのが見れるかもしれません。

ナゴダル生息地の水路を掬うとたくさんのフナ幼魚が。

ナゴダルしかりアカガエルの仲間は、浅い側溝に溜まっていることが多いようです。

水路に浮かぶオス。
ナゴダルは警戒心が薄いため、個体によっては
かなり近づいて撮影することができます。

じっくり観察したいカエルがいたら、網に追い込んで捕まえてみたり、素手で捕獲してみましょう。
なお素手で掴む場合は直前に手を冷やすこと、握り潰さず逃げられない絶妙な力加減を覚えることが大切です。

太ったメス
若干、翡翠色?

カエルがどれくらい見つかるかは、現地に行くまでまったくわかりません。
前述したように、いそうなところにいなかったり、いなさそうなところにいたり。

筆者は以前岡山種族を探しに行ったところ、計7地点を回ったにもかかわらず1匹も見つけることができず、挙句熱中症になりかけてヘトヘトで帰ってくるという醜態を晒したことがあります。

現地で発見した、トノサマガエルのオタマ。
探してるのはお前じゃない!


根気強く物事を続けるのはいいことですが、こればかりは潔く諦めた方がいいのかもしれませんね。

以下、フィールドで撮影した写真を数枚。

背中の斑紋が典型的な個体
どこにいるかわかるかな?
やけに動きが鈍いなと思い捕まえたら、
なんとヒルに吸血されていた!
超、接近

フィールドで見つけたカエルは、積極的に撮影して記録をつけてみましょう。

何月何日にはオスが多かった、何月からはオタマジャクシが出てきた、何月からは幼体が多くみられるようになった、のように観察記録をつけてみると、新たな法則性や発見が見つかるかもしれません。


ナゴヤダルマガエルの飼育

さて、次はいよいよ飼育のお話です。
この項目では大まかに

・卵〜オタマジャクシの飼育方法
・オタマジャクシ上陸までの飼育方法
・上陸した幼体の飼育方法
・捕獲した成体の飼育方法

の3つに分けて話を進めます。

・卵からオタマジャクシまで

拾ってきた卵塊を育ててみましょう。
基本的に水槽にぶち込んでおけば勝手に孵化するので、温度が急激に変化しないように管理しながら観察する感じになります。

ゴミに見えるけど、ちゃんと生き物です

ちなみにこの時、水槽に採取地の水田の泥などを入れてやると初餌のタイミングを見極めるという面倒な作業を省くことができます。
口ができたオタマは勝手に泥中の有機物を食べて、餌を食べれる大きさにまで成長してくれるからです。

水槽に入れたほうれん草は、
ドロドロになっても捨てずに放置

ある程度大きくなってきたら、エサを与えてみましょう。

最初のうちは柔らかくてドロドロしたものから、次第にしっかりした食べ物(冷凍赤虫や固形飼料など)に切り替えていくと良いかもしれません。

・オタマジャクシ上陸まで

このサイズのナゴダル画像がなかったので、
トノサマオタマで代用してます。

生まれて1週間と少しで、3cmほどの大きさにまで成長します。
ここまで来れば、一安心といったところです。
ガンガンエサを与えてガンガン成長させて、体力をつけさせましょう。

ベアタンクで飼育していると、エサをしっかり食べているはずなのに痩せているという不思議な状態になってしまったりします。
しかし床材として田んぼの泥を使っていると、野生オタマのように丸々と太って育ちます。
おそらく常に食べ物を必要とするオタマにとっては、常時泥中の有機物を食べれる状態が最適なのかもしれませんね。

掃除が少しばかり面倒ですが、健康に頑丈に育てたいなら泥はあった方が良いでしょう。

順調に成長すれば、5月上旬に生まれたオタマは6月末〜7月上旬にかけて上陸をはじめます。

カエル好きにとっては有名な話ですが、
左前足はエラの穴を通って出てきます。

上陸の際は、オタマ飼育として1番気を使う時期と言われています…が、そこまで神経質になる必要もありません。

小さなプラケースに浅く水を張り、ウールマットを浮かべて陸地を作ってやります。
この時の水深は、オタマが座って伸びをすると水面に鼻の穴が出る程度が最適かと思います。

上陸した個体と上陸寸前の個体

後脚が伸びきって、前足が出る部分にくびれや膨らみが見え始めたら、上陸水槽に引っ越すタイミングです。

前足が生えたら、約1週間ほどで尾が吸収されてカエルとなります。
完全に尾が消えたら、子ガエルの飼育環境に移りましょう!

・上陸〜成体まで

さあ、上陸したカエルを一気に育て上げましょう。
言うなれば、ここからが本番です。

上陸直後のカエルは小さく、餌の調達が困難なので採取場所に返しにいくという話もありますが大丈夫、ナゴダルはそこまで小さくなく、人口餌にと餌付きます。

上陸後2週間もすると立派なカエルの形になる

大きめのプラケースに浅いタッパ(水入れ)と、水苔で埋めます。
毎日水の交換と2日に1回ほど糞を取り除いてやり、1〜2週間に一度は水苔を全部交換しましょう。

普段の餌やりについてですが、普段上げる餌は

・コオロギのS〜SSサイズ
・レッドローチ幼虫
・人工飼料


などが該当します。

幼虫はまだしも極小サイズの人口餌なんて売ってるわけでもないので、筆者はカメの餌を砕いて粉状にしてから水と混ぜて練り餌にし、チマチマとちぎって与える方式を採用しています。

ダルマガエルの仲間は元々食欲が強い上、育ち盛りの子供はなんでも食べようとするので割とすんなり餌付くことが多いです。

人口餌には時々カルシウムの粉をまぶしてみたり、たまに活き餌を与えて食事のバランスを取るのも良いでしょう。

2021年7月から飼育を開始した個体
体長は2cm足らず。
2023年、上の画像と同じ個体
ほぼ人口餌のみですが、ここまで育ちます。

餌の頻度は大きさや年齢を考慮しましょう。
といっても、そこまで頻度が変わるわけではありません。せいぜい
上陸後半年まで…毎日
半年以降…2〜3日に1度

のような感じになります。

小さい個体を大きくしたい場合はエサをあげまくって、太り過ぎな個体にはエサを制限して。
臨機応変に対応するのが大事です。

プラケースの端に集まる幼体


・成体の飼育

ここからは大人個体の飼育方法です。
幼体が育って大きくなったり、はたまた成体を捕まえてきたり。入手方法は様々ですが、飼育方法に変わりはありませんのでご安心を。

飼育環境としては、45〜50cmほどのプラケースに水苔を敷き詰めて、水入れタッパを入れます。

透明で観察しやすい、ハムスターのケージを使用

これが1番管理しやすく、同時に観察しやすい飼育環境だと思います。

フンは見つけたら取り除き、水は2日に1回ほど全交換。1〜2週間に一度水苔を全部交換という、幼体の時とほぼ変わらないメンテナンスで管理できます。

身体も大きくなるためその分エサも大きくなり、練り餌にせずとも、そのままふやかしたものも食べることができます。

5月上旬ごろから水槽内でも鳴き声が聞こえ始め、部屋がかなりやかましくなります。
近隣住民に迷惑にならないよう、簡易的な防音の壁を作って水槽を覆うなどして対策をとりましょう。

ペアで飼っていると、運が良ければ産卵を見ることができるかもしれません。
産まれた卵は前述したような飼い方で、カエルになるまで育ててみましょう。

育った幼体が飼いきれないといって逃したりするのは環境上あまりよろしくないため、友人や知人に譲る等しましょう。
まぁ個人が飼育してる個体が繁殖するなんてほぼ不可能なんですが。

どうしても産卵したくないメス


季節は過ぎ、冬になります。
野生のカエルたちは、冬眠の時期を迎えますね。
飼育しているカエルたちを越冬させるかどうかは、飼い主次第です。
冬眠させるメリットとしては

・エサ代やパネルヒーターの電気代などが浮く
・世話をほぼしなくても良い(定期的な霧吹き程度)
・野生並みの体力をつけることができる
・翌年春に産卵する確率が高くなる
・トータル的に長生きする確率が上がる

が挙げられるでしょう。
もちろん、冬眠させるデメリットもあります。

・体力のない個体は死んでしまう
・若い個体はこの間成長が滞る
・冬眠させるための箱とスペースが必須
・必ず冬眠が成功するわけではない

などが代表的な事例です。
どちらの選択肢も一長一短なので、すべては飼い主の手にかかっています。

・水槽での飼育

ここまでは陸地メインの飼育方法を紹介してきましたが、次の飼育方法は水場メインの例です。

姫路の展示水槽を参考として水場をメインに
水槽は60スリムを使用

低水位対応の投げ込みフィルターを入れ、レンガと石で陸地を形成。ヒーターで水温を保ち、エアレーションで水を循環。
この環境に変えたことに起因するかは不明ですが、拒食により痩せていた個体の食欲が一気に増幅したり、薄まっていた体色が濃くなる、腹の模様が非常に目立つようになる(全体的に野生個体の色に近づく)などの効果が確認できました。

腹面の模様がクッキリとしてきた個体
まんじゅう軍団


本来の生息地に近い環境に変わったことで、カエルたちも安心したのかもしれません。
もし拒食が始まったら、このような環境に変えてみてはいかがでしょうか?


ここまでナゴダルの飼育方法を紹介してきましたが、総合的に考えると国産カエルでは比較的飼いやすい部類ではないかと思います。

環境にうるさくないし、適応できる気温の範囲も広い。特定の生き物しか食べない偏食でもないし、割と適当に扱っても平気な頑丈さ。
警戒心が薄く人慣れしやすい上に、ちょうどいいサイズ感と愛らしいフォルムなど…

まるまると太ったオス

ここまで飼いやすいともっと流通しててもおかしくないのではと思いますが、いかんせん個体数が非常に少ない、繁殖方法が確立されていない、知名度が低すぎるなどの観点から、あまり飼育されないのでしょう。

ナゴダル好きの筆者としては
「もっと知名度が上がって人気になってほしい」
という気持ちと
「有名になって乱獲されてほしくない」
の2つの気持ちがあります。

しかしこの気持ちは相反するものではなく、両立できるものだと筆者は思うのです。

絶滅に近い生き物であっても、その繁殖方法さえ確立できれば個体数回復への大きな進歩と言えるし、ブリード個体がたくさん増えれば、ショップなどに流通してさらに人々の関心を集めることができるでしょう。

本種の個体数や生息環境が回復し、人々がナゴダルについて考える機会が今より少しでも多くなるような未来を願います。


長くなりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました。
次回は、ナゴダルの体色と周辺環境の関連性についての記事となる予定です。

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