禊としての大食、そしてデデデデ前編
深く深く傷ついた俺の心を癒すもの、それは食事と、映画しかない。
手元の飯ガイドブックに巣鴨のお店があったので足をのばした。時間はもう二時過ぎ。俺の感覚では大体三時がランチの終わり、LOは二時半。
はたして、目的のお店、洋食小林はまさに2:30にラストオーダー。走る。GoogleMapを開く。最寄り駅は庚申塚。おい、庚申塚は巣鴨じゃねえぞ、TDLがCDLだって話する？？？？
注文したのはポークロースカツ定食をベースに、ホタテのフライとお店の名物であるスコッチエッグを追加。すべて揚げ物ですね……？傷ついた精神には揚げ物が効くんだ。全て丁寧に仕上げられてたいへん美味しかったのだけど、その中でも名物の座を守るスコッチエッグは次元が違うおいしさでしたね。奥の赤いのあるじゃん？これトマトのジャムなんだけど、これとスコッチエッグの組み合わせが最強。来週も行こうかな。。ってレベル。
さらに地蔵通りで明石焼き(明石では玉子焼きっていうんだって)とコーヒーケーキセットも食べてエネルギーを確保。Twitterでデッドデッドデーモンズデデデデデストラクションの前編のことを見て、今からやってねえかなって思ったら池袋でいい時間でやってんじゃん！そのまま歩いて池袋まで
映画開始まで余裕があったので前から行ってみたかったNo.18へ。今日のカロリーはノーカンにしてください。18時のディナー開店までちょっとだけ近所の公園で時間を潰す。公園の時計は見事にぶっ壊れており、時間なんて気にしないでいいんだよ、って言ってくれているような気がしたが、もちろんそれは俺の気のせいだったのでぴったりに離脱する。
パティの焼き加減を聞いてくれて、おれはこの店のスタンダードらしいミディアムレアを選択。ここ最近食べたバーガーで一番「肉！」って感じの歯ごたえのあるパティは食べていて楽しい。次回は別なメニューを試してみたい。最初はアボカドとか食わない派なんだけど大好きだしね。
腹も満ちたところでいざ映画。昨日浅野いにおの読者の女は性病ばっかりという偏見で盛り上がった俺だけど、お客さんは実際にスマホの画面割れてそうなサブカル女とそいつのツレの男と、キモオタと俺(iPhoneの液晶壊れて真緑になってるキモオタ)しかいなかった。想定通りの客層で気持ち良かった。
映画なんだけどなんか浅野いにおの描くデザインの女って絶妙に興奮する女ばっかでよかったです。同級生の鼻がイカレたブス以外大体の女で興奮してた気がする。
おんたんの兄貴、こいつから痩せればイケメンであることと声が諏訪部であることを差し引いたら大体俺なんじゃないかな。俺も妹居るし。俺こそが本当のクズであることを相手にわからせることで俺たちは魂で握手をするんだ……。
おんたんの長めの過去回想でさ、あれはまあ門出の過去の記憶と違ってるから本当は過去回想とかじゃあないんだと俺は思うんだけど、母親の独善的で人を道具のように扱うありさまを嫌ってるはずなのに幼い門出が同種の独善を持ち合わせてるところ、浅野いにおの描く嫌な血縁って感じですげえ良かったです。原作漫画はまじの序盤しか追ってなかったからかなり新鮮に観られたし、漫画と結末が違うらしい五月の後編も滅茶苦茶期待してます。映画を観次第原作を全部読んでみようと思うんだ。
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