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2025お誕生日会


 10年前、25歳だった。忘れもしない8/3、おれはひとりマニラのシェーキーズで、ピザとビールでおれのための祝杯をあげた。知りもしない地元のバスケチームが店内放送の中継に映ってて、彼らの活躍にゆるい一喜一憂を繰り出す地元民を眺めながら飲んだビールはちょっと苦かった。


 今年である。35歳だ。諸事情で家族が祝ってくれなかったので、寂しかったし友人たちを自宅に招いた。魔法使い道(ウェイ)を驀進してるかわいくないちいかわであるおれの招集にも応えてくれる仲間に恵まれたのは、まがりなりにも10年間が虚無ではなかったことを示しているかのようでうれしい。


前菜に用意したブロッコリーの冷製ポタージュ

 なじみのメンバーを集めてパーティをするときにはおれが料理をして、その間にみんなで適当な映画を見て楽しむのが通例だ。今年の一本目は『ベイビーわるきゅーれ』。

いのちが安い映画

 コミュ力欠損した殺し屋女二人組のドタバタ劇なんだけどテンポが良いのとアクションがかなり頑張っていて料理をしながらでも結構楽しく見ることが出来た。シリーズ化してるみたいだし続きを見てみようかな……。


オレンジジュースで煮込んだ牛の繊維を解してソースと再度合わせる


タコスは綱引きの美学

 今年のメインはタコスを作った。牛の煮込み(ビリヤもどき)を中心にしてレッドオニオン、パクチー、赤いサルサと緑のサルサ。塩辛く焼いただけの挽肉でガンガン包んで食べる。5人の成人男性が食う量だとおもってそれなりの肉を用意したのだけど、ふたを開けたらかなり無くなっていたのは嬉しかった。


 二本目の映画は前からみたかった「FALL」を選択。スカイツリーを優に超えそうな見た目の廃テレビ塔に上って降りられなくなった女二人組のサバイバル映画なんだけどこれがかなり面白かった。ネタバレや詳細を避けるが、キャラクターの動機から細かな伏線に至るまで、しっかり小さく回収を続けてるところが単なるネタ映画の域を超えてる。なんというか、客をしっかり楽しませるぞ!って気概を感じるんですよね。その質感の良さからすれば、背景合成がいまいちチープだとかどうでもいい話です。てかここ最近の映画の背景合成技術がすごすぎるだけ。


余ったチーズとナチョスをフライパンにドボン!

 チーズナチョスチップをつまみながらネトフリを適当にザッピングしたりする楽しさって絶対あって、そういうのを分かち合える仲間が居るってめちゃくちゃありがたいことだと感じた。あらためて、おれをとりまく友人関係に感謝したい。

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