雑記:技術も魔術もタダじゃない
奈須きのこの作った型月世界観の一個でっけえ発明は“魔法と魔術の差異”という概念であると思うわけですよ。才能や血脈に大きく依存するが、“魔術”というやつはある種のエネルギー保存則を超えるものではなく、何らかの技術や下積みと交換されるものである、と強く定義づけた訳ですよね。
このFGOにおけるアヴィケプロン先生の発言とかメッチャ好きなんですよね。パッとやってるように見えるかもだけどパッとやれるように頑張ってきたわけでさ……そこんとこ頼むよ、みたいな。
まあ何がいいたいかって、上記の話をスマホの修理で実感したってこと。
・
さかのぼること二か月以上前、地面にスマホをおっこどした拍子に画面がえげつねえ真緑に点滅する状態になっちまった。この状態だとLINEの赤い表示とかも何にも見えねえし、色弱のひとの気持ちがうっすらわかったかもしれないなと。すぐに修理したかったんだけど俺はクソ貧乏なんで全然その目度が立たなくって無限に泣いてた。すると会社の同僚が
っていうわけです。この同僚はめちゃくちゃゲームとガジェットのマニアで、自分でレトロゲーの配線の修理とかもしちゃう本格派なんで“言うほど簡単じゃねえだろ絶対”とは思ったんですよ。だけど
早速注文した訳です。“どうせ壊れてるならもういじって壊しても同じじゃん”って一言が最後の一押しになった。冷静に考えれば同じじゃあないんだけど、おもろい経験になるかもと思ったし。なんせお値段3500円弱。安さは正義ですよ。
参考にした動画はこれ。時間わずか15分。しっかり説明してこれなら、まあ長く見積もって一時間で済むかなと。
甘かった。なーんも分かってなかった。二時間半くらいかかった。
まずここで「どれくらいあっためればいいのぉ~??」となるわけです。
こんな道具持ってないよ~!となる。実はこれ、後で馬鹿でかい問題へ繋がった重大な伏線だった。
メキメキと牡蠣の殻を剝くように開けていく。ここがもうゲロ怖い。
開けた記念にパシャリ。ここまで来るだけで疲労困憊。
端子外すのはまだわかるが、くっつける時に「ちゃんとハマったか」がおれにはマジでなんもわからんかった……。こういう感覚依拠の部分の処理がかなり怖い。
最大の難所。先に使っていた固定具がないせいで、片手で液晶を保持しながら片手でねじを回す羽目になった。
こうしてついに俺のスマホが元の形に戻った。緊張しながら電源を付けると、いつも俺にその威容を見せるマ・ドンソクのカッコイイお姿が映った。成功だ……!!
こうして悪戦苦闘の末、おれは技術料の高さを思い知ったのだった。大きく問題点を振り返ると
等が挙げられると思う。少なくとも俺はもう二度とやりたくないぜ……。
冷静に考えると(ねじ山とか)壊した状態で修理に持ち込んでも突っ返される可能性もあるわけで、思ったよりリスキーなことしてたなと思った。
カネのある奴ァお店に行け!(結論)
だが貧乏人、あるいはこういう謎インシデントをホビーに変える度量がある人は、一度挑戦してみるのもいいかもしれない。少なくとも、おれにとってはめちゃくちゃいい経験になったと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?