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富岩運河クルーズ

11/6(日)午後,私たちは岩瀬浜から富山市を結ぶ富岩運河を進む,富岩水上ラインという運河クルーズに参加しました.この富岩運河は岩瀬浜から富山市中心部の間の水運のために神通川に沿って作られたものです.
運航経路は下の地図の赤い線の通りで,約40分の乗船でした.

運河クルーズのルート

富山駅からトラムに乗って岩瀬浜に到着.実は岩瀬浜に来たのは,前日にお会いした砺波工業株式会社の上田社長にぜひとおすすめされたからなんです.トラムではお隣に座っていた方がお声をかけてくださり,富山市のいいところをお話しいただいたり,立山の美しい写真を見せてくださったりしました.

富山駅から乗車したトラム

岩瀬浜で昼食を取った後,水上ラインの乗船場所に向かいます.

船着き場

いよいよ出航です!周りには漁船がたくさん停泊していました.途中,貸し釣り船とすれ違うことも.

今回乗った船はkansuiというソーラー船でした

港から出た後振り返って撮影した立山連峰の写真です.海から眺めるのもまた違った眺めがみられていいですね.

船から見た立山連峰

船着き場から海側に進んだ先の港では,大きなコンテナ船なども停泊しており,物流・産業の拠点の一つである港の重要性が感じられました.

港に停泊していた船舶


このクルーズの最大の見どころが,中島閘門です!
閘門というのは,水位差のある運河や河川などで、水位の上下調節を行って船を通過させるための施設です.
門を閉め,水路を仕切って水をポンプで取り込むことにより,最初これくらいの目線の高さだったのが,


まさに閉まろうとする閘門

みるみる内に水位が上がって,ものの10分足らずでここまで目線が上がりました.

水位上昇後の写真

頭の上に合った陸面もこのように,見下げる位置まで船が上がっていきます.このように一般の人が船に乗って閘門を体験できる場所は日本でも珍しいとのことでした.

水位上昇前は全く見えなかった陸が自分の目線よりも下に

次にこの運河に架かる橋たちを紹介します.やはり橋は下から見るに限りますね.いつもは河川敷から見ることが多いので橋の真ん中を真下から眺めることは貴重な体験でした.

これは船ならではと思うのですが,橋の正面から,かつ下からの撮影はなかなかできないので,少し興奮しました.

水管橋

この橋は欄干にステンドグラスが使われているそうです.

欄干にステンドグラスが使用された橋

最後に環水公園のシンボルである,天文橋を正面から眺めながら下船しました.

天文橋

おわりに

今回訪れた富岩運河は,一時ヘドロの堆積などにより埋立ても考えられたようです.しかし富山市の整備事業により再び美しい運河の風景を取り戻し,上で述べたように日本でも珍しい閘門による水位操作を乗船しながら体験できる場所が残されています.一方富山市街地ではトラムが走っていたり,新たな交通政策を進めるための実証実験なども行われています.貴重な体験ができる環境を残して下さった先人に感謝するとともに,これから先,残っていくもの,消えていくもの,新たに生まれるもの,を決める(少なくともその方向性に関わっていく)のは私たちなのかなぁと感じる一日でした.