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鷹の爪

 今春、ホームセンターで鷹の爪の3苗買い庭の片隅の菜園に植えた。実は昨年、1苗買って植えたのだが、予想を超える収穫があった。いわば成功体験である。一昨年までは近くのJA販売所で鷹の爪を買ってきて天日干しをして利用していた。

 午前中、昨年の晩秋に収穫した鷹の爪を枝ごと干していたものがそのまま放置されていた。まだ赤い実は回収してそうでないものは種だけ回収して来春に蒔こうと思って仕訳をしていた。

 その作業の途中に左目に何か異物が入ったように思い、指先で目を触った。すると途端に目が痛くなってきたので急ぎ、洗面台に急行して蛇口をひねって両手で目の水洗をした。

するとどうだろう、右目もジンジンし始めた。何が起こったのか皆目わからず。風呂に行き、洗面器に水を張り、顔をつけて目を開けたり、閉じたりするもジンジンは収まる気配なし。鏡で目を見るも赤くはなっていない。

何故?と思っているうちに漸く原因が判明。鷹の爪を触ったあと、手洗いをしていないその手で目を触り、更にはその手で水を汲んで目の洗浄をしたためと。

 毎度のことながら己のドジさ、間抜けさ、詰めの甘さに笑うしかない。南天の剪定を終えた妻が戻って来たので正直にその話をすると、「私も前に経験があるよ」。そんな話は一度も聞いたことないけど。どなたの川柳か存じ上げないが、秀逸の句を紹介する。

     必の字が 二つも入る 秘密の字


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