一歩先行く6G
バイト先での5つ下の後輩が逝った。
余りに早すぎる。
彼は肺がんを患って来、定期検診は欠かさず実施していた。
昨年、違和感を感じて受診結果、胃がんと判明。
彼が選択したのは自宅での安静ではなく、バイトを継続する事。
オイラの正直な感想は、「すごいのぅ、Gちゃん」。
本人もそう伝えた。俺には真似が出来んと。
気分転換もあるだろうが、その強い意志にただ敬服。
抗がん剤治療を始めると当然のごとく副作用が出る。
彼の場合、指先や足の痺れが発症。それでも頑張っていた。
でも次第に歩くと呼吸が苦しくなり、入院。
バイト仲間一同、一日も早い回復を祈念していたが、届いた知らせは訃報で俄かに信じられなかった。
大昔、ヒットした「喝采」の歌詞を思い出し、時折youtubeで彼女の歌声を懐かしんでいる。
翌日が通夜。その翌々日が告別式。
家族葬だったが、バイト仲間も出席して最後のお別れをした。
告別式に参列した日の夜の風呂は長った。
自他とも烏の行水を認めているが、いつもになく長風呂となった。高々数年の付き合いであるが、色々な思いが巡り巡って湯舟から出れなかった。
余りの長風呂に妻が心配して生存確認来たほどである。
妻の声で現実に引き戻された瞬間、頭をかすめたのは7G。
何故ならバイト先の全員が65歳以上の高齢者。
高齢者=爺さん。
メンバーは一人減ってA、T、O,Y、U、G、Tの
7人の爺さん連。一人欠けたので6G。
なんと5Gの先行く6Gじゃん。
この6Gは団塊世代が中心なので何時お迎えが来ても不思議ではない。が、至って元気そう。
働いているからか、元気で健康だから働けるのかは卵が先か、鶏が先かの議論にも似てナンセンス!?
何より「生きているだけで大儲け」の感謝の心境。
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