15区補選/飯山陽/日本保守党

 熱い戦いだった。そして当事者はとても苦しい戦いだったと思う。飯山陽さんを筆頭に、百田さん、有本さん、本当にお疲れさまでしたとまずは言いたい。その上で思ったことを書く。

1,あの妨害に対して無視し続けるという方針

 4月19日に始まった妨害に対して無視をするというのは党としての方針だったと思う。党の方針というのは執行部の判断ということだから、百田さんの判断とか、有本さんの判断とか、そういう誰か一人の判断ということではない。
 飯山さんは「何度も喧嘩をした」と言っていたので、おそらくはこの「無視し続ける」ということに関して反対の意見だったのではないかと俺は想像している。あくまで想像だが。そして多分百田さんもおそらくは無視せずにやり返したいと思っていたと思う。だが、先々の結果を想像して、おそらくは全体の意見としてそのように決めた。俺はこれが正しかったか、どうなのか、よくわからない。つまり、無視しようが、相手にしようが、どっちにしても彼らは妨害を続けただろうからだ。

 有本さんが先日のあさ8で明かしていた。最初に話し合いに行こうとしたと。普通に話し合いをしに歩み寄っていったら、例の拡声器で最初からガンガンきたと。これは話し合いはできないと、そういうことだった。なので、「質問に答えれば彼らは納得して引き下がる」というのは、嘘だということ。

 私はアレは暴力のようなものだと思うので、暴力には暴力で対応するしかないと思っている。なので、同レベルの音量の拡声器で、同様の罵詈雑言を彼らに投げつけるべきだった。何も百田さん、有本さん、飯山さんがそれをやる必要はない。彼らを守りたいと思っている誰かがおそらくは買って出る。

 で、ひとまず選挙は終わった。
 選挙活動の自由というやつのせいであれだけのことが許されたと仮定するならば(それもおかしな話だが、実際それはまかり通っている)、選挙を終えた今後はどうなのか?

 百田さんの自宅前でつばさの関係者が演説をやったらしいが、どの程度のものかちょっと確認できていない。

 根本の選挙期間中のあの罵詈雑言の数々は、候補者だから法の範囲に入ってしまったということなのだろうか?黒川も電話ボックス上がっていたけども。

 もし、候補者以外があの行為をやったら警察に捕まるのだろうか?
 だとしたら、俺は反撃すべきだと思うけどね。もちろん、法律が正しく変わるまで。

 もちろん、相手と同じ土俵に立たない、反撃することで相手に資する部分も出てしまうということで必死に耐えたんだろうと思うよ? ただ、俺はあれは暴力だと思うので、暴力には暴力で行くしかないと、今はそう思うという話。当時はもちろん、耐えてて偉いなと思っていた。けど、次はそういう対策を事前に打っておかないと、あのままじゃ誰も立候補しないよ。特に女性はね。もしくはガーシーみたいに遠隔で演説するしかない。

 あと、10人くらいでいいから、支援者が全員メガホン持って帰れコールするとかね。帰れコール隊作ればいいんだよ。なんだったらほかの被害を受けた政党とその部分だけは組めばいい。

 ま、次に保守党が候補者を出すのは衆議院総選挙、もしくは来年の参議院総選挙の比例が濃厚のようなので、そうなると範囲が広くなるので妨害もされにくくはなるのかもしれないけどね。

2,投票率40%について

 しょせんは補選というのはある。
 あと、街宣活動をいくら一生懸命やったとしても、政治に興味のない層には全く響かない。それは誰が何を言ったとしても一緒で、誰にでも心当たりはあると思う。「まーた選挙カーかうるせーなー」と。
 また、ネットで支持が高いという話も、Xだとそもそも自分の興味のあるものが中心に「おすすめ」されているので、高く見えるというのもあると思う。ただ、それでも10数パーセントの得票を取ったわけだから、凄いことは凄いのだが。
 今回の補選に熱い思いを抱いていたのはほんの一部ということ。
 ただ、冷静に考えると、しょせんは補選で、もちろん地盤を固めるという意味では意味のないものではないのだが、それでも補選は補選だからね。衆議院は解散したら終わりだし、いつ解散するともしれないしね。

 だから本番はやっぱり来年の参議院議員選挙なのだろう。自民党、立憲共産党は、いかに無党派層に無党派のままいてもらい、政治に絶望したまま無関心のままでいてもらったほうが都合がよろしい。だから良いことなど何一つしないだろう。
 

3,飯山陽さんの今後

 もちろんご本人が決めることだが、選挙期間中の様子を見ていて、尋常ならざるものを感じて「これは燃え尽きてしまうのではないか?」と思っていた。
 もちろん、燃え尽きたわけではなく、加療のために支部長を退任されるということだが、これはつばさの党対策もあるのだろうと思う。
 この件に関して憂いがなくならない限り、彼女が再び立候補するということはないと思う。そもそもこんな言い方をするのはおかしいが、政治家にするにはもったいないくらいの逸材なのだ。

 自民党は日本保守党を相当警戒しているが、期待値が高すぎるため、今後必ず何らかの妥協点を取っていくに従い、多少は点数が下がっていく。数年後の現実的な議席数は5~10だと思う。過半数を獲得するため急進させようとすると、大きく支持を失うような妥協をせざるを得なくなり、結果瓦解してしまうのを恐れているため、それくらいの歩みだと思う。

 5年後、10年後が大事なのであって、その時に百田さん、有本さんが容易にバトンタッチできる人材が集結しているか?ということが大事。数は徐々にでいい。5年後に5議席あれば、10年後に10議席。それでいいんだ。
 そして方針を維持すること。
 もちろん変わる部分も出てくるだろう。戦争が起こるかもしれない。
 
 日本を諦めたくない人のよすがになる政党として、存続していくことが一番大事なのだから。

 















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?