Day1165客観的にデータを見る
インタビューデータの分析を半分終えたが、おそらく明日にはすべて完了できると見込んでいる。質的研究は特に主観的になりやすいが、中立的な立場から俯瞰してデータを見る姿勢は欠かせない。もちろんデータ分析をしていくなかで、自分の中にある仮説と合致する発言や意見が多く見られるが、ときどき例外や予想もしていなかった人たちの発言に出くわすことももちろんある。Aグループはこういう意見を持ち、Bグループは反対にこういう意見を持つというおおまかな傾向は確認できても、人間一人一人異なるので、「全員」がその傾向にぴったり重なることなどそうそうない。統計分析だと無機質な数字を目の当たりにするのでより客観的にデータを見ることができるが、インタビューとなると、人によってものすごい気持ちがこもって長めに話す人もいれば、さらっと重要なことを端的に言う場合もある。両者同じことを言っていたとしても、分析する側の受け取り方はやはり変わってくるのである。だからこそ、同じデータを期間をあけて何度も見直すことが大切であると私は考えている。
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